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第三世代
麗編 ディストピア
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麗は、新のことが好きだ。彼女からすればすでに<お祖父ちゃん>な年齢ではあるが、年齢差を気にするのは人間だけだ。野生の動物にはそもそも<年齢という概念>がない。
ただし、『生殖が可能か否か?』というのは逆に大きいらしく、それが無理な相手に対してはそういう気分にならない場合が多いともみられている。
まあ、人間でも単純な比率で言えば、
『子供も作れないような相手とはそういう気分になれないのが普通』
なんだろうけどな。そうじゃないのは、あくまで、<例外的な少数派>なんだと思う。
新もそうだというだけだ。<仲間>として大事にはしてるものの、まだ、<パートナー>としては見ていない。
実はパパニアンは、その名の由来となった<ボノボ(学名:Pan paniscus)>と同じく非常に濃厚なスキンシップを行う種族ではあるものの、成体の雄が幼体の雌に過剰に触れることは実はほとんどないようだ。実際、現在までにそれは確認されていない。ただ、逆に、成体の雌がまだ十分に成長していない雄の<筆下し>を行ったり、幼体同士で成体の行為の真似をすることがあるのは確認されているが。
そのあたりをあまり詳細に描写すると<別のジャンルの話>になってしまうので、基本的にはあまり触れないようにしていた。
そういう意味でも、新は、凛と番ったことを別にすれば、割と<普通>なんだよ。
『異母妹と番った』
という部分ばかりをことさら取り上げるとなんだか<異常>のようにも思えるかもしれないが、冷静に全体を見るとそうでもないんだ。
だから麗にとっては普通に<魅力的な雄>に見えてるんだろうな。しっかりと餌を取ってきてくれたりするし、自分を大切にしてくれるし。新に毛繕いしてもらっている時も気持ち良さそうにうっとりとしてるんだ。
これがもし、彼女が嫌がっているなら引き離していたよ。自分の息子にあてがうような真似はしなかった。
さりとて、麗の方が気に入ってくれたんなら、後は本人同士の問題だ。
俺は、ここにできるであろう人間社会で、地球で問題になっていた悪習の類を再現するつもりはないんだ。
完全には防げないにしても、努力はしたい。俺がいなくなっても、エレクシア達メイトギアがそういう部分については管理してくれるだろうし、メイトギア達が機能を失ってもアリスやドライツェンがそれを引き継いでくれる。
もしかすると、<ディストピア>とさえ称されるかもしれない超監視社会になる可能性もあるが、だからといって人間を家畜のように管理するつもりもないから、その辺りの線引きについては、ここに生きる人間達に任せるさ。
ただし、『生殖が可能か否か?』というのは逆に大きいらしく、それが無理な相手に対してはそういう気分にならない場合が多いともみられている。
まあ、人間でも単純な比率で言えば、
『子供も作れないような相手とはそういう気分になれないのが普通』
なんだろうけどな。そうじゃないのは、あくまで、<例外的な少数派>なんだと思う。
新もそうだというだけだ。<仲間>として大事にはしてるものの、まだ、<パートナー>としては見ていない。
実はパパニアンは、その名の由来となった<ボノボ(学名:Pan paniscus)>と同じく非常に濃厚なスキンシップを行う種族ではあるものの、成体の雄が幼体の雌に過剰に触れることは実はほとんどないようだ。実際、現在までにそれは確認されていない。ただ、逆に、成体の雌がまだ十分に成長していない雄の<筆下し>を行ったり、幼体同士で成体の行為の真似をすることがあるのは確認されているが。
そのあたりをあまり詳細に描写すると<別のジャンルの話>になってしまうので、基本的にはあまり触れないようにしていた。
そういう意味でも、新は、凛と番ったことを別にすれば、割と<普通>なんだよ。
『異母妹と番った』
という部分ばかりをことさら取り上げるとなんだか<異常>のようにも思えるかもしれないが、冷静に全体を見るとそうでもないんだ。
だから麗にとっては普通に<魅力的な雄>に見えてるんだろうな。しっかりと餌を取ってきてくれたりするし、自分を大切にしてくれるし。新に毛繕いしてもらっている時も気持ち良さそうにうっとりとしてるんだ。
これがもし、彼女が嫌がっているなら引き離していたよ。自分の息子にあてがうような真似はしなかった。
さりとて、麗の方が気に入ってくれたんなら、後は本人同士の問題だ。
俺は、ここにできるであろう人間社会で、地球で問題になっていた悪習の類を再現するつもりはないんだ。
完全には防げないにしても、努力はしたい。俺がいなくなっても、エレクシア達メイトギアがそういう部分については管理してくれるだろうし、メイトギア達が機能を失ってもアリスやドライツェンがそれを引き継いでくれる。
もしかすると、<ディストピア>とさえ称されるかもしれない超監視社会になる可能性もあるが、だからといって人間を家畜のように管理するつもりもないから、その辺りの線引きについては、ここに生きる人間達に任せるさ。
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