北欧神話モチーフ小説一覧
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夏至祭の日。翌日に15歳の誕生日を迎えるカティヤは、こっそりと出かけた森の中で、気を失った小さな男の子を発見する。カティヤは、彼にベリーの果汁を口移しで飲ませているうちに気を失ってしまうが、しばらくして目覚めると、側にいたのは自分と同じ年頃の少年だった。
少年はニューリと名乗り、「君が助けたのは僕だ」と嬉しそうに主張するが、カティヤが助けたのは幼い男の子のはずだったから納得がいかない。
そんな中、探しに来た兄のヴィルヨの指摘で、カティヤは自分の瞳の色が赤く変化していることを知る。赤い瞳は『精霊の花嫁』である証拠。精霊との結婚を運命づけられ「恋をしてみたかった」と悲しむカティヤに、ヴィルヨが「恋なら俺とすればいい」と言い出して……。
文字数 100,290
最終更新日 2024.12.19
登録日 2024.11.16
ある冬の日、小学六年生の未玖(みく)は下校途中、黒い紙袋に入った不思議な卵を見つけた。
好奇心から持ち帰るも母親に咎めれそうになるが、友達の陽彩(ひいろ)からゲーム機を貸したお礼に貰ったと言い、その場をやり過ごす。
未玖は卵を抱きしめたまままま眠ってしまうが、目覚めるとピアノ教室の日である事を思い出し、急いで卵をベッドに入れ部屋を後にした。
レッスンを終えて帰宅すると母親と弟の姿はなく、代わりに燃える翼に赤い瞳、艶のある黒髪、滑らかな白い肌をした不死鳥のダニールが悠然と待ち構えていた。
ダニールは未玖のことを「悪に選ばれし乙女」だと宣言し、「ともに歪んだ世界を救おう」と未玖を否応なく背中に乗せると、灰色の空へ飛び上がる。
不死鳥、神々、天使、悪魔、幻獣などの思惑が複雑に絡み合い、悪に選ばれし乙女となった未玖はどこへ辿り着くのか。
現代を舞台にした、歪んだ愛に溢れたダークファンタジーです。
文字数 104,760
最終更新日 2024.01.11
登録日 2023.10.21
小説家になろう2017 冬の童話企画
「冬の君が玉座を降りないなど、王が許すはずもない……!」
神々が治める北国、王の使者、ニキは頭を抱えた。北国の四季が巡り来るために、時間の王宮の主は三月に一度、交代せねばならない。――しかし、灰色狼を従えた冬の女王は使者達を追い返し、この冬を永遠に続けると宣言する……困り果てた使者たちは、春の女神イシュタリに助けを求めた――。
★冬童話2017参加作品。三話完結です。
文字数 17,281
最終更新日 2018.07.06
登録日 2018.07.06
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