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恋愛 連載中 長編 R18
14歳の頃、類まれなる才能を見出され王都の学園に招聘されたエリス。 そこで運命的な出会いを果たし、幾多もの苦難を乗り越えて卒業と同時に結婚をした。 このブータイ王国の王太子でもある、ダーラシナス・ヘッダーエン・カハンシス・ブータイと。 そのまま互いに離れることもなく、旦那となった男性を見送ってから数十年……ようやく、彼女もその長い生涯に幕を下ろすことになった。 自分の人生を振り返りながら……いや、王太子妃に、王妃に、王太后にとクラスアップしてったけど……全然、楽しくない人生だった。 もし、来世があるなら……普通に、そこそこの相手と結婚して、日常を楽しみたい。 そう、彼女の結婚した相手との婚姻生活には、不満たらたらであった。 すでに決まっていた婚約者からの略奪婚でありながら。 夫であるダーラシナスは、恋多き男性であったのだ。 社交界にその浮名を流す程度には……王族でありながら。 お前の運命の乙女は、何人おるんじゃい! っと、ぶん殴ったこともある。 「本当の運命の乙女はお前だけじゃよ……もう、おばばじゃがな」 「じゃかましわっ!」 と離宮の二人の部屋では、後年毎日のように怒声が飛び交っていたと。 ダーラシナスは死ぬ間際には、エリスへとしっかりと感謝や愛を伝えていた。 時折他の女性との思い出をエリスとのものと勘違いして話して、すごまれていたが。 それでも、幸せそうな最後だった。 一方、エリスは死ぬ間際に結婚の嫌な思い出ばかり蘇っていた。 そして、本来の婚約者マリアンヌへの様々な思いが沸々と湧き上がる。 死ぬ間際になって、申し訳なかったと…… いや、実際にはこの立場から救ってあげたと思えば、感謝されても良いかも。 ダーラシナス? 思い出したくもない…… などと、うつらうつらと考えていたら…… 
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文字数 22,566 最終更新日 2024.10.03 登録日 2024.09.16
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