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雑草魂誕生秘話?《いい夫婦の日記念番外編》
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《注意⚠️》
本編とは何ら関係のない番外編です。
ご注意下さいm(_ _)m
(ここに置いておくと本編のお邪魔になるかもしれないので、後日番外編置き場を作ってそちらに置こうと思います!)
今日は、お父さんとお母さんと少し遠くまで旅行に来た。
私たちの家族は、こんな風に時々旅行をする。
お父さんとお母さんとずっと一緒にいられるし、美味しい物がたべれるし、私は旅行が大好きだ。
今日お泊まりするここは、お母さんが昔住んでた場所なんだって。
精霊さんも沢山いて、綺麗なお花が沢山咲いてて、私はここが大好きになった。
「アナ、お父さんとお母さんは、昔お世話になった人と大切なお話をして来るから、ここで精霊さん達と待っててね」
「はーい!」
白い小さなお花が沢山咲いた可愛いお庭で、精霊さんとお留守番。かけっこしたり、詰んだお花で冠を作ったり、楽しく遊ぶ。
「君は誰だ?」
夢中で遊んでいたから気付かなかったけど、いつの間にか私の隣に1人の男の子が立っていた。
雑貨屋さんのハンスと同じ位の大きさだから、多分私より4歳くらい大きいのかな。綺麗な緑色の髪がサラッサラの凄くカッコ良いお兄さんだ。
「私、アナ!」
「迷子か?」
「違うよ! ここでお父さんとお母さんを待ってるの」
「そうか」
何故か隣に座るお兄さん。
一緒に遊んでくれるのかな?
そうだ! それならお兄さんにも冠を作ってあげよう。
そう思った私は、花を摘んではせっせと編む。
「それは何を作っているのだ?」
「お花の冠だよ! お兄さん、絵本に出て来る王子様みたいにカッコ良いから作ってあげる!」
「そ、そうか」
そう言って照れた様に笑うお兄さんの耳が赤くなってて、大きいのになんかちょっと可愛いな、と思ってしまった。
「出来たー!! このお花、なんていうお名前なのかな?」
「これは雑草だ」
「…………ざ、ざっ……そう……」
綺麗なお花だと思って冠まで作ったのに、けんもほろろにそう言い放たれて思わず絶句する。
このお兄さん、カッコ良いのに絶対女心とか分かんないタイプだ!!
「雑草は嫌いか?」
いや、雑草に嫌いも何もないだろう。そんなこと、考えた事もないよ。
「雑草は凄いんだぞ? 例えばこの花の葉は、こんな風に3枚に分かれている」
そう言ってお兄さんは3枚に分かれた葉を見せる。
「でも、1万枚に1枚の確率で、4枚に分かれている物があるんだ。それは幸運を呼ぶお守りとして、みんなにとても人気がある」
へえー……。
「で、何故4枚になるかと言うと、踏まれるからなのだ」
へ?
「踏まれても負けずに強くなると、葉が増えて4枚になる。そして幸運を呼ぶお守りになるのだ。な? 凄かろう?」
…………。確かに凄い、かも?
お兄さんは、いつの間に見つけたのか、一枚の四葉の葉っぱを私にくれた。
私はお兄さんにお花の冠をあげた。
2人で笑っていると、遠くから私を呼ぶお母さんの声が聞こえる。
「お母さんだ! お兄さん、私行くね!」
「ああ、足元に気をつけてな」
お兄さんに手を振り、走り出す。
沢山の精霊達が周りをふわりふわりと飛んでいる。
「ねえ、またあのお兄さんに会えるかな!?」
『あえるよ! あえるよ!』
「そっかー、楽しみだね!」
もし踏まれても、負けずに強くなると、幸運になれるのか! うん! 覚えとこう!
その後成長したアナが『雑草魂』を身に付けるきっかけになったのは、実はこんな話があったから何だとか……。
fin
11月22日はいい夫婦の日!
という事で、ただただ記念に書いてみたかった作者の欲望を満たす為の番外編でした!
