酒井抱一小説一覧

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【あらすじ】 江戸後期。姫路藩藩主の叔父、酒井抱一(さかいほういつ)は画に熱中していた。 憧れの尾形光琳(おがたこうりん)の風神雷神図屏風を目指し、それを越える画を描くために。 そこへ訪れた姫路藩重役・河合寸翁(かわいすんおう)は、抱一に、風神雷神図屏風が一橋家にあると告げた。 その屏風は、無感動な一橋家当主、徳川斉礼(とくがわなりのり)により、厄除け、魔除けとしてぞんざいに置かれている――と。 そして寸翁は、ある目論見のために、斉礼を感動させる画を描いて欲しいと抱一に依頼する。 抱一は、名画をぞんざいに扱う無感動な男を、感動させられるのか。 のちに江戸琳派の祖として名をはせる絵師――酒井抱一、その筆が走る! 【表紙画像】 「ぐったりにゃんこのホームページ」様より
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小説 185,530 位 / 185,530件 歴史・時代 2,373 位 / 2,373件
文字数 10,678 最終更新日 2024.06.04 登録日 2024.05.31
【あらすじ】 文政三年。歌舞伎役者、三代目・坂東三津五郎(ばんどうみつごろう)は悩んでいた。演目「玉兎(たまうさぎ)」にて、兎、爺、婆、狸の四役の演じ分けをしなければならないからだ。二代目・坂東三津五郎に相談すると「――黒き鏡だ」という答えが返って来た。 思い余って「根岸のご隠居」こと絵師・酒井抱一(さかいほういつ)のいる根岸・雨華庵(うかあん)へと赴く。 幕府名門・酒井家出身の抱一との洒脱で含蓄のある会話から、三津五郎は「黒き鏡」の意味に思い当たり、「玉兎」の舞台へ向かう。 酒井抱一が観るその舞台にて、三代目・坂東三津五郎は「玉兎」を演じられるのか――。 【登場人物】 三代目・坂東三津五郎:歌舞伎役者。父の初代・坂東三津五郎の死の際に幼かったため、父の弟子が二代目・坂東三津五郎となるが、成長して三代目を襲名。その演技は、江戸随一と評判が高い。日本舞踊五大流派のひとつ「坂東流」の祖でもある。 酒井抱一:絵師。江戸幕府の名門・酒井家の出身。しかし世継ぎとなることはできず、出家して隠居する。出家前から芸術に志し、特に絵画に熱中し、出家後は江戸郊外・根岸に雨華庵という庵を結び、巨匠・尾形光琳の遺された作品から大いに学ぶ。のち、江戸琳派という、光琳の流れをくむ絵の流派の祖となる。 ※文中の歌は、二代目・桜田治助の作詞によるものです。 【表紙画像】 初代歌川豐國 / Toyokuni Utagawa I, Public domain, ウィキメディア・コモンズ経由で
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小説 185,530 位 / 185,530件 歴史・時代 2,373 位 / 2,373件
文字数 4,579 最終更新日 2023.05.31 登録日 2023.05.29
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