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セックス秒読みイチャイチャで心のおちんちんが射精する。

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 鬼塚君の鬼塚様は鬼塚君に似て強面だった。

 両手で握っても余りある程に長く、僕の小さな掌では絶対に握り切れない程に太く、当然のようにズル向けの先端は矢じりのように鋭く、傘の部分は肉厚でくっきりと深くくびれ、全てを抉り、掻き出す事に特化した形をしている。筋肉質な竿には鬼塚君の逞しい腕と同じように、なめし皮みたいなすべやかで薄い皮の表面をぶっとい血管が這い廻って熱い血潮を供給している。

 僕の粗チンと比べると、あまりにも違い過ぎて同じ種族とは思えない。

 例えるなら小人とオーガで、あれ? これってジャンルファンタジーでした? と疑いたくなる程だ。

 匂いだって凄まじい。

 道中のイチャイチャや情熱的なキスにより、鬼塚君もお漏らしではないけれど、男の子特有のエッチなおチビリをしてしまっているようだった。

 ラストダンジョン攻略後にのみ入れる高難易度の隠しダンジョンでしか採取できなそうな凶悪キノコの先端は、聖女の涙のように清らかな透明のお汁でてらてらと輝いて、先っちょの方にはじわっと染み出した朝露みたいな雫が一粒、クリスタルの王冠みたいに乗っかっていた。

 今日一日の生活と体育の授業で蒸れた鬼塚君の体臭が、先走りの匂いと駄々洩れの雄のフェロモンと混じり合い、上質なブランデーのようにセクシーな芳香を放っている。

 もちろん僕は、上質なブランデーなんか飲んだ事はないし、嗅いだ事だってないのだけれど、それはきっとこんな香りがするんだろうと確信させる、上品で大人なフレーバーを放っていた。

 それが鬼塚君の熱っぽい体温に乗って、もわっと僕の顔にそよいでくる。

 それは空気でカルピスみたいに薄まっていたけれど、それでも僕はドキッとして、ドキドキして、ゾワっとして、ムラムラして、小さな胸がキュンとして、お腹の奥がキュンキュンして、金玉がギュルギュルゴポゴポ追加の精子を急いで生産している感じがして、色んな所が切なくなって勃起した。

 これがエロ漫画だったら、間違いなく瞳にハートが描かれている事だろう。

「フーッ……フーッ……フーッ……。星野、入れるぞ」

 食いしばった歯の間から獣の吐息を漏らしながら、発情しきった顔で鬼塚君は言った。

 長く鋭い犬歯がセクシーだった。

 理性と発情の間で揺らぐ淫らな顔がセクシーだった。

 もどかしそうな、切なそうな、飢えた獣の表情がセクシーだった。

 客観的にもセクシーだし、僕相手にそんな顔をしていると思うと十倍増しでセクシーだった。

 僕相手に、僕なんかを相手に、鬼塚君は発情し、おちんちんをバッキバキにフル勃起させ、先走りをだらだら流し、びくん、びくんと風がそよぐ程におちんちんをビクつかせ、耐えがたいおちんちんの疼きに切ない顔を見せている。

