魔法の花小説一覧

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ファンタジー 連載中 長編 R15
 真っ暗闇の中を落ち続け、背中に衝撃を感じた。  暫く息が詰まっていたが直ぐに息が出来る様になり、特に怪我も無いようだった。   「兄ちゃん、大丈夫」 「ああ大丈夫だ、明美は」 「兄ちゃんがクッションになってくれたから大丈夫」  墨を流した様な漆黒の暗闇の中、腕の中の明美の感触だけが唯一確かな存在だ。  妹の明美をベットの上に押し倒したら、そのままベットの中へ身体が沈み込んで闇の中へ落ちたのだ。  パニックになりかけたが、落下する感触が有ったので、そのまま無意識に明美を護ろうと抱き締めていた。  なにも妹に#疚__やま__#しい事をしようとした訳じゃない。  僕がコンビニで買ってきたコミックを、明美が無断で先に読んでいたので取り返そうとしただけだ。  第一、明美はまだ小学六年生の餓鬼だ。  髪の毛を短く刈り揃えたサッカー少女で、良く男子に間違われている。 「兄ちゃんが僕にエッチな事しようとしたから罰が当たったのかな」 「こら、人聞きの悪い事言うんじゃない」
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文字数 210,136 最終更新日 2019.10.05 登録日 2019.07.14
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