ちなみに、アナもユージーンも、今の所この時の事はさっぱり覚えていません(笑)
やっぱり残念な2人です。
お読み頂いた方、ありがとうございました!(^ ^)
本編とは何ら関係のない番外編です。
ご注意下さいm(_ _)m
(ここに置いておくと本編のお邪魔になるかもしれないので、後日番外編置き場を作ってそちらに置こうと思います!)
今日は、お父さんとお母さんと少し遠くまで旅行に来た。
私たちの家族は、こんな風に時々旅行をする。
お父さんとお母さんとずっと一緒にいられるし、美味しい物がたべれるし、私は旅行が大好きだ。
今日お泊まりするここは、お母さんが昔住んでた場所なんだって。
精霊さんも沢山いて、綺麗なお花が沢山咲いてて、私はここが大好きになった。
「アナ、お父さんとお母さんは、昔お世話になった人と大切なお話をして来るから、ここで精霊さん達と待っててね」
「はーい!」
白い小さなお花が沢山咲いた可愛いお庭で、精霊さんとお留守番。かけっこしたり、詰んだお花で冠を作ったり、楽しく遊ぶ。
「君は誰だ?」
夢中で遊んでいたから気付かなかったけど、いつの間にか私の隣に1人の男の子が立っていた。
雑貨屋さんのハンスと同じ位の大きさだから、多分私より4歳くらい大きいのかな。綺麗な緑色の髪がサラッサラの凄くカッコ良いお兄さんだ。
「私、アナ!」
「迷子か?」
「違うよ! ここでお父さんとお母さんを待ってるの」
「そうか」
何故か隣に座るお兄さん。
一緒に遊んでくれるのかな?
そうだ! それならお兄さんにも冠を作ってあげよう。
そう思った私は、花を摘んではせっせと編む。
「それは何を作っているのだ?」
「お花の冠だよ! お兄さん、絵本に出て来る王子様みたいにカッコ良いから作ってあげる!」
「そ、そうか」
そう言って照れた様に笑うお兄さんの耳が赤くなってて、大きいのになんかちょっと可愛いな、と思ってしまった。
「出来たー!! このお花、なんていうお名前なのかな?」
「これは雑草だ」
「…………ざ、ざっ……そう……」
綺麗なお花だと思って冠まで作ったのに、けんもほろろにそう言い放たれて思わず絶句する。
このお兄さん、カッコ良いのに絶対女心とか分かんないタイプだ!!
「雑草は嫌いか?」
いや、雑草に嫌いも何もないだろう。そんなこと、考えた事もないよ。
「雑草は凄いんだぞ? 例えばこの花の葉は、こんな風に3枚に分かれている」
そう言ってお兄さんは3枚に分かれた葉を見せる。
「でも、1万枚に1枚の確率で、4枚に分かれている物があるんだ。それは幸運を呼ぶお守りとして、みんなにとても人気がある」
へえー……。
「で、何故4枚になるかと言うと、踏まれるからなのだ」
へ?
「踏まれても負けずに強くなると、葉が増えて4枚になる。そして幸運を呼ぶお守りになるのだ。な? 凄かろう?」
…………。確かに凄い、かも?
お兄さんは、いつの間に見つけたのか、一枚の四葉の葉っぱを私にくれた。
私はお兄さんにお花の冠をあげた。
2人で笑っていると、遠くから私を呼ぶお母さんの声が聞こえる。
「お母さんだ! お兄さん、私行くね!」
「ああ、足元に気をつけてな」
お兄さんに手を振り、走り出す。
沢山の精霊達が周りをふわりふわりと飛んでいる。
「ねえ、またあのお兄さんに会えるかな!?」
『あえるよ! あえるよ!』
「そっかー、楽しみだね!」
もし踏まれても、負けずに強くなると、幸運になれるのか! うん! 覚えとこう!
その後成長したアナが『雑草魂』を身に付けるきっかけになったのは、実はこんな話があったから何だとか……。
fin
11月22日はいい夫婦の日!
という事で、ただただ記念に書いてみたかった作者の欲望を満たす為の番外編でした!
ちなみに、アナもユージーンも、今の所この時の事はさっぱり覚えていません(笑)
やっぱり残念な2人です。
お読み頂いた方、ありがとうございました!(^ ^)
応援ありがとうございます!
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