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第三世代

モニカとハートマン編 影響

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だが、今度は何が起こったのかはすぐに分かった。

「電磁バーストによる攻撃ですね」

エレクシアが告げる。ドーベルマンMPMらの映像が乱れた際の信号を解析したらしい。

<電磁バースト>

夷嶽いがくの巨体を支える強靭な筋肉が発生させる電流を利用して起こしたバーストによって電磁パルスを生じさせ、ドーベルマンMPMの制御機構にダメージを与えたんだろうということだった。

直前に夷嶽いがくの体が青白く光ったように見えたのは、発生した電磁パルスがそう映像的に捉えられただけで、実際に光ってたわけじゃないらしい。

ドーベルマンMPMは、ドーベルマンDK-aと同じく極限まで簡略化されて作られているから、その辺のシールドも十分じゃないんだ。

エレクシア達メイトギアはもちろん、アリスやドライツェンらはその辺りも対策されてるから機能までは失われないとしても、ドーベルマンDK-aやドーベルマンMPMらには有効だった。

「なんてこった……」

<銃>だけでなく、まさかこういう形の能力まで備えているとは、ますます電磁加速質量砲レールガンを使った影響という気がしてしまう。

有効射程は精々二百メートル足らずと推測できるものの、これじゃ、近付かれるだけでアウトじゃないか。

厄介な……

でもまあ、それについては、電磁パルス対策としてシールドを施せばいいだけから早々に対処できても、今この時点で考えると厄介だぞ。

だが、それ以降は、逆に夷嶽いがくがドーベルマンMPMらの力を察したのか、姿が見えただけでずんずんと近付いてきた。なので、二百メートルを切らないように心掛けつつ、夷嶽いがくをおびき寄せる。

この間にも、グレイ、ハートマン、ドーベルマンMPM二機が狙撃位置に到着。それぞれ、地面にアンカーを打設して電磁加速質量砲レールガンをセット。狙撃の準備を行った。

さらに上空では、フライトユニットを装備したドーベルマンMPMが<サーモバリック爆弾>の投下準備も整える。

が、ドーベルマンMPMによる<誘導>が順調で、みるみる、夷嶽いがくは遠ざかっていった。

すると、グレイ、ハートマン、ドーベルマンMPMも、電磁加速質量砲レールガンを抱えて後を追う。

こちらは、夷嶽いがくから二キロ以上離れてのことだからか、気付かれている様子はない。

ちなみに、<フライトユニット>は、あかりの<ミレニアムファルコン号>と同じくそれ自体が完結した一体のロボットなので、ドーベルマンMPMや、グレイ、ハートマンらを運んだあとは、十分に距離を取って上空で待機していた。

だから、夷嶽いがくが離れた後、電磁パルスで機能停止したドーベルマンMPMのところに着陸、回収して、コーネリアス号に帰還したのだった。

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