 その事実だけで僕は胸がいっぱいになり、心のおちんちんが射精した。

 僕の心のおちんちんはエロ漫画みたいにあり得ない量の精液を吐き出して、僕の心を真っ白に、ドロドロに、甘くした。

 今鬼塚君に死ねと命令されたら、僕は笑顔でぅんと答えてキラキラと光の霧になって消えるだろう。

 ましてそれが「入れるぞ」なら、断る理由なんかどこを探したって見つかるわけがない。

 だから僕はお股やお尻がお漏らし射精でドロドロのネチョネチョになっている事もこの際忘れて、アヘアヘのウットリとしたトロ顔で鬼塚君を見返して小さく「ぅん」と頷いた。

「でもその前に……。上も脱がして欲しいなぁ……なんて?」

 だって鬼塚君は全裸だし。

 そうでなくとも上だけ制服姿でエッチとか恥ずかしすぎる。

 なにより僕は、全身で鬼塚君の裸と触れ合いたかった。

 僕の言葉に鬼塚君は一瞬硬直した。

 惑う視線は、「上だけ着てるのもエロいんだが……」と迷っているみたいだった。

 でもそれはほんの短い時間だった。

 決断すると、鬼塚君は僕のワイシャツと中の肌着を、ポテチの袋を開くみたいに簡単に破り、ポイっとその辺に放った。

 流石にそれはワイルド過ぎない?

 なんて思いつつ、脱がせる手間も惜しい程ムラついているんだと思うと嫌な気持ちには全くならない。

 なるわけがない。

 だって僕はこれから、あの鬼塚君に、学校一のイケメン様に、密かに憧れていた人に、はちゃめちゃに犯されるのだから。

「……これでいいか」

 心の中で竜でも暴れているみたいに、押し殺した声で鬼塚君が言う。

 僕はこくりと頷いて、精一杯の媚び媚びスマイルで両手と股をパカッと開いた。

「……来て」

 その瞬間、鬼塚君の巨体がビクンと震え、濃厚なオスのフェロモンが胞子みたいに降り注いだ。

 見開いた目が殺気を帯びて僕を睨む。

「ば、か、やろ、う……。てめぇ、星野……。誘惑すんな……。俺にお前を、壊させる気か?」

 心のおちんちんが射精した。

 なにそれ、なにそれ!

 鬼塚君は限界だ。分かっていたけど、想像以上に、予想以上に限界らしい。

 当然だ。

 お互いに童貞で、血気盛んな思春期の男の子なのだ。

 道中二度お漏らし射精した僕でさえ、初エッチを前にして子供チンチンをカチカチにしている。

 まだ一度も射精をしていない鬼塚君のムラムラたるや、想像を絶する程だろう。

 見た目的にも体格的にも、鬼塚君の方が僕よりも性欲が強そうだし。

 本当なら今すぐにでも僕のお尻に限界チンチンを捻じ込んで、お腹の中でごぽごぽと沸騰したマグマみたいな精液を吐き出したいはずなのだ。

 でも、処女の僕を気遣って、僕のお尻の処女を気にしてくれて、必死に獣を抑えてくれているのだ。

 なんて優しい鬼塚君。

 なんて素敵な鬼塚君。

 なんてエッチな鬼塚君!

 エッチだ。

 エッチ過ぎる。

 向かう所敵なしの最強無敵鬼塚君が精液で金玉をパンパンにして限界になっていると思うと、物凄くムラムラした。

 今なら僕も、鬼塚君が僕をお漏らし射精させた気持ちが理解出来た。

 男の子が必死に射精を我慢している姿ははちゃめちゃにエロいのだ。

 そして、そんな相手が我慢出来ずにお漏らし射精してしまう姿はきっと絶対もっとエロいのだ。

 早く見たい。

 早く入れて欲しい。

 そして僕の中であっさり射精して欲しい。

 というかさせたい!

 想像するだけで僕のお腹はキュンキュンして、女の子になってしまった。

 同時に僕の男の子はピコピコと恥ずかしい涎を振りまきながら上下する。

 僕はちょっぴりマゾかもしれないけど、同時にちょっぴりだけサドでもあるらしい。

 だから僕は言ってしまった。

 後先考えず、自分の事などなにも顧みず、ただただ鬼塚君を射精させたいが為に言ってしまった。

「壊していいよ」

 張り詰めた静寂の中に、ブチンとなにかが切れる音が響いた気がした。

 鬼塚君は人殺しの目になっていた。

「いいわけ、ねぇだろぉおおおお!」

 獣の咆哮をあげながら、鬼塚君が僕のお尻におちんちんを押し付けた。

 即座に僕は後悔した。

 これ、絶対入んないって!
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