羊獣人のメアリーは、町外れの小さな小屋で一人ぼっちで暮らしている。持ち前の深く考えない前向きな性格のお陰でそれなりに楽しく過ごしていたのだが、犬獣人の子供を拾ったことでその生活が一変する。まだ人化も出来ないような子供を懸命に育て、気がつけば適齢期を過ぎていた。すっかり行き遅れと呼ばれる年になってしまったけれど、立派な狼さんに育った我が子が可愛いから問題はありませ――あら? どうして私は可愛い我が子に押し倒されているのかしら?
※コメディに見せかけたシリアスです※
文字数 24,439
最終更新日 2020.02.20
登録日 2020.01.08