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初めてのおもてなし
しおりを挟む「ねぇ、何用意してたらいいの?」
「落ち着いて、一緒にクッキー買いに行ったでしょ?それと紅茶出したらいいと思うよ。周の部屋でゆっくり話しな?」
「うん。」
今日はなんと、翔くんが家に遊びに来ます。翔くんの家には何度かお邪魔させてもらったんだけど、僕の家に来るのは初めて!
来週お義母さんとれおんの誕生日プレゼントを買いに行くからプレゼント決めなくちゃいけないのに決まらないって相談すると、翔くんも一緒に作戦会議をしてくれることになった!それで、どんな人かも見たいからお家に行ってもいい?って聞いてくれたんだ。
すぐにれおんにお願いすると、れおんも僕の友達に会ってみたかったからって言って快く了承してくれた。それに、
「れおん最近元気ない、、?疲れてるのに僕の遊びの予定入れちゃってごめんね。」
「元気だから大丈夫。周の楽しそうな顔見てるのが嬉しいし、それが元気の源になるから。」
最近のれおんは少し元気ないんだ。だから、今日翔くんに相談して元気になってもらう作戦も立てるんだ!
初めての友達、初めてのおもてなし。
マンションの下に着いたら連絡をくれることになっている。そしたら僕が迎えに行って、家に入ったられおんを紹介するんだ。今はテスト前でもないからたくさん話そうねって僕も翔くんも楽しみにしてたんだ。翔くんの恋バナも聞きたいしね。
翔くんはあれから相手の人と少し進展があったみたいで、何度か会ったんだって言ってた。相手の人も翔くんが運命の番だって認識してくれてて、今度僕に紹介してくれるんだって。僕も番であるれおんを紹介できるし、翔くんに大切な人も紹介できて嬉しすぎる。
前にテレビで見たダブルデートってやつもいつかできるといいなって思っちゃてニヤニヤしちゃうんだ。
「そんなに楽しみ?」
「うん!!今日はいっぱい恋バナしようねって言われたんだ!」
「なに?俺のこと大好きーっていっぱい言ってくれるってこと?俺もその場にいてもいい?」
「やだ!恥ずかしいじゃん。」
本人のいる前で好きなとことか言えるわけないのに。れおんは分かってて僕が恥ずかしがること聞いてくるんだ。
---ポンポン
れおんの大きい手にポンポンされるとその場の温度が上がったんじゃないかっていうくらいあったかく感じる。
「よかった、周に大切な友達ができて。これで俺も学校生活に安心できる。」
「れおんが学校行ってみないかって言ってくれたおかげで僕に友達できたんだ。ありがとう。今日紹介できるのがすごい嬉しい!」
泰生くんを紹介してもらったから僕もいつかれおんに友達を紹介するのが目標みたいに勝手に思ってたから今日はその目標が達成できるからそれも嬉しい。
「あ!メールきた!下まで迎えに行ってくるね!!」
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