140 / 191
Ⅲ、二人の皇子
37、脱出成功!と思いきや……
しおりを挟む
俺が水魔法を発動させると同時に、レモが聖魔法を放った。
「ユリア!?」
俺が耳もとで声をかけると、
「はっ! わたし寝てた!?」
「いや、瘴気を吸い込んだんだろう。具合は――」
「うわーっ、お花がちっちゃくなっちゃった!」
「なんだって!?」
ユリアの腕に抱かれた透明な氷のかたまり――その中心に手のひらサイズの食虫花が見える。
「根っこ切ったから死んじまったとか?」
「それとも私が聖魔法で浄化しちゃった!?」
顔を見合わせる俺とレモ。
「これ、証拠品になるかな?」
力ない声で問う俺に、
「一応、持って帰るしか――」
あきらめにも似た口調で答えるレモ。
「はーい! バッグに入れておくね!」
ユリアだけが元気に返事すると、亜空間収納ハンドバッグに放り込んだ。
「もう! こんなザコばっかじゃ証拠集めもできないじゃない!」
レモがプンプンしながら、上へと飛翔してゆく。
「この天井、結界が張ってあるわね」
俺たちが落ちてきた穴は、今やすっかりふさがっている。
「ユリアを頼む」
俺は抱えていたユリアをレモにあずけて、腰の聖剣を抜いた。せまい空間でモンスター相手に振り回すのは困難だが、動かない対象を斬るなら問題ない。
「解呪!」
聖剣アリルミナスを一閃すると、光の帯が現れて天井は真っ二つに裂けた。
ガコンッ!
「「うわぁっ!」」
俺とレモの声が重なる。
「なんだよ、びっくりさせやがって」
「上に置いてあったソファが落ちてきたのね」
応接間で俺たちが座っていた、古臭いソファである。斜めに落ち込んで、すっかり出口をふさいでいる。
「もう、邪魔よ! 暴旋風撃!」
ブワッ、ガシャン! ドシン!
レモの風魔法で真上に吹き飛ばされたソファは、高い天井から下がるシャンデリアに当たって、また落ちてきた。シャレになんねーな……
「…………シャンデリア、割った気がする……」
自分の無計画な行動に、気まずそうなレモ。
「気にすんな。俺たちをこんなところに閉じ込めた皇子が悪いんだから。切り刻んで下に落とすぞ」
結界に守られていない、ただの家具だから聖剣を使う必要はない。俺は剣を腰に戻すと、
「凍れる刃よ、斬り刻め!」
氷の切っ先が古いソファを分割し――
「うわっ、ほこりっぽい!」
「キャー、嫌っ! 暴旋風撃!」
ブワーーーーッ!
レモがとっさに、風魔法でソファから噴き出した綿とほこりを飛ばした。
「とんでもねぇ目に遭った。とにかくこれで上の階に戻れるな」
応接間に上がると、室内は大惨事になっていた。シャンデリアは床に落ちて粉々になっているし、部屋中に棉ぼこりが舞い上がっている。皇子の姿はない。
「今の音は何だ!?」
あ。皇子の驚いている声がどこかから――
「あの者らが戻ってきたのでは?」
続いて聞こえる女の声。足早に廊下を歩いてくるようだ。
俺たちは窓から逃げようと、高い位置にある鍵をなんとかはずそうとする。
「そんなわけはない。今ごろモンスターの餌食になっているさ」
自信に満ちた皇子の声が近づいてくる。
「殿下、あの者らをあなどってはいけません」
「お前と違って僕は間違えを犯さぬ!」
声と同時に応接間の扉がひらいた。
「なんだこれは!?」
部屋の惨状に目をむく皇子。
「き、貴様ら――」
憎々しげに俺たちをにらみつける。
だが俺は、皇子のうしろから現れた瑠璃色の髪の女を凝視していた。
「あんたが―― ラピースラ・アッズーリか?」
「この姿で会ったことはないはずだけど?」
クスッと笑う瑠璃色の髪の女。俺はようやく因縁の宿敵と相まみえたのだ。
「俺が生まれた翌日、その姿で村を訪れて、俺の精霊力を封じたんだな?」
薄笑いを浮かべたまま答えない女に、レモも厳しい視線を送っていた。
「その肉体はロベリア叔母さんのものね?」
「おや、なつかしい名前を知っておるのだな。我のおかげでこの器は若さを保っておるのだから、感謝して欲しいね」
「そうね。それじゃあ、お礼を込めて聖魔法をプレゼントしてあげる」
レモは唇を笑みの形にゆがめて、印を結んだ。俺は同時に聖剣を構え、マントとベルトの聖石に精霊力をこめて結界を強化した。
「させぬわぁっ!」
ラピースラが吠えて、レモに襲いかかろうとする。
「近付くなっ!」
俺は聖剣を一閃した。ラピースラはうしろに飛んで、それをかわす。
かわりに皇子が腰の剣を抜いて俺に斬りかかってくる。俺がそれを受け止めると、斬り結んだままラピースラに指示した。
「今のうちに聖女をやれ」
「言われなくても――風舞鞭」
ラピースラの両手から風の鞭が生まれ、宙を切る。
「水よ、かの者を守りたまえ!」
「他人の心配をしている場合かな?」
皇子がくるりと剣を返し、華麗な突きを披露する。俺は出しっぱなしだった翼で天井へ飛ぶ。助太刀すべくレモを見下ろすと、彼女は聖魔法を中断して、
「相殺無風!」
風魔法でラピースラに対抗している。
皇子が俺を見上げて、
「早く降りて来いよ、魔物の坊や。僕の剣を受け止めた罪で投獄してやるから」
「斬りかかってきたのはあんただろう!?」
「愚か者め。帝国の臣民ならおとなしく斬られるのだ。みっともない亜人の分際で僕と戦うだと?」
皇子にしゃべらせておきながら、
「凍れる壁よ、四方にめぐりてかの者を守りたまえ!」
レモの周りに氷の壁を作って防御する。
「破っ!」
皇子が剣に魔力をこめて、氷壁に斬りつけた。あの剣、マジックソードだったのか! 俺は絨毯に降り立ち、皇子の剣を聖剣で受け止めた。
「皇子、なんでラピースラに味方するんだ!? あの女の望みは魔神復活だぞ!?」
ぐいぐいと力で押しながら、皇子は嘲笑した。
「はんっ、馬鹿な! あいつは魔神を信仰して、自分の妄想を神託だと勘違いしているだけの憐れな女だ」
ラピースラが魔神と交信しているとは、信じていないのか…… だが――
「あんた第一皇子なんだから、魔神信仰してる怪しいやつと組まなくたって将来は皇帝じゃねぇか!」
「当然だ!」
上段から襲い掛かる刃をはねのけて、
「じゃあなんで外部理事なんかに――」
「兵器転用できる魔物研究のためさ。亜人などという人間のできそこないは、僕の帝国にいらないんでね。滅ぼしてやるのさ!」
がぶーっ
「ぎゃーっ、いてぇぇぇ!」
窓から逃がしたはずのユリアが皇子の尻にかみついた。
─ * ─
「皇子、なんて嫌なやつなんだ!」
「ユリア、そんな男のケツ食ったら汚いよ!」
「ぺっ、しなさい!」
と思ったら、お気に入り登録お願いします!
「ユリア!?」
俺が耳もとで声をかけると、
「はっ! わたし寝てた!?」
「いや、瘴気を吸い込んだんだろう。具合は――」
「うわーっ、お花がちっちゃくなっちゃった!」
「なんだって!?」
ユリアの腕に抱かれた透明な氷のかたまり――その中心に手のひらサイズの食虫花が見える。
「根っこ切ったから死んじまったとか?」
「それとも私が聖魔法で浄化しちゃった!?」
顔を見合わせる俺とレモ。
「これ、証拠品になるかな?」
力ない声で問う俺に、
「一応、持って帰るしか――」
あきらめにも似た口調で答えるレモ。
「はーい! バッグに入れておくね!」
ユリアだけが元気に返事すると、亜空間収納ハンドバッグに放り込んだ。
「もう! こんなザコばっかじゃ証拠集めもできないじゃない!」
レモがプンプンしながら、上へと飛翔してゆく。
「この天井、結界が張ってあるわね」
俺たちが落ちてきた穴は、今やすっかりふさがっている。
「ユリアを頼む」
俺は抱えていたユリアをレモにあずけて、腰の聖剣を抜いた。せまい空間でモンスター相手に振り回すのは困難だが、動かない対象を斬るなら問題ない。
「解呪!」
聖剣アリルミナスを一閃すると、光の帯が現れて天井は真っ二つに裂けた。
ガコンッ!
「「うわぁっ!」」
俺とレモの声が重なる。
「なんだよ、びっくりさせやがって」
「上に置いてあったソファが落ちてきたのね」
応接間で俺たちが座っていた、古臭いソファである。斜めに落ち込んで、すっかり出口をふさいでいる。
「もう、邪魔よ! 暴旋風撃!」
ブワッ、ガシャン! ドシン!
レモの風魔法で真上に吹き飛ばされたソファは、高い天井から下がるシャンデリアに当たって、また落ちてきた。シャレになんねーな……
「…………シャンデリア、割った気がする……」
自分の無計画な行動に、気まずそうなレモ。
「気にすんな。俺たちをこんなところに閉じ込めた皇子が悪いんだから。切り刻んで下に落とすぞ」
結界に守られていない、ただの家具だから聖剣を使う必要はない。俺は剣を腰に戻すと、
「凍れる刃よ、斬り刻め!」
氷の切っ先が古いソファを分割し――
「うわっ、ほこりっぽい!」
「キャー、嫌っ! 暴旋風撃!」
ブワーーーーッ!
レモがとっさに、風魔法でソファから噴き出した綿とほこりを飛ばした。
「とんでもねぇ目に遭った。とにかくこれで上の階に戻れるな」
応接間に上がると、室内は大惨事になっていた。シャンデリアは床に落ちて粉々になっているし、部屋中に棉ぼこりが舞い上がっている。皇子の姿はない。
「今の音は何だ!?」
あ。皇子の驚いている声がどこかから――
「あの者らが戻ってきたのでは?」
続いて聞こえる女の声。足早に廊下を歩いてくるようだ。
俺たちは窓から逃げようと、高い位置にある鍵をなんとかはずそうとする。
「そんなわけはない。今ごろモンスターの餌食になっているさ」
自信に満ちた皇子の声が近づいてくる。
「殿下、あの者らをあなどってはいけません」
「お前と違って僕は間違えを犯さぬ!」
声と同時に応接間の扉がひらいた。
「なんだこれは!?」
部屋の惨状に目をむく皇子。
「き、貴様ら――」
憎々しげに俺たちをにらみつける。
だが俺は、皇子のうしろから現れた瑠璃色の髪の女を凝視していた。
「あんたが―― ラピースラ・アッズーリか?」
「この姿で会ったことはないはずだけど?」
クスッと笑う瑠璃色の髪の女。俺はようやく因縁の宿敵と相まみえたのだ。
「俺が生まれた翌日、その姿で村を訪れて、俺の精霊力を封じたんだな?」
薄笑いを浮かべたまま答えない女に、レモも厳しい視線を送っていた。
「その肉体はロベリア叔母さんのものね?」
「おや、なつかしい名前を知っておるのだな。我のおかげでこの器は若さを保っておるのだから、感謝して欲しいね」
「そうね。それじゃあ、お礼を込めて聖魔法をプレゼントしてあげる」
レモは唇を笑みの形にゆがめて、印を結んだ。俺は同時に聖剣を構え、マントとベルトの聖石に精霊力をこめて結界を強化した。
「させぬわぁっ!」
ラピースラが吠えて、レモに襲いかかろうとする。
「近付くなっ!」
俺は聖剣を一閃した。ラピースラはうしろに飛んで、それをかわす。
かわりに皇子が腰の剣を抜いて俺に斬りかかってくる。俺がそれを受け止めると、斬り結んだままラピースラに指示した。
「今のうちに聖女をやれ」
「言われなくても――風舞鞭」
ラピースラの両手から風の鞭が生まれ、宙を切る。
「水よ、かの者を守りたまえ!」
「他人の心配をしている場合かな?」
皇子がくるりと剣を返し、華麗な突きを披露する。俺は出しっぱなしだった翼で天井へ飛ぶ。助太刀すべくレモを見下ろすと、彼女は聖魔法を中断して、
「相殺無風!」
風魔法でラピースラに対抗している。
皇子が俺を見上げて、
「早く降りて来いよ、魔物の坊や。僕の剣を受け止めた罪で投獄してやるから」
「斬りかかってきたのはあんただろう!?」
「愚か者め。帝国の臣民ならおとなしく斬られるのだ。みっともない亜人の分際で僕と戦うだと?」
皇子にしゃべらせておきながら、
「凍れる壁よ、四方にめぐりてかの者を守りたまえ!」
レモの周りに氷の壁を作って防御する。
「破っ!」
皇子が剣に魔力をこめて、氷壁に斬りつけた。あの剣、マジックソードだったのか! 俺は絨毯に降り立ち、皇子の剣を聖剣で受け止めた。
「皇子、なんでラピースラに味方するんだ!? あの女の望みは魔神復活だぞ!?」
ぐいぐいと力で押しながら、皇子は嘲笑した。
「はんっ、馬鹿な! あいつは魔神を信仰して、自分の妄想を神託だと勘違いしているだけの憐れな女だ」
ラピースラが魔神と交信しているとは、信じていないのか…… だが――
「あんた第一皇子なんだから、魔神信仰してる怪しいやつと組まなくたって将来は皇帝じゃねぇか!」
「当然だ!」
上段から襲い掛かる刃をはねのけて、
「じゃあなんで外部理事なんかに――」
「兵器転用できる魔物研究のためさ。亜人などという人間のできそこないは、僕の帝国にいらないんでね。滅ぼしてやるのさ!」
がぶーっ
「ぎゃーっ、いてぇぇぇ!」
窓から逃がしたはずのユリアが皇子の尻にかみついた。
─ * ─
「皇子、なんて嫌なやつなんだ!」
「ユリア、そんな男のケツ食ったら汚いよ!」
「ぺっ、しなさい!」
と思ったら、お気に入り登録お願いします!
0
お気に入りに追加
1,309
あなたにおすすめの小説
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
貴族家三男の成り上がりライフ 生まれてすぐに人外認定された少年は異世界を満喫する
美原風香
ファンタジー
「残念ながらあなたはお亡くなりになりました」
御山聖夜はトラックに轢かれそうになった少女を助け、代わりに死んでしまう。しかし、聖夜の心の内の一言を聴いた女神から気に入られ、多くの能力を貰って異世界へ転生した。
ーけれども、彼は知らなかった。数多の神から愛された彼は生まれた時点で人外の能力を持っていたことを。表では貴族として、裏では神々の使徒として、異世界のヒエラルキーを駆け上っていく!これは生まれてすぐに人外認定された少年の最強に無双していく、そんなお話。
✳︎不定期更新です。
21/12/17 1巻発売!
22/05/25 2巻発売!
コミカライズ決定!
20/11/19 HOTランキング1位
ありがとうございます!
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい
616號
ファンタジー
不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています
神に同情された転生者物語
チャチャ
ファンタジー
ブラック企業に勤めていた安田悠翔(やすだ はると)は、電車を待っていると後から背中を押されて電車に轢かれて死んでしまう。
すると、神様と名乗った青年にこれまでの人生を同情された異世界に転生してのんびりと過ごしてと言われる。
悠翔は、チート能力をもらって異世界を旅する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる