忌み嫌われた母娘は、異世界で愛される
人は、時として特殊な能力を宿す事がある。
人並外れた美しい容姿をもつ、とある母娘にもまた、他の者には無い能力をその身に宿していた。
それを凄い能力だと受け入れてくれる者はなく、気持ち悪いと蔑む者がほとんどであった。
「まま…」
「大丈夫よ、ママがついてるわ。」
「でもぱぱ、いらないって。ぱぱ…どこ?」
暗い部屋の中、母は子を抱きしめる。
「…っごめんね、ママが必ず守るから…」
♦︎♦︎
ーーて、天使が瞳を潤ませて俺を見上げている…っ
ーー城の案内は終えたのか?
ーーあぁ、美しかった。
ーー…そんな事は聞いてない by部下
ーー俺は君のその言葉に色々と耐えられなくなりそうだぞ!どうしてくれる!?
ーーほんと、この空気をどうしてくれるんだろう… by部下
さあ、我の愛しい子らよ。皆が待っている。
こちらで存分に愛されよ。