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大和神国編 〜陰と陽、血を吸う桜葉の章〜
このまま二人で
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粘着質な音と、二人の荒い息が響く。
もう何度目か分からない絶頂を繰り返しながら、フレデリカは嬌声を上げた。
「アレン…っ、あんまり激しくやったら…ああんっ、御代官様が…起きちゃう…ッ!」
「御代官様…?この前、母さんがうっかり碁石を床にぶち撒けたけど…、全然、起きなかったよ…!」
そう言うアレンも少し余裕が無いのか、苦し紛れに言った。
「それに、お前の中、喜んでるけど…っ」
フレデリカの腰を掴んで一番奥を抉ると、フレデリカは口の端から涎を垂らしながら鳴いた。
「イッでる、イッでるがらぁッ♡」
ぐぷぐぷ音を立てて最奥を掻き回すと、フレデリカは何度も痙攣しながら絶頂を繰り返す。中は愛液が満ちていて、アレンが動くたびに水音が聞こえる。
フレデリカは珍しく余裕の無さそうなアレンの顔を愛おしげに撫でた。
「…っ、そんなに、気持良い?私のナカ」
「…熱いし、きっつい」
体格の良い魔人の女としか行為をした事の無いアレンにとっては、フレデリカのような者の中は狭く感じる。避妊具を使わないのも初めてで、油断したら中に出してしまいそうだ。
「アレン、でそう?」
「出る…っ、抜くぞ」
アレンが腰を引こうとしたその瞬間、フレデリカはアレンの腰を脚で固定した。
「なっ…!?」
アレンは無理矢理に射精を堪える。フレデリカも女だ。妊娠させたくはない。何故なら、自分が避妊に失敗して生まれた者だからだ。とは言え、寸止めはきつい。
しかしフレデリカはそんなアレンの気も知らずに下腹部を撫でながら強請る。
「…欲しい」
「孕ませるつもりは無いぞ」
フレデリカは自身の下腹部に触れて言った。
「私の胎内では、子供を育てられないから」
アレンは目を見開く。
「子供を育てられないって…」
「母体に時の概念が無いからね。月の物も無いし、仮に孕んでも育たない」
「だからってなぁ…」
「我慢するの、キツいでしょ?」
そう言って射精を促すように陰嚢に触れる。
「…どうなっても知らんぞ」
そう言ってアレンはもう一度腰を動かす。さっきより、もっと激しく重たい突き。
「くあッ、ぁあッ♡お、おぐぅッ、突かれで…っ♡」
子宮頸部を執拗に突かれたフレデリカは身体を仰け反らせる。
(奥犯されながら乳首弄られるの、気持良い…っ)
砂を盛った程度しかない胸の先端にある薄桃の突起は、既に弄られ続けて紅く充血している。
散り始めた桜の花びらが、フレデリカの白い肌を彩る。余りにも官能的なその姿に、フレデリカの中に穿たれた楔が少し大きくなる。
「あッ、大きぐ、なって、ぇ…!」
肌がぶつかり合う音がする度、フレデリカが絶頂する。
「あンっ、あ、らま…ッ、おがひ、ぐ、なっぢゃ…♡」
しかしアレンはまだ溜まった精を吐き出すのを拒んでいるのか、表情は苦しげだ。
フレデリカは下から手を伸ばすと、アレンの胸の先端に触れた。
「お前なぁ…!」
「おちんぽだけ、だと…っ、かわいそう…」
只でさえ余裕が無いのに、皮膚の薄い場所を弄られたら堪ったもんじゃない。
「…っ、出すぞ…!」
「はやく、はやくぅ…!」
一度大きく腰を引くと、強く叩き付ける。子宮頸部を大きく刳り、フレデリカが一際高い嬌声を上げたその瞬間。
「く…っ!」
何度も寸止めしていた分、濃い精液が飛び出す。
「あ、ンああああッ♡…熱いぃ…ナカ、アレンので、熱い…♡」
腰を引いて、中から抜こうとしたアレンの腰をフレデリカは再び脚で固定する。
「おい、まさかまだやりたいの?」
フレデリカは快楽の余韻に痙攣しながら答えた。
「…抜いたら、溢れちゃう」
「抜かなきゃ何も出来ないだろ…」
