ドワーフの姫小説一覧

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伯爵令嬢のミシェル・サーチェンはドワーフの血筋を受け継ぐことから婚約者に疎まれていた。
幼少期に母を亡くし、五年前に父を亡くしたことで後ろ盾も財産もすべて失ったことから嫁ぎ先から常に罵倒を浴びせられながらその日を過ごしていた。
しかしある日婚約者に告げられてしまった。
「君は俺に相応しくない。婚約破棄だ‥」
家同士のつながりの為に婚約を告げ、追いはぎのようにこれまでの迷惑料として両親の肩身を奪われながら抵抗もできなかったミシェルに追い打ちをかけるように王家主催の舞踏会にて見せつけるように二人はダンスを踊り、他の貴族に中傷され続けるのを耐えていたが…
「今日は皆に大事な報告がある」
王により婚約破棄を宣告されるのかと思った矢先。
「ミシェル嬢、そなたを我が国の英雄騎士に献上したい」
まさかの王命に周りはざわめいた。
今をときめく英雄騎士とよばれる男性の妻に求められたのだった。
文字数 12,336
最終更新日 2025.02.01
登録日 2025.01.31
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