家族の再生小説一覧
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季節原(きせつばら)春彦、42歳。
男手一つで春彦を育てた父・春蔵と似て頑固ではあるが、妻と娘と息子を愛する一家の大黒柱だ。
仕事に追われて目まぐるしい日々をおくる春彦ではあったが、ささやかながらも幸せを感じていた矢先、大学を卒業後、一心不乱に働き続けた会社が突然倒産した。
仕事は父の春蔵が一代で築いた団子屋で働く事になったものの、仕事に明け暮れて気付かなかった春彦は愛すべき家族に多くの問題を抱えていた事を知る。
少年時代からまるで時が止まったかのような顔立ちの、童顔中年オヤジが家庭を守る為にいざ立ち上がる!
ーーーー主な登場人物の紹介ーーーー
季節原 春彦・・・理屈っぽく父親譲りの頑固者ではあるが正義感が強く家族を愛する42歳の厄年オヤジ。
年齢を重ねても周囲の人が驚愕するほど、異常なまでに少年時代と変わらない幼くキュートな顔立ちに悩む。
季節原 夏子・・・春彦の妻40歳。
春彦とは高校時代からの恋人。
幸の薄い顔(美人)で家族想いの穏やかな性格。
誤解からある悩みを抱えてしまった。
"家族が1番大切"が口癖。
季節原 秋奈・・・春彦の長女で高校1年生15歳。
中学時代から付き合っていた大好きな彼氏との思いもよらぬトラブルで、人間不信となる。
身なりも派手になり学校も休みがちとなっていく。
口うるさく自分と同年代のような顔つきの父・春彦を嫌悪している。
季節原 冬児・・・春彦の長男で小学5年生10歳。
父の教えを守り正義感からいじめられていた友人を助けだした事から、目をつけらてしまう…。
父親である春彦を心から尊敬している。
季節原 春蔵・・・春彦の父親75歳。
一代で築いた団子屋"春夏秋冬"を営む。
頑固でぶっきらぼうだが、孫には非常に甘い一面も。
妻に先立たれてから、持病を悪化させており体調が優れない生活をおくっている。
サクラ・・・春蔵が飼っている雑種のメス犬。
年齢は不明。
※暴力的描写、性的描写あり。
文字数 104,515
最終更新日 2024.12.30
登録日 2024.07.14
私は、父と母の愛を知らない。けれど悲しいと思ったことはなかった。大好きなおじさんが傍にいてくれたから──。
父の双子の兄である青葉おじさんに育てられた私は、幸せに暮らしていた。実の父である水樹が突然海外から帰国するまでは。
「私を捨てて海外に行ってしまったくせに……」
今更「お父さん」なんて呼びたくない。
私と父の和解を望む青葉おじさんの気持ちを考え、どうにか父親を受け入れようとした。
けれど父の水樹は衝撃の告白をする。
「俺は朱里を殺そうとした。おまえは俺を、一生許してはいけない」
私がいらない子だから、父は私を捨てたの?
おじさんの言葉も信じられなくなった私は家を飛び出し、同級生の少年海斗に救いを求める。
ぶっきらぼうだけど優しい海斗に支えられながら、私はおじさんと父に向き合うことを決めた。
「全部話すよ。朱里の母親のことも、僕たち兄弟のことも」
父とおじさんは語る。 それぞれに青春と出会い、切ない別れがあったことを。
そして私は、生まれてきた意味と生きていく尊さを知る──。
不可思議な絆で結ばれた双子の兄弟、
その娘の朱里と、今は亡き母の桃子。
これはとある家族の、絆と再生の物語。
章ごとに視点が変わっていきます。
第一章は主人公の朱里
第二章は朱里のおじさんである青葉
第三章は朱里の実父である水樹
第四章で視点は再び朱里に戻り、完結へと進みます。
※エブリスタと小説家になろうにも掲載していますが、こちらは改稿版となります。
文字数 163,370
最終更新日 2022.04.28
登録日 2022.03.26
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