純真無垢なブロークンハート系ヒロイン小説一覧

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恋愛 完結 短編
「エリアナが婚約!? 馬鹿な……取り返さなくては!!」 「え?」 「こうしちゃいられない。ルシア、君との婚約は破棄させてもらう!!」 「ええ?」 「エリアナ~! 目を覚ますんだぁ~っ!! 愛してるぅ~ッ!!」 こうして私ウィッカム伯爵令嬢ルシア・フラトンは婚約破棄された。 マーニー伯爵令息ブランドン・コーンウェルは幼馴染を愛していたのだ。 ブランドンの幼馴染ソマーズ伯爵令嬢エリアナ・パターソン。 そのエリアナに求婚したクレヴァリー伯爵レナード・マッコーコデール。 手を取りあって見つめあうふたりに突っ込んでいく、ブランドン。 「みっともない。お前に魅力がないせいで恥をかいたぞ!!」 兄エドウィンは私を責めた。兄の婚約者イヴェットは私を嗤った。 「大惨事だ。エドウィン、イヴェット。ルシアを頼む」 父は大慌てで事態の収束に務めた。 なんといっても私たちはロイエンタール侯爵家の昼食会に招かれている身。 スキャンダルを起こすなんて言語道断……なのに。 「あなたのせいよ、ルシア」 イヴェットの目が悍ましく煌めく。 私は罰として、衣装室に閉じ込められてしまった。 「大丈夫かい? 恐くないから、出ておいで」 助けてくれたのは、ロイエンタール侯爵令息ドミニク・ハイムその人だった。 でも、私は彼の優しさを信じられなくて…… =================================================== 『「華がない」と婚約破棄された私が、王家主催の舞踏会で人気です。』のドミニク卿の物語です。 この物語だけでお読み頂けます。
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文字数 22,798 最終更新日 2021.08.29 登録日 2021.08.21
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