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[Worldtrace]
ジン3
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ジョーとの対決が始まりお互いに距離を詰める。腕で顔を隠し、片脚はつま先立ちで構えている。腕の間から俺を睨んでいるが、このまま何もしない訳にはいかない。シリウスから習った"じゃぶ"を使い軽く攻撃する。腕で弾かれると次の瞬間には俺の頭に蹴りが迫っていた。
ジン「うお!」
前髪に当たった。あと少し遅いと意識を無くしてかも。気が付くと最初の状態だ。俺は深呼吸してまた"じゃぶ"を出す。同じく弾かれ蹴りが来る。俺は"右ふっく"をジョーの脚の甲に当て押し返す。少し顔を歪めたが、それでもジョーは止まらずに距離を詰める。すると今度はジョーの"じゃぶ"が来る。俺は右手で防いだが、ジョーは身体を丸める様に回転しながら更に距離を詰める。ジョーの次の攻撃は左肘だ。迫り来る左肘に俺は右腕と左腕をバツの字にして防御した。肘打ちと言うより体当たりに近い一撃で俺は吹っ飛ばされる。
ジン「ぐぁ!」
フラット「やったぁ!良くやったぞ!」
後ろのゴブリン達からも歓声が上がる。
シリウス「大丈夫か?代わるか?」
シリウスが心配してる。だけどシリウスは駄目だと本気で思ったら俺に意見は聞かない。もう出てる筈だ。俺がまだやれると判断してるんだ。
ジン「へっ、まだまだ序の口さ。任せろ!」
シリウス「おう!ぶちかまして来い!」
俺は向き直り構える。
ジョー「ゴフフ、ゴブ!」
何か笑ってから手招きしてる。"流石だな。かかって来い。"みたいな事でも言ってたのかな?とりあえずどうするか。そういえばまだ蹴りを使ってない。俺は近付き殴る振りをして左脚で脚払いをする。
ジョー「ゴフ!」
ジョーは脚を浮かせ避ける。正確には避けさせた。ジョーの浮いた脚が地面に戻る前に素早く蹴りの軌道を変え腹を狙う。だがジョーは咄嗟に軌道を読み腕で防ぐ。だが俺はその腕に脚を乗せたまま空中に跳ぶ。
脚払いから軌道を変える蹴りはジョーの意表を突いたんだろう。両脚を踏ん張り、腕も防御に使っている。俺は空中で回転してガラ空きの顔面に蹴りを叩き込む。
ジョー「ゴフッ!」
フラット「ジョー!」
今度は俺が構え直し左手で手招きする。
ジョー「ゴブッ!」
まだお互い一撃入れただけだ。そこまで疲れてない。だけどあまり長引くのもキツイ。そろそろ大技を仕掛けたいけど考えると、俺は剣で戦う事がほとんどだから素手の大技って持ってないんだよな。どうしよう。
そういえばさっき何か見たな?あ!熊殺し!あれなら行ける!
ジョー「ゴブゴブ!」
ジョーも俺と同じく次の一撃で決めるつもりなんだろう。俺の所に向かって来る。
左拳、右肘から回転して左の回し蹴り。攻めるにしては力が入ってない気がする。別の狙いがあるな。その後、更に左の外回し蹴りの動きをする。俺はそれを見て距離を取る。しかし、ジョーは腰を深く落とし溜めに入った。俺は誘導されたと思ったが同時にここだとも思った。
俺も腰を落とし機会を狙う。ジョーが右膝で跳び膝蹴りを出す。俺は顔を左に動かすと同時に右脚を前へ出し、ジョーの腹に目掛けて右拳を振り抜く。
ジン「シリウス直伝!熊殺し!」
つい叫んでいたけど良いよなこれくらい。
ジョー「ゴフン!」
ジョーが吹き飛ぶ。自分が敵を追い込んでいた筈なのに返り討ちに合った。色々と衝撃的だろう。
フラット「ジョー!大丈夫か!」
フラットと他のゴブリン達が集まる。俺は振り返りシリウスを見る。引き攣った笑顔だがとりあえず頷いている。俺、何かしたかな?
ジン「どうした?」
シリウス「"直伝"は要らなかったんじゃないか?」
ジン「シリウスが考えたんだからそこは必要だろ?俺が考えた訳じゃないし。」
シリウス「う~ん?ん?」
シリウスが少し考え込んだ後何かを見つける。シリウスの視線の先が気になり俺も同じ方を見る。何かいるな。
シリウス「なぁ、ジン。ここ任せても良いか?」
俺はジョーを見ると息は荒いがまだ戦えるみたいだ。
ジン「フッ、任せろ!そっちは任せた!」
シリウス「おう!」
シリウスは走り出し、俺はジョーに向かう。
ジン「さぁ!続きと行こうか!」
ジン「うお!」
前髪に当たった。あと少し遅いと意識を無くしてかも。気が付くと最初の状態だ。俺は深呼吸してまた"じゃぶ"を出す。同じく弾かれ蹴りが来る。俺は"右ふっく"をジョーの脚の甲に当て押し返す。少し顔を歪めたが、それでもジョーは止まらずに距離を詰める。すると今度はジョーの"じゃぶ"が来る。俺は右手で防いだが、ジョーは身体を丸める様に回転しながら更に距離を詰める。ジョーの次の攻撃は左肘だ。迫り来る左肘に俺は右腕と左腕をバツの字にして防御した。肘打ちと言うより体当たりに近い一撃で俺は吹っ飛ばされる。
ジン「ぐぁ!」
フラット「やったぁ!良くやったぞ!」
後ろのゴブリン達からも歓声が上がる。
シリウス「大丈夫か?代わるか?」
シリウスが心配してる。だけどシリウスは駄目だと本気で思ったら俺に意見は聞かない。もう出てる筈だ。俺がまだやれると判断してるんだ。
ジン「へっ、まだまだ序の口さ。任せろ!」
シリウス「おう!ぶちかまして来い!」
俺は向き直り構える。
ジョー「ゴフフ、ゴブ!」
何か笑ってから手招きしてる。"流石だな。かかって来い。"みたいな事でも言ってたのかな?とりあえずどうするか。そういえばまだ蹴りを使ってない。俺は近付き殴る振りをして左脚で脚払いをする。
ジョー「ゴフ!」
ジョーは脚を浮かせ避ける。正確には避けさせた。ジョーの浮いた脚が地面に戻る前に素早く蹴りの軌道を変え腹を狙う。だがジョーは咄嗟に軌道を読み腕で防ぐ。だが俺はその腕に脚を乗せたまま空中に跳ぶ。
脚払いから軌道を変える蹴りはジョーの意表を突いたんだろう。両脚を踏ん張り、腕も防御に使っている。俺は空中で回転してガラ空きの顔面に蹴りを叩き込む。
ジョー「ゴフッ!」
フラット「ジョー!」
今度は俺が構え直し左手で手招きする。
ジョー「ゴブッ!」
まだお互い一撃入れただけだ。そこまで疲れてない。だけどあまり長引くのもキツイ。そろそろ大技を仕掛けたいけど考えると、俺は剣で戦う事がほとんどだから素手の大技って持ってないんだよな。どうしよう。
そういえばさっき何か見たな?あ!熊殺し!あれなら行ける!
ジョー「ゴブゴブ!」
ジョーも俺と同じく次の一撃で決めるつもりなんだろう。俺の所に向かって来る。
左拳、右肘から回転して左の回し蹴り。攻めるにしては力が入ってない気がする。別の狙いがあるな。その後、更に左の外回し蹴りの動きをする。俺はそれを見て距離を取る。しかし、ジョーは腰を深く落とし溜めに入った。俺は誘導されたと思ったが同時にここだとも思った。
俺も腰を落とし機会を狙う。ジョーが右膝で跳び膝蹴りを出す。俺は顔を左に動かすと同時に右脚を前へ出し、ジョーの腹に目掛けて右拳を振り抜く。
ジン「シリウス直伝!熊殺し!」
つい叫んでいたけど良いよなこれくらい。
ジョー「ゴフン!」
ジョーが吹き飛ぶ。自分が敵を追い込んでいた筈なのに返り討ちに合った。色々と衝撃的だろう。
フラット「ジョー!大丈夫か!」
フラットと他のゴブリン達が集まる。俺は振り返りシリウスを見る。引き攣った笑顔だがとりあえず頷いている。俺、何かしたかな?
ジン「どうした?」
シリウス「"直伝"は要らなかったんじゃないか?」
ジン「シリウスが考えたんだからそこは必要だろ?俺が考えた訳じゃないし。」
シリウス「う~ん?ん?」
シリウスが少し考え込んだ後何かを見つける。シリウスの視線の先が気になり俺も同じ方を見る。何かいるな。
シリウス「なぁ、ジン。ここ任せても良いか?」
俺はジョーを見ると息は荒いがまだ戦えるみたいだ。
ジン「フッ、任せろ!そっちは任せた!」
シリウス「おう!」
シリウスは走り出し、俺はジョーに向かう。
ジン「さぁ!続きと行こうか!」
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