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【第3部】祐策編
18.誕生日の夜(中編)
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太股を掴み、細い両脚を開いた。そっと指を伸ばすと、そこはしっかり湿り気がある。下着越しに湿り気を感じたが、直接触れればもっとそれを感じた。
指先でぷっくりと膨れたその辺りを撫で、往復を繰り返すと、熱を帯びてじんわり濡れて溢れていく。
割れ目を開いてみたい衝動に駆られていった祐策は、しっかりと両脚を開かせ、少し尻を持ち上げた。
くぱっと開くと、滴が零れ落ちた。
(めっちゃ濡れてるな)
顔を横に背けた真穂子は、目を閉じ、両手で口を覆ってる。
溢れているその場所をそっと開くと、次から次へと愛液が溢れてきた。きれいな色に祐策の興奮はまた増した。
(ピンク色だ……)
顔を近づけると、舌でまだ零れる愛液を救う。
「ひゃっ……あっ……」
唇で触れ、舌で掬い、舌先でぷくりと膨れた場所に侵入する。
初めは優しく触れていたが、次第に舌は強く中をかき回した。
「……っ……っ……」
艶やかな真穂子の声が耳に届く。
嫌がっているわけではなかった。
身体がびくびく反応しているのがわかる。
祐策の舌の動きに腰が浮いていく。
(気持ちいいのか……?)
真穂子の顔を覗き込み、再び胸を掴んだ。
「大丈夫か……?」
「う……ん……」
とろんと惚けた瞳が祐策を見た。
「痛くないか?」
「うん……」
口元を緩めると、真穂子にキスをした。
「じゃあ、続けるけどさ」
再び下腹部に顔を寄せたあと、指で秘部を撫でる。先程舌を侵入させたが、今度は中指でゆっくりと押し入った。
「……っ……」
喘ぎ声がしっかり耳に届いた。
聞いたことのない声だ。
痛むような様子はなく、指はすんなり受け入れられた。しかし少しきつく感じる秘部の奥が、祐策の指の形を確かめるように蠢いた。ゆっくりじっくり中を探り、ぐりぐりと動かした。
「ふあっ……」
「どうした……? 痛い?」
「いえ……」
「ん? どうした? 言っていいよ」
「き……」
「き?」
「その……なんだか気持ち……良くて……」
「え……ほんと?」
「……おかしく……なりそう……っ……」
(マジで……)
ほんとに、と祐策は嬉しくなった。
指を動かせば、真穂子の中がひくつき、びくびくと身体が揺れる。
「じゃあ……今度はこうしてみるかな」
指をもう一本増やし、中指と薬指をゆっくり侵入させる。先程見つけた敏感な場所に辿り着くと、執拗に攻めた。
「ここか……?」
真穂子に顔を近づけ、指を動かしながらその表情を確認した。
(恥ずかしがってる……)
そそるなあ、と口にはしないがほくそ笑んだ。
痛くないという真穂子のそこに、二本の指を出し入れする。
「おかしくなってもいいよ」
無理無理、と首を振る真穂子だが、いいんだよと諭した。
「もっと声、聞きたい。聞かせてよ」
彼女が痛がらないように気をつけながら、指の動きに強弱をつけた。
聞いたことのない悲鳴のような嬌声に、鼓動が早くなっていく。
「……っ……っ……待っ……て……それ以上は……」
だが彼女が果てることはなかった。
「はぁ……はぁ……」
(もうちょっとでイキそうに見えたんだけどな……)
そうだなあ、と祐策はまた真穂子を抱き起こし、ぐったりとする彼女をベッドの縁に座らせた。そして自分は先程のように、背後から密着するように座った。真穂子の両脚を大きく広げると、自分の脚はその上に掛けた。真穂子の脚が開脚したまま閉じないようにしたのだ。
「こんな格好……」
「恥ずかしい?」
「……うん」
「俺しか見てないから。恥ずかしい姿、見せてよ」
そして左腕で真穂子の両胸を押さえ、右手は秘部に触れる。右手は二本の指で秘部をかき回した。
「……っ……っ……」
左手を動かすことも忘れていない。
身体中を快感が駆け巡っているのか、脚をじたばたを動かすが、祐策の両脚がそれを阻んでいる。真穂子の空いた両手が、祐策の腕や足を掴むが、祐策の押さえつける力には及ばない。
「あっ……」
激しく擦りつける祐策の指に、真穂子の身体が痙攣する。
「やめ……やめっ……」
「やめるの……?」
「いやっ……」
「どっちのイヤ? やらないほうがいいの? やめるがイヤなの?」
「やめ……ないで……」
「よくできました」
強く胸を掴み、指の強弱の動きも忘れない。
(ったく、エッロい身体だな……!)
「ふぁっ……」
真穂子が喘ぎながら身体を震わせる。
祐策の二本の指は敏感な場所を擦る。
(クソ男が雪野さんの身体を犯してたと思うとムカつくんだよ!)
指の動きが速くなると、彼女のそこは急に指を締め付けた。
(……!?)
「やっ……!」
あああああ、と大きな声が洩れ、仰け反って、これまでで一番激しく痙攣した。
びくんびくんびくん……と指を締め付け、飲み込んだまま真穂子は脱力した。しかし胸ごと身体を抱いていた祐策が落ちそうになるのを阻止した。
はあはあはあ……と、真穂子は身体ごと息をついている。
(もしかして……イッた……?)
真穂子は肩で息をし、ケホケホと噎せた。
「大丈夫か?」
「……だ、だいじょ……うぶ……」
しっかりと真穂子の身体を支える。
「恥ずかしい……」
「恥ずかしくなよ」
「こんな格好……」
「もしかして……イッたの初めて、とか?」
真穂子は頷いた。
指をそっと抜き取ると、祐策の手はびしょびしょになっている。
ぐったりとする彼女を背後からぎゅっと抱き締めた。
「マジか……」
「恥ずかしい……見られるなんて……」
「なんで? 嬉しいよ」
彼女の初めての絶頂が俺の指なのか、と嬉しくなった。
(まあ、ほんとは……指だけじゃなくてさ……)
真穂子の髪にキスをする。
「可愛いな」
(いいもの見られた)
抱き締めた身体を少し揺らし、嬉しいということを伝えたつもりだ。
祐策の腕に触れ、真穂子は頷いた。
(けど……)
俺のはヤバいんだよな、とずっと固くなっている自分のとある場所を心配していた。
真穂子の身体に目の当たりにしてから、ずっと反応は収まらない。こんな身体を見て、見せられて収まるはずがない。
しばらく真穂子を抱き締めていたが、落ち着いたらしい彼女のほうから腕を解いた。立ち上がった真穂子は祐策を恥ずかしそうに見下ろした。
「ありがとな」
ちょっと先に進むつもりが結構進んだな、というのが本音だ。
祐策の首に腕を回し、真穂子からキスをくれた。
(え……)
「しますか?」
「えっ?」
「できそうな気がします」
「え、あの……」
「今なら」
「もっと先……最後までってことか?」
こくん、と頷く彼女に、ややあって祐策は笑って首を振った。
「……無理しなくていい。今日は俺が雪野さんの全部を見られたから充分だよ。最後まではしない、って言ったのは俺だし」
イカせられたしな、とは口にはしないが、満足できたことを伝えた。
「したく、ない、ですか?」
「したいよ。したいに決まってる」
(俺の興奮収まってねえし)
「けど無理矢理するのは俺の性分じゃない。雪野さんが嫌なことはしたくない」
「……嫌じゃ、ない、から」
「え?」
「怖くないから……痛くないと思うし……」
「……けど」
「今なら、宮城さんが……たくさん、してくれたから……」
それに、と真穂子は視線を落とした。
「宮城さん辛そうだから……」
「え」
思わず股間に目をやってしまった。
スウェットなので、スラックスほど辛くはないが、確かに膨らみは目に見えるので彼女にはそう見えたのかもしれない。
すっと伸ばした彼女の手が自分のその場所に触れられた。
「うっ……ちょ……や、め……」
好きな女に触られてたら収まるものも収まらない。
「ダメだって……今、落ち着くの待ってる状況なんだから……」
こすこすこす……と真穂子は大胆に触れてくる。
「あーちょっ……と……やばいって……」
「だったら口で……」
もうどうなっても知らねえからな、と乱暴な口調で言い、立ち上がった。
「口で? 物足りねぇよ。してもらいたいけど、そんなことするなら、遠慮無く抱くからな」
真穂子をひょいと抱えるとすぐにベッドに落とし、自分の上衣を脱ぎ捨てた。スウェットパンツも脱ぎ捨て、ボクサーパンツ一枚の格好で真穂子に跨がった。
「あ、そうだ、ゴム……」
ベッドから降り、ボディバッグの中に入っている財布から、隠し持っていたコンドームを取り出して、再び真穂子の前に座った。
「ほんとにいいのか?」
「……はい」
ボクサーパンツに手をかけると、ぶるんとそそり立つものが飛び出た。
真穂子は驚き一瞬顔を背けたが、ゆっくりこちらを見やった。
「あの……やっぱり、わたしも口で……、わたしもしてもらったし……?」
おずおずと言う真穂子に驚いた。
(ああ、そっか……昔の男にしたことあるのか……)
悔しさがこみ上げる。
「いい。今日は全部俺にさせてくれ」
下着を脱ぎ捨て、自分のものを握った。
指先でぷっくりと膨れたその辺りを撫で、往復を繰り返すと、熱を帯びてじんわり濡れて溢れていく。
割れ目を開いてみたい衝動に駆られていった祐策は、しっかりと両脚を開かせ、少し尻を持ち上げた。
くぱっと開くと、滴が零れ落ちた。
(めっちゃ濡れてるな)
顔を横に背けた真穂子は、目を閉じ、両手で口を覆ってる。
溢れているその場所をそっと開くと、次から次へと愛液が溢れてきた。きれいな色に祐策の興奮はまた増した。
(ピンク色だ……)
顔を近づけると、舌でまだ零れる愛液を救う。
「ひゃっ……あっ……」
唇で触れ、舌で掬い、舌先でぷくりと膨れた場所に侵入する。
初めは優しく触れていたが、次第に舌は強く中をかき回した。
「……っ……っ……」
艶やかな真穂子の声が耳に届く。
嫌がっているわけではなかった。
身体がびくびく反応しているのがわかる。
祐策の舌の動きに腰が浮いていく。
(気持ちいいのか……?)
真穂子の顔を覗き込み、再び胸を掴んだ。
「大丈夫か……?」
「う……ん……」
とろんと惚けた瞳が祐策を見た。
「痛くないか?」
「うん……」
口元を緩めると、真穂子にキスをした。
「じゃあ、続けるけどさ」
再び下腹部に顔を寄せたあと、指で秘部を撫でる。先程舌を侵入させたが、今度は中指でゆっくりと押し入った。
「……っ……」
喘ぎ声がしっかり耳に届いた。
聞いたことのない声だ。
痛むような様子はなく、指はすんなり受け入れられた。しかし少しきつく感じる秘部の奥が、祐策の指の形を確かめるように蠢いた。ゆっくりじっくり中を探り、ぐりぐりと動かした。
「ふあっ……」
「どうした……? 痛い?」
「いえ……」
「ん? どうした? 言っていいよ」
「き……」
「き?」
「その……なんだか気持ち……良くて……」
「え……ほんと?」
「……おかしく……なりそう……っ……」
(マジで……)
ほんとに、と祐策は嬉しくなった。
指を動かせば、真穂子の中がひくつき、びくびくと身体が揺れる。
「じゃあ……今度はこうしてみるかな」
指をもう一本増やし、中指と薬指をゆっくり侵入させる。先程見つけた敏感な場所に辿り着くと、執拗に攻めた。
「ここか……?」
真穂子に顔を近づけ、指を動かしながらその表情を確認した。
(恥ずかしがってる……)
そそるなあ、と口にはしないがほくそ笑んだ。
痛くないという真穂子のそこに、二本の指を出し入れする。
「おかしくなってもいいよ」
無理無理、と首を振る真穂子だが、いいんだよと諭した。
「もっと声、聞きたい。聞かせてよ」
彼女が痛がらないように気をつけながら、指の動きに強弱をつけた。
聞いたことのない悲鳴のような嬌声に、鼓動が早くなっていく。
「……っ……っ……待っ……て……それ以上は……」
だが彼女が果てることはなかった。
「はぁ……はぁ……」
(もうちょっとでイキそうに見えたんだけどな……)
そうだなあ、と祐策はまた真穂子を抱き起こし、ぐったりとする彼女をベッドの縁に座らせた。そして自分は先程のように、背後から密着するように座った。真穂子の両脚を大きく広げると、自分の脚はその上に掛けた。真穂子の脚が開脚したまま閉じないようにしたのだ。
「こんな格好……」
「恥ずかしい?」
「……うん」
「俺しか見てないから。恥ずかしい姿、見せてよ」
そして左腕で真穂子の両胸を押さえ、右手は秘部に触れる。右手は二本の指で秘部をかき回した。
「……っ……っ……」
左手を動かすことも忘れていない。
身体中を快感が駆け巡っているのか、脚をじたばたを動かすが、祐策の両脚がそれを阻んでいる。真穂子の空いた両手が、祐策の腕や足を掴むが、祐策の押さえつける力には及ばない。
「あっ……」
激しく擦りつける祐策の指に、真穂子の身体が痙攣する。
「やめ……やめっ……」
「やめるの……?」
「いやっ……」
「どっちのイヤ? やらないほうがいいの? やめるがイヤなの?」
「やめ……ないで……」
「よくできました」
強く胸を掴み、指の強弱の動きも忘れない。
(ったく、エッロい身体だな……!)
「ふぁっ……」
真穂子が喘ぎながら身体を震わせる。
祐策の二本の指は敏感な場所を擦る。
(クソ男が雪野さんの身体を犯してたと思うとムカつくんだよ!)
指の動きが速くなると、彼女のそこは急に指を締め付けた。
(……!?)
「やっ……!」
あああああ、と大きな声が洩れ、仰け反って、これまでで一番激しく痙攣した。
びくんびくんびくん……と指を締め付け、飲み込んだまま真穂子は脱力した。しかし胸ごと身体を抱いていた祐策が落ちそうになるのを阻止した。
はあはあはあ……と、真穂子は身体ごと息をついている。
(もしかして……イッた……?)
真穂子は肩で息をし、ケホケホと噎せた。
「大丈夫か?」
「……だ、だいじょ……うぶ……」
しっかりと真穂子の身体を支える。
「恥ずかしい……」
「恥ずかしくなよ」
「こんな格好……」
「もしかして……イッたの初めて、とか?」
真穂子は頷いた。
指をそっと抜き取ると、祐策の手はびしょびしょになっている。
ぐったりとする彼女を背後からぎゅっと抱き締めた。
「マジか……」
「恥ずかしい……見られるなんて……」
「なんで? 嬉しいよ」
彼女の初めての絶頂が俺の指なのか、と嬉しくなった。
(まあ、ほんとは……指だけじゃなくてさ……)
真穂子の髪にキスをする。
「可愛いな」
(いいもの見られた)
抱き締めた身体を少し揺らし、嬉しいということを伝えたつもりだ。
祐策の腕に触れ、真穂子は頷いた。
(けど……)
俺のはヤバいんだよな、とずっと固くなっている自分のとある場所を心配していた。
真穂子の身体に目の当たりにしてから、ずっと反応は収まらない。こんな身体を見て、見せられて収まるはずがない。
しばらく真穂子を抱き締めていたが、落ち着いたらしい彼女のほうから腕を解いた。立ち上がった真穂子は祐策を恥ずかしそうに見下ろした。
「ありがとな」
ちょっと先に進むつもりが結構進んだな、というのが本音だ。
祐策の首に腕を回し、真穂子からキスをくれた。
(え……)
「しますか?」
「えっ?」
「できそうな気がします」
「え、あの……」
「今なら」
「もっと先……最後までってことか?」
こくん、と頷く彼女に、ややあって祐策は笑って首を振った。
「……無理しなくていい。今日は俺が雪野さんの全部を見られたから充分だよ。最後まではしない、って言ったのは俺だし」
イカせられたしな、とは口にはしないが、満足できたことを伝えた。
「したく、ない、ですか?」
「したいよ。したいに決まってる」
(俺の興奮収まってねえし)
「けど無理矢理するのは俺の性分じゃない。雪野さんが嫌なことはしたくない」
「……嫌じゃ、ない、から」
「え?」
「怖くないから……痛くないと思うし……」
「……けど」
「今なら、宮城さんが……たくさん、してくれたから……」
それに、と真穂子は視線を落とした。
「宮城さん辛そうだから……」
「え」
思わず股間に目をやってしまった。
スウェットなので、スラックスほど辛くはないが、確かに膨らみは目に見えるので彼女にはそう見えたのかもしれない。
すっと伸ばした彼女の手が自分のその場所に触れられた。
「うっ……ちょ……や、め……」
好きな女に触られてたら収まるものも収まらない。
「ダメだって……今、落ち着くの待ってる状況なんだから……」
こすこすこす……と真穂子は大胆に触れてくる。
「あーちょっ……と……やばいって……」
「だったら口で……」
もうどうなっても知らねえからな、と乱暴な口調で言い、立ち上がった。
「口で? 物足りねぇよ。してもらいたいけど、そんなことするなら、遠慮無く抱くからな」
真穂子をひょいと抱えるとすぐにベッドに落とし、自分の上衣を脱ぎ捨てた。スウェットパンツも脱ぎ捨て、ボクサーパンツ一枚の格好で真穂子に跨がった。
「あ、そうだ、ゴム……」
ベッドから降り、ボディバッグの中に入っている財布から、隠し持っていたコンドームを取り出して、再び真穂子の前に座った。
「ほんとにいいのか?」
「……はい」
ボクサーパンツに手をかけると、ぶるんとそそり立つものが飛び出た。
真穂子は驚き一瞬顔を背けたが、ゆっくりこちらを見やった。
「あの……やっぱり、わたしも口で……、わたしもしてもらったし……?」
おずおずと言う真穂子に驚いた。
(ああ、そっか……昔の男にしたことあるのか……)
悔しさがこみ上げる。
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