そう言いつつも、大人しく抜かずにいるアレンを可愛らしく思ったフレデリカは、何とか上体を起こすとアレンの唇に自身の唇を重ねる。最初より、もっと官能的な接吻。歯列をなぞり、何度も舌を絡めて独占するように。
接吻で漸く満足したのか、フレデリカは絡めていた脚を解いた。色の薄い割れ目から、愛液と白濁が溢れてくる。
「あ…溢れちゃった…」
残念がるフレデリカに溜息を吐くと、アレンは無造作に地面に横たわる。
「…抜かなきゃ、何も出来ないからな」
「うん…また、やろうね」
アレンは苦笑いのような溜息を吐いた。
「…はいはい」
フレデリカは横で寝転がるアレンの髪に触れた。
「このまま二人で生活できたらなぁ。毎日美味しい物食べて、夜はこうやって抱き合うの」
「毎日セックスするとか、お前やば過ぎだろ」
「いやいや、そっちは毎日じゃないって。けどアレンとなら毎日で良いかも」
「おいおいおい…ならお前、立ってみろよ」
アレンが上体を起こして言うと、フレデリカは何とか立ち上がった。しかし、直ぐにへなへなと腰を降ろしてしまう。
「あ、脚に力が入らない…」
「毎日これになるって考えたら、どうよ」
フレデリカは拗ねて顔を膨らませる。その金魚のような顔を見たアレンは左手でフレデリカの頭を撫でた。
「久し振りに頭がスッキリした。毎日は無理だけど、たまには良いかもな」
そう言って服を羽織ると、フレデリカを抱える。
「あれ、お姫様抱っこ出来たの!?」
「たまたま両手が空いてたから。それより、風呂行くぞ」
「わーい、混浴だ!」
そう言ってまたアレンの胸を触ろうとするフレデリカの手を軽く叩く。
「いい加減にしないと泉に放り投げるぞ」
「ちぇー。苏月と舞蘭はやった後も風呂場で一発やるらしいよ」
「…あの二人ってもう若くないだろ…」
「夜伽は舞蘭が主導権握ってるからね。苏月は逆らえないし、逆らうつもりも無いみたい」
「忠犬…」
「鴛鴦夫婦って良いよねー」
「此処の風呂場は狭いからやらんぞ」
そんな事を言いながら二人は風呂場へ向かうのだった。
一方、クテシアのラダーン城にて。
「ラダーンに押し寄せていた帝国軍は撃退した。捕虜は百名だ」
水晶盤の向こう、玉座に腰掛ける女王ヌールハーンに向かって青年は淡々と報告する。
『…よくやった。褒美は何が良い?其方らの望む物を与えよう』
青年は自分と似たような格好の女の方を向いた。
「…だってよ、サーリヤ。お前は何が欲しい?」
しかしサーリヤは首を振った。
「欲しい物は無いよ。けど、損失はあるから兵と物資が欲しい」
「職人も欲しいな。破城槌で城門が損傷してる」
『承知した。近くの城から可及的速やかに向かうよう伝えよう』
二人が敬礼すると、ヌールハーンは少し黙った後に問うた。
『…二人共、都に戻るつもりは無いのか』
そこには冷徹な女王の姿は無く、二人の子を心配する母の顔があった。しかし、兄は首を振る。
「俺は第三王子だ。将軍は有事の際、戦う義務がある」
クテシアでは、王位継承権を持たない王子は将軍となる。それがたとえ、偉大な光の女王の子であってもだ。
『…そう、であるか』
そう呟いたヌールハーンの顔は寂しげだが、青年は冷たい顔のまま敬礼する。
「俺はこのままラダーンで戦う。この命に代えても、ラダーン飛空艇発着場は奪わせない。クテシアにシュルークの加護あれ!」
サーリヤも同じように敬礼し、通話を切る。
もう二人には、瞳に悪戯っぽい光を灯す事も無い。二人は今、クテシアで最も勇猛果敢な将軍の中に数えられる。知略と武勇に優れた、アイユーブ将軍とサーリヤ将軍。
二人の長く伸びた髪は戦場に居た時間を物語り、冷たく鈍く光るその目は戦争の凄惨さを物語る。
ヌールハーンは愛しい我が子をもう二度と喪いたくないが為に、二人や他の兄妹達をを引き留めようとした。しかし、誰一人としてヌールハーンの望む動きはしなかった。帝国軍は本格的に動き始め、クテシアの王子達もまた戦の準備を行っているのだ。そしてその火の粉は、クテシアだけでなく大陸を飲み込み、遠く離れた大和まで届こうとしていた。
もう何度目か分からない絶頂を繰り返しながら、フレデリカは嬌声を上げた。
「アレン…っ、あんまり激しくやったら…ああんっ、御代官様が…起きちゃう…ッ!」
「御代官様…?この前、母さんがうっかり碁石を床にぶち撒けたけど…、全然、起きなかったよ…!」
そう言うアレンも少し余裕が無いのか、苦し紛れに言った。
「それに、お前の中、喜んでるけど…っ」
フレデリカの腰を掴んで一番奥を抉ると、フレデリカは口の端から涎を垂らしながら鳴いた。
「イッでる、イッでるがらぁッ♡」
ぐぷぐぷ音を立てて最奥を掻き回すと、フレデリカは何度も痙攣しながら絶頂を繰り返す。中は愛液が満ちていて、アレンが動くたびに水音が聞こえる。
フレデリカは珍しく余裕の無さそうなアレンの顔を愛おしげに撫でた。
「…っ、そんなに、気持良い?私のナカ」
「…熱いし、きっつい」
体格の良い魔人の女としか行為をした事の無いアレンにとっては、フレデリカのような者の中は狭く感じる。避妊具を使わないのも初めてで、油断したら中に出してしまいそうだ。
「アレン、でそう?」
「出る…っ、抜くぞ」
アレンが腰を引こうとしたその瞬間、フレデリカはアレンの腰を脚で固定した。
「なっ…!?」
アレンは無理矢理に射精を堪える。フレデリカも女だ。妊娠させたくはない。何故なら、自分が避妊に失敗して生まれた者だからだ。とは言え、寸止めはきつい。
しかしフレデリカはそんなアレンの気も知らずに下腹部を撫でながら強請る。
「…欲しい」
「孕ませるつもりは無いぞ」
フレデリカは自身の下腹部に触れて言った。
「私の胎内では、子供を育てられないから」
アレンは目を見開く。
「子供を育てられないって…」
「母体に時の概念が無いからね。月の物も無いし、仮に孕んでも育たない」
「だからってなぁ…」
「我慢するの、キツいでしょ?」
そう言って射精を促すように陰嚢に触れる。
「…どうなっても知らんぞ」
そう言ってアレンはもう一度腰を動かす。さっきより、もっと激しく重たい突き。
「くあッ、ぁあッ♡お、おぐぅッ、突かれで…っ♡」
子宮頸部を執拗に突かれたフレデリカは身体を仰け反らせる。
(奥犯されながら乳首弄られるの、気持良い…っ)
砂を盛った程度しかない胸の先端にある薄桃の突起は、既に弄られ続けて紅く充血している。
散り始めた桜の花びらが、フレデリカの白い肌を彩る。余りにも官能的なその姿に、フレデリカの中に穿たれた楔が少し大きくなる。
「あッ、大きぐ、なって、ぇ…!」
肌がぶつかり合う音がする度、フレデリカが絶頂する。
「あンっ、あ、らま…ッ、おがひ、ぐ、なっぢゃ…♡」
しかしアレンはまだ溜まった精を吐き出すのを拒んでいるのか、表情は苦しげだ。
フレデリカは下から手を伸ばすと、アレンの胸の先端に触れた。
「お前なぁ…!」
「おちんぽだけ、だと…っ、かわいそう…」
只でさえ余裕が無いのに、皮膚の薄い場所を弄られたら堪ったもんじゃない。
「…っ、出すぞ…!」
「はやく、はやくぅ…!」
一度大きく腰を引くと、強く叩き付ける。子宮頸部を大きく刳り、フレデリカが一際高い嬌声を上げたその瞬間。
「く…っ!」
何度も寸止めしていた分、濃い精液が飛び出す。
「あ、ンああああッ♡…熱いぃ…ナカ、アレンので、熱い…♡」
腰を引いて、中から抜こうとしたアレンの腰をフレデリカは再び脚で固定する。
「おい、まさかまだやりたいの?」
フレデリカは快楽の余韻に痙攣しながら答えた。
「…抜いたら、溢れちゃう」
「抜かなきゃ何も出来ないだろ…」
そう言いつつも、大人しく抜かずにいるアレンを可愛らしく思ったフレデリカは、何とか上体を起こすとアレンの唇に自身の唇を重ねる。最初より、もっと官能的な接吻。歯列をなぞり、何度も舌を絡めて独占するように。
接吻で漸く満足したのか、フレデリカは絡めていた脚を解いた。色の薄い割れ目から、愛液と白濁が溢れてくる。
「あ…溢れちゃった…」
残念がるフレデリカに溜息を吐くと、アレンは無造作に地面に横たわる。
「…抜かなきゃ、何も出来ないからな」
「うん…また、やろうね」
アレンは苦笑いのような溜息を吐いた。
「…はいはい」
フレデリカは横で寝転がるアレンの髪に触れた。
「このまま二人で生活できたらなぁ。毎日美味しい物食べて、夜はこうやって抱き合うの」
「毎日セックスするとか、お前やば過ぎだろ」
「いやいや、そっちは毎日じゃないって。けどアレンとなら毎日で良いかも」
「おいおいおい…ならお前、立ってみろよ」
アレンが上体を起こして言うと、フレデリカは何とか立ち上がった。しかし、直ぐにへなへなと腰を降ろしてしまう。
「あ、脚に力が入らない…」
「毎日これになるって考えたら、どうよ」
フレデリカは拗ねて顔を膨らませる。その金魚のような顔を見たアレンは左手でフレデリカの頭を撫でた。
「久し振りに頭がスッキリした。毎日は無理だけど、たまには良いかもな」
そう言って服を羽織ると、フレデリカを抱える。
「あれ、お姫様抱っこ出来たの!?」
「たまたま両手が空いてたから。それより、風呂行くぞ」
「わーい、混浴だ!」
そう言ってまたアレンの胸を触ろうとするフレデリカの手を軽く叩く。
「いい加減にしないと泉に放り投げるぞ」
「ちぇー。苏月と舞蘭はやった後も風呂場で一発やるらしいよ」
「…あの二人ってもう若くないだろ…」
「夜伽は舞蘭が主導権握ってるからね。苏月は逆らえないし、逆らうつもりも無いみたい」
「忠犬…」
「鴛鴦夫婦って良いよねー」
「此処の風呂場は狭いからやらんぞ」
そんな事を言いながら二人は風呂場へ向かうのだった。
一方、クテシアのラダーン城にて。
「ラダーンに押し寄せていた帝国軍は撃退した。捕虜は百名だ」
水晶盤の向こう、玉座に腰掛ける女王ヌールハーンに向かって青年は淡々と報告する。
『…よくやった。褒美は何が良い?其方らの望む物を与えよう』
青年は自分と似たような格好の女の方を向いた。
「…だってよ、サーリヤ。お前は何が欲しい?」
しかしサーリヤは首を振った。
「欲しい物は無いよ。けど、損失はあるから兵と物資が欲しい」
「職人も欲しいな。破城槌で城門が損傷してる」
『承知した。近くの城から可及的速やかに向かうよう伝えよう』
二人が敬礼すると、ヌールハーンは少し黙った後に問うた。
『…二人共、都に戻るつもりは無いのか』
そこには冷徹な女王の姿は無く、二人の子を心配する母の顔があった。しかし、兄は首を振る。
「俺は第三王子だ。将軍は有事の際、戦う義務がある」
クテシアでは、王位継承権を持たない王子は将軍となる。それがたとえ、偉大な光の女王の子であってもだ。
『…そう、であるか』
そう呟いたヌールハーンの顔は寂しげだが、青年は冷たい顔のまま敬礼する。
「俺はこのままラダーンで戦う。この命に代えても、ラダーン飛空艇発着場は奪わせない。クテシアにシュルークの加護あれ!」
サーリヤも同じように敬礼し、通話を切る。
もう二人には、瞳に悪戯っぽい光を灯す事も無い。二人は今、クテシアで最も勇猛果敢な将軍の中に数えられる。知略と武勇に優れた、アイユーブ将軍とサーリヤ将軍。
二人の長く伸びた髪は戦場に居た時間を物語り、冷たく鈍く光るその目は戦争の凄惨さを物語る。
ヌールハーンは愛しい我が子をもう二度と喪いたくないが為に、二人や他の兄妹達をを引き留めようとした。しかし、誰一人としてヌールハーンの望む動きはしなかった。帝国軍は本格的に動き始め、クテシアの王子達もまた戦の準備を行っているのだ。そしてその火の粉は、クテシアだけでなく大陸を飲み込み、遠く離れた大和まで届こうとしていた。
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