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最終章「プロポーズは指輪と共に!」

31.5 深い夜 ※

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ここのお話はレノとキトリーのえちえちシーン有りです。

ライトなまま読みたい方は飛ばしてください。
いいや、えちえちシーンも読む!と言う方はこのまま、続けてお読みください( ´ ω ` )


****************


 ―――数時間後。時計の針はてっぺんを過ぎ、静かな夜に月夜が輝く中。
 俺は真っ裸でベッドに寝転がっていた。だが、俺の上に裸のレノが俺のちんちんを扱きながらお尻を弄っているおかげで、外気は冷たいのに俺の体は熱かった。

「んんーっ! レノ、も、出る、からぁっ!!」

 俺は腰をびくびくと動かしながら、少し涙目で言う。なのに、レノは構わず強く扱きあげ、尻の中のある部分を執拗に押してくる。おかげで俺は我慢できずに、勢いよくレノの手の中で達してしまった。

「んんあぁっ! はぁーっはぁーっ、も、出るって、言ったのにぃ!」

 びゅびゅっと出してしまった後、俺は気持ちよさと同時にレノの手に出してしまった背徳感で、気持ちがないまぜになってぽろっと涙を流した。
 でもそんな俺の涙をレノは悪びれもなくぺろっと舐めとる。

「けど、気持ちよかったでしょ? 我慢できずに出しちゃう坊ちゃん、可愛いです」

 レノはねっとりとした目で俺を見て言う。何が可愛いもんか!

「うぅぅぅ、この変態!」
「ご存じだったでしょ?」

 レノはニッコリ笑って言う。そして、主張する様に俺の足に固いブツを擦りつけてくる。ちらりと見れば、アナコンダ君が臨戦態勢で待機中だ。
 そして、レノに執拗に解された後ろは媚薬の効果もあってか、アナコンダ君との出会いに期待にして勝手にひきつく。

 ……お、俺って後ろの才能があったのか? 後ろを弄られて、さっきから気持ちよくなってるし。多分、もう受け入れられるぐらい解れてるし。てか……さっきから弄られまくってて、逆に辛い。もう、レノのアナコンダ君、欲しぃ。

 俺はぼんやりとレノのアナコンダ君を見つめる。そうすれば間近でレノのため息が聞こえた。

「はぁ、坊ちゃん。そんな風に物欲しそうな顔をされたら我慢できませんよ?」

 レノはそう言うと、俺の両足を広げて腰を入れてきた。そしてアナコンダ君の先っちょを俺のお尻の蕾に当てる。

「坊ちゃん、いいですね?」

 レノは確認する様に聞いてきた。こんなところまできてんだから、いちいち確認するな!

「バカ、今更だろ」

 俺が言うと、レノはニヒルに笑って「それもそうですね」と言うなり、ぐんっと腰を押し進めてきた。
 そうすれば、みちみちとレノのアナコンダ君が俺の中に入ってきて、俺の慎ましやかな蕾を拡張する。おかげで息はできないし、痛いし、違和感が体に走る。

 ……やば。解れてると思ったけど、レノのアナコンダ君、やっぱ大きいっ。すごい圧迫感。ぅえーん、俺の尻、裂けてない!?

 俺は一瞬不安になる。でも、はふはふっと息をする俺の頬をレノが優しく撫でた。

「坊ちゃん、大丈夫ですか?」

 レノは汗を滲ませながら、心配そうな顔をして俺に尋ねる。

 ……自分だってキツいくせに。俺の心配してる場合かよ。

 そう思うけど、俺を心配してくれるレノに心が揺れる。それにきつくてもレノが自分の中にいるんだと思うと、苦しさを超えて無性に愛しくなった。

「んっ、はぁっ、だ、大丈夫だから、もっと」

 奥に来い。

 その言葉は言えなかったけど、それは俺とレノの仲だ。言わなくてもわかる。
 レノはずっずっとゆっくりと出し入れして、俺の中にじわじわと入ってくる。そして時間をかけた先、その時がやって来た。

「はっはっ、レノ、はい、った?」

 俺が