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終曲 先生と私のピアノ・フィナーレ 5
しおりを挟む「やぁ…あぁ…あ、だめぇ…」
「本当にだめなわけじゃないでしょそれ?」
「うぅん…だめだけどだめじゃないの…ああっ」
敏感な場所を何度も行ったり来たりする指が、ついに小さな突起を捉えた。
親指で押さえるようにし、2本の指でやわやわとこすれば、彼女は腰をびくびくと動かして快楽に耐えた。
「ああっ…せんせ、それ、つよい…だめ、かんじるっ」
「感じるならいいんじゃない?」
「いやっ…つよいの、いやっ…すぐきちゃうのやだ」
「僕も。ねえもうベッドへ行こう。ちゃんと見たいし、ちゃんと抱きたい」
それから快楽の予感でぼんやりする彼女を拭いてやり、髪もさっさと魔法で乾かしてしまうと、大人2人を余裕で迎える大きなベッドに横たえた。
「先生…このベッドも?」
「そうだよ、隣りに眠れるのは君だけ」
「せんせ…」
腕を伸ばしてくる彼女に、求められるままにキスをする。
お互いに絡めた舌はこすれるたびに彼女から甘い声を引き出した。
「ん…んっ…」
甘やかな声が漏れていることにも気づいてないのか、一心不乱に唇を求められた。
「コールディア、可愛い…大好き…ほんと、なんでそんな綺麗になったの」
「せんせ、大好き…」
「ねえ、その先生ってやめない? 背徳的でいい気もするけど、僕にも名前はあるんだよ?」
「あ、アフィナ…先生」
「なんだよそれ。アフィって呼んでよ」
「今更恥ずかしい…」
すると彼はコールディアの耳元に口を寄せた。
こうされることに弱いことに気づいている彼は、魔力の練習の時にしたように少しだけ低めに名前を呼ぶ。
「コールディア…呼んでよ、僕の名前」
「あっ…」
「呼んで…君の声で」
そのまま舌を耳に差し込み、執拗に舐めまわす。
耳に直接響く水音と、濡れた舌の感触に「ああっ」と大きな声が漏れた。
「あ、あ…アフィ…アフィ、好き、大好きアフィ…」
上ずったコールディアの声が、やっと名前を呼んでくれた。
彼は少しだけそれに聞き入ると、「僕も君が大好きだよ、コールディア」と返した。
耳を攻めていた舌が離れると、今度はずっと下がって膨らみの先端を含んだ。
いきなりしゃぶりつかれた上に、甘噛みされてびくっと腰が浮いてしまう。
嬌声を上げて彼の頭を掴むと、今度は揺れる腰に手が伸びた。
さきほど散々彼女の恥ずかしい部分を弄り回していた指が、またつぷりと沈んでぬめりをなじませていった。段々動きが速くなり、ぐちゅぐちゅと濡れた音まで激しくなる。
コールディアの声も短く鋭く連続で上がり、そのまま上り詰めてしまいそうになった。
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