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日常

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「おはよう!」

「おはよう、翔くん。」

「今日の小テストの範囲全然分かんなくて不安だ~」

「数学ちょっと難しくなってきたよね。」

中間テストが終わってから少しずつ内容が難しくなってきた。2年の間に高校の内容は全て終わるらしい。3年になれば受験用のよりレベルの高い内容の授業に切り替わるそうだ。

それに伴って小テストも難しくなってきて最近平均点が下がり気味だ。
僕はなんとか満点をとり続けることができているが、それもいつまで続くか不安でいっぱいになりなごら日々勉強している。

「お前、カンニングでもしてんじゃねえのか?」

翔くんと話していると聞こえてきたそんな言葉。声の方を向いてみると、いつも中間層にいる男の子達がいつも2位を取っている鈴木君に突っかかっていた。

「あの子、高等部から入ったんだけど成績良くて2年連続特待生なんだ。でも、家が貧乏みたいでさ、行事とかにはあんまり参加してくれなかったり、持ち物があまりいいものじゃなかったりだから。」

翔くんがそう説明してくれている中僕の足は動いていた。

「カンニング対策が厳しいのはみんな知ってるじゃないか。毎回上位取ってるし、休み時間も勉強してる。そんな疑いかけちゃだめだ。」

「は?貧乏人のこいつが俺たちよりいい成績取ってるなんて裏があるに決まってんだろ。」

「僕はそんなことしてない!」

わ、初めてちゃんと声聞いた。かわいい声。って、そんなこと言ってる場合じゃないよね。どうしよう。止めようと思って入って行ったのに逆に怒らせちゃったっぽい?



「ストップ。もうすぐ先生来る、お前らも成績いいから僻んでんじゃねえ。苦しいなら実力で取り返せよ。」

彼は確か、神谷君。

「ありがとう・・・。」

「別に。」

く、クール?ってやつなのかな。
話したことないけど優しい子なんだな。


「あ、あの!増田君!ありがとう!」

「いや!僕は何もできなかったから!」

「ううん!助けてくれたの嬉しかった!」

そう言われたところで先生が来てしまって多くは話せなかったけど、中間テストの時に何もできなくて悔しかったから、その時よりは行動できただけマシなのかな?たぶん、、?

鈴木くんがもう1人の特待生なのか。
すごいな、2年連続特待生枠にいたなんですごい。努力してるんだろうな。

僕も負けないように頑張らないと!!
期末テストもれおんに褒められるように満点目指すって決めたんだ。

翔くん以外の人と話せたことが嬉しいのと、れおんに褒められたことを思い出してニヤニヤしていた僕は悪意ある視線に気づかなかった。


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