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亡者の大森林へ向かえ
LV149 ナチュタ攻略
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ラオ老が皆に話しかける。
「しかし、ここからどうしたものかの。だいぶと日数も経ってるじゃろうし
元来た道も単純に戻れるとは思わんが、とりあえず引き返すか」
「そうね。いつまでもここにはいられないし、早く外の皆と合流しないと」
ヴィオラは言葉からは少し焦りが感じ取られた。
大きな背伸びをし、気だるそうにするイルイルは
「やっぱり戻るしかないよね、あーまたいろんなトラップが待ってるのか……」
と、本当に嫌そうだった。
と、その時
台座を中心に範囲5m程の結界が発動し、皆を包み込む。
「トラップ?」
思わず叫ぶヴィオラ。
突如発生した半球体の結界はフミヤ達は飲み込む。
「な、なんだ!」
「何よ、これ」
モグ男とモグモグラ三人衆のモグ助・モグ太・モグ郎は一致団結し、
床底から抜け出そうと、必死に地面を掘ろうとするが固すぎて掘れない。
「下はあかんで! 固すぎてビクともせんわー」
イルイルは結界の壁に手を当て調べる。
「この結界……強い。出れないよヴィオラどうしょう?」
イルイルがヴィオラに言う。
「エアースレイブ!」
ヴィオラは剣を抜き剣技を繰り出した。
しかし、結界はヴィオラのエアースレイブを打ち消した。
「効かない。というか、無力化されてる」
「皆、私から少し離れて」
次にイルイルがスキル『精霊の光玉』を使用しようとするのだが……
「妖精ちゃんが現れない!」
イルイルのスキルは結界により封じられていた。
「どうしたらいいのよー!」
慌てるイルイル。
「飲めや踊れや、鬼達よ。今宵は宴ぞ、飲みほせよ。出るは赤か青なのか……」
「待って、ラオ老」
鬼召喚を試みるラオ老をヴィオラは咄嗟に止める。
「こんな狭い結界内で鬼召喚したら、私達潰れてしまうかもしれないよ」
「ぬぅぅ」
フミヤはスキル『狂乱の戦神』を発動した。
「うおおおお」
フミヤは狂神化した体で力一杯結界に打撃をくわえる。
が、しかし結界はビクともしない。
やがて、結界は眩い光を放ちだした。
「ま、まずい。何かが発動するよ」
ヴィオがそう言い張った直後、結界は辺り全体に目も開けられぬほどに強い光を放つ。
「あああああああぁー」
皆の叫び声が辺りに響く。
「あ?」
「あれ?」
「なんともない」
フミヤは体中を触り確認するがどこにも異常を感じなかった。
ふと、辺りを見渡して気付いたフミヤ。
「って、ここベンの家じゃないか!」
フミヤ達は転移魔法結界によりベンの家へと飛ばされたのだった。
ナチュタ最深部にあった結界は『ナチュタ』からすぐに帰れるようにと、ベンが冒険者達の身を案じ施した余計なお節介であった。
そう、ここはトーレムグレイグ。
*フミヤ達はふり出しに戻った。
それから数分間現実を受け止めきれないフミヤ達は口を開けたまま呆然と立ち尽くすのであった。
「しかし、ここからどうしたものかの。だいぶと日数も経ってるじゃろうし
元来た道も単純に戻れるとは思わんが、とりあえず引き返すか」
「そうね。いつまでもここにはいられないし、早く外の皆と合流しないと」
ヴィオラは言葉からは少し焦りが感じ取られた。
大きな背伸びをし、気だるそうにするイルイルは
「やっぱり戻るしかないよね、あーまたいろんなトラップが待ってるのか……」
と、本当に嫌そうだった。
と、その時
台座を中心に範囲5m程の結界が発動し、皆を包み込む。
「トラップ?」
思わず叫ぶヴィオラ。
突如発生した半球体の結界はフミヤ達は飲み込む。
「な、なんだ!」
「何よ、これ」
モグ男とモグモグラ三人衆のモグ助・モグ太・モグ郎は一致団結し、
床底から抜け出そうと、必死に地面を掘ろうとするが固すぎて掘れない。
「下はあかんで! 固すぎてビクともせんわー」
イルイルは結界の壁に手を当て調べる。
「この結界……強い。出れないよヴィオラどうしょう?」
イルイルがヴィオラに言う。
「エアースレイブ!」
ヴィオラは剣を抜き剣技を繰り出した。
しかし、結界はヴィオラのエアースレイブを打ち消した。
「効かない。というか、無力化されてる」
「皆、私から少し離れて」
次にイルイルがスキル『精霊の光玉』を使用しようとするのだが……
「妖精ちゃんが現れない!」
イルイルのスキルは結界により封じられていた。
「どうしたらいいのよー!」
慌てるイルイル。
「飲めや踊れや、鬼達よ。今宵は宴ぞ、飲みほせよ。出るは赤か青なのか……」
「待って、ラオ老」
鬼召喚を試みるラオ老をヴィオラは咄嗟に止める。
「こんな狭い結界内で鬼召喚したら、私達潰れてしまうかもしれないよ」
「ぬぅぅ」
フミヤはスキル『狂乱の戦神』を発動した。
「うおおおお」
フミヤは狂神化した体で力一杯結界に打撃をくわえる。
が、しかし結界はビクともしない。
やがて、結界は眩い光を放ちだした。
「ま、まずい。何かが発動するよ」
ヴィオがそう言い張った直後、結界は辺り全体に目も開けられぬほどに強い光を放つ。
「あああああああぁー」
皆の叫び声が辺りに響く。
「あ?」
「あれ?」
「なんともない」
フミヤは体中を触り確認するがどこにも異常を感じなかった。
ふと、辺りを見渡して気付いたフミヤ。
「って、ここベンの家じゃないか!」
フミヤ達は転移魔法結界によりベンの家へと飛ばされたのだった。
ナチュタ最深部にあった結界は『ナチュタ』からすぐに帰れるようにと、ベンが冒険者達の身を案じ施した余計なお節介であった。
そう、ここはトーレムグレイグ。
*フミヤ達はふり出しに戻った。
それから数分間現実を受け止めきれないフミヤ達は口を開けたまま呆然と立ち尽くすのであった。
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