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謝罪はひとりで 仲直りはふたりで
3話 ※
しおりを挟む僕は服を着たまま、ベッドの中央に腕を広げて寝転んだ。
ベッドサイドで居心地悪そうに立つエルを手招きする。
彼は僕とは反対に一糸纏わぬ姿だ。
「エル、僕の胸の辺りに跨って」
「………」
エルは顔を真っ赤にして何か言いたげに僕をじとりと睨んだが、大人しく言う事を聞いてくれた。
彼は膝立ちで跨り、僕に体重がかからないよう少し体を浮かせている。
優しい。そしてとても良い体勢。
彼の太腿に手を這わせ、むにりと程よくついた筋肉を摘む。
うむうむ、このムチムチ具合がたまらん。
太腿を一頻り楽しんだ後、彼の下腹部に目を移した。
さっきから気づいていたけど…
「エル、ちょっと勃ってるね。期待しちゃってる?」
「ッ………」
かあっと更に顔を赤らめて、エルは唇を噛み締めた。
もう何度も体を重ねているのに、未だに彼は初心さを残している。
可愛いねえ。
「残念だけど、僕は何もしないよ」
「え…?」
「エルが自分でして見せて。その場所で、その体勢のまま」
「え?は?」
エルはまだ分からないのか、分かってるけど認めたくないのか、はたまた恥ずかしさで混乱してるのか…疑問符をたくさん飛ばしている。
「だからぁ、オナニー。して見せて?それで許してあげる」
「なッ…………!!」
僕はペロリ、と舌なめずりをして宣告した。
エルは驚愕で目を見開いて微かに体を震わせている。
「できない?」
「…………ッ」
彼は口をはくはくと動かすだけで何も言わない。
うーん、ハードルが高すぎたかな。
「じゃあ言い方を変えるね。僕のを受け入れるために自分で解して。上手にできたら、仲直りセックスしよっか」
「!」
言いながら、エルの太腿から尻たぶを撫で上げる。
彼は一度ぎゅっと目を固く瞑り、それから後ろにそろそろと手をのばした。
くちゅ…くちゅ…と濡れた音が部屋に響く。
段々と荒くなるエルの吐息も。
「……っは……ふぅ…んんっ……」
「エル、もうちょっと体を反らして」
エルは言われるがままに上体を後ろに傾けてくれた。
お尻の肉に阻まれてアナルまでは見えないが、彼の指が動いているのは見える。
後ろ向きでしてもらうのと迷ったけど、やっぱりこの体勢で正解。
触ってもないのにぴんと張った乳首、我慢汁を垂らしながら震える陰茎とその下の睾丸も丸見えだ。
なにより目を伏せて恥ずかしそうで、でも確実に快感に蕩け始めている彼の顔が見えるのが最高。
「アナルだけじゃなくてエルの気持ちいいところ好きに触って良いんだよ?」
そう言うとエルは徐に空いている手を胸に伸ばした。
ちんこより乳首が良いんだ…弄りまくった甲斐があったな。
思わずごくり、と生唾を飲み込む。
「あっあっ…ルイっルイぃ……んあっ、はぁ…!」
「…っエル、ちゃんと見てるよ。可愛いね」
「あぁッ!」
名前を呼ぶのは反則。
ちょっと出そうになったじゃん…。
お返しに内太腿を手で揉むと、エルはびくりと大きく跳ねた。
割と最近知ったのだが、彼は内太腿が弱い。
ぐちゅぐちゅと明らかに先ほどより液量の増えた音がして、僕の服に愛液が垂れている。
「エル、今何本入ってる?」
「さ、さんほん…っルイ、も…いれたい…っいれて、くれよ…っ」
「一人でイくとこ見せて。そしたら挿れてあげる」
「むりっ…あっ、むり、だからぁ…!」
ぶんぶんと頭を振ってエルは必死に強請っている。
んん、難しいかな。
「可愛いエルに免じて少し手伝ってあげる」
「ああぁッ!そこっ…な、なんでっあっやっああっ!」
ぐりぐりと親指で蟻の門渡りを押す。
ここ、僕もオナニーする時たまに押しちゃうんだよね。
エルはもう恥ずかしさも忘れたのか、夢中で内側を擦っている。
「気持ちいい?」
「うっああッきもち、いっ…い、イく、イくっ」
「うん、イきなよ」
「あッうあッあああッ~~~!!」
びゅっ!と僕の口元まで精液が飛んできたので舌で舐めとる。
結局一度もエルは前を触らなかった。
着実に僕好みの体に変わっていっている…。
彼にバレないようひっそりとほくそ笑んだ。
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