クズ父小説一覧

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恋愛 連載中 長編 R18
それはいつもの風物詩で、少女はいつも春を断ち切っていた。 『時坂亜矢さん、貴女の事が好きです!』 『──ごめんなさい』 そう言って断ったのは何度目か…もうかれこれ10年になる。幼馴染みの彼の一途な想い…出来れば少女も『答えたかった』。 …そうしにければ彼を、大切な男の子を守れない──。 「お帰りなさい、亜矢。さあ、いつものように可愛がってあげようね♡」 「………っ、はい…お父さん」 震える手で父の寝室で服を、下着を脱いでいく…。 この父から。 守れるのは私だけだから…。 ミーンミンミンミーンッ──… ミーンミンミンミーンッ──… ミーンミンミンミーンッ──… セミの鳴き声が嫌に耳にリフレインした。 畳の上の万年床、脱ぎ散らかした高校の制服、靴下、黒地に紫揚羽蝶の紐パンティー、揃いのブラジャー…その上に父のトランクスが置かれた。 敷き布団の上に押し倒された少女は──感情を置き去りに静かに哭いていた。 これは退廃的な関係を強いられる少女を救い出す物語────なのかもしれない。
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文字数 15,000 最終更新日 2024.08.17 登録日 2022.07.22
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