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街のメインストリートから一本裏通りに、通称シュガーストリートと言われる通りがある。
この通りはカフェやパティスリーが数多く並ぶ通りで、奥が庶民向けのリーズナブルな店が多く、中心部に近い手前側に少しお高めなお店が多い。
この日、私達は中間辺りの開店準備中の店の前に馬車を止めた。
「もう工事も終わって、開店を待つだけね」
馬車を降りて建物の外観を眺めて、落ち着きを感じさせるブラウンを基調にして良かったとマーサ達にも同意を求めた。
「やっぱりこのカラーで正解だったわね。ランバン達もそう思わない?」
「そうですね、リディア様。落ち着いていて男性でも女性でも気軽に入れそうな色です」
ここは、実は私がオーナーのカフェ。
結婚するずっと前から店をやりたいと思ってたのよね。マックスとの契約で空いている時間は好きにしていいって言うから、やりたかったことを一つ一つやっているところ。
雇い入れる人材も確保したし、メニューも決めたし、店の名前も【レ・グラン】に決定。あと五日後にはオープン。
もちろん、マックスには言わない。面倒だし絶対に何か言われそうだもん。
ああいう人間は、好きなことをしていいとか言いながら口を出すタイプなのよね。
再度馬車に乗り込み、今度は小さな洋装店へと向かった。
その店は友人との共同経営で、学園に通っていた頃に話し合っていたことを実行に移すために、去年オープンさせたのだ。
だが公爵家に嫁いだことで、表立っては経営者の名前は消してある。そう、表立ってはだけどね。もちろん、カフェの方も名前は伏せてある。
マックスにバレたら困るので隠蔽工作は抜かりがない。
この通りはカフェやパティスリーが数多く並ぶ通りで、奥が庶民向けのリーズナブルな店が多く、中心部に近い手前側に少しお高めなお店が多い。
この日、私達は中間辺りの開店準備中の店の前に馬車を止めた。
「もう工事も終わって、開店を待つだけね」
馬車を降りて建物の外観を眺めて、落ち着きを感じさせるブラウンを基調にして良かったとマーサ達にも同意を求めた。
「やっぱりこのカラーで正解だったわね。ランバン達もそう思わない?」
「そうですね、リディア様。落ち着いていて男性でも女性でも気軽に入れそうな色です」
ここは、実は私がオーナーのカフェ。
結婚するずっと前から店をやりたいと思ってたのよね。マックスとの契約で空いている時間は好きにしていいって言うから、やりたかったことを一つ一つやっているところ。
雇い入れる人材も確保したし、メニューも決めたし、店の名前も【レ・グラン】に決定。あと五日後にはオープン。
もちろん、マックスには言わない。面倒だし絶対に何か言われそうだもん。
ああいう人間は、好きなことをしていいとか言いながら口を出すタイプなのよね。
再度馬車に乗り込み、今度は小さな洋装店へと向かった。
その店は友人との共同経営で、学園に通っていた頃に話し合っていたことを実行に移すために、去年オープンさせたのだ。
だが公爵家に嫁いだことで、表立っては経営者の名前は消してある。そう、表立ってはだけどね。もちろん、カフェの方も名前は伏せてある。
マックスにバレたら困るので隠蔽工作は抜かりがない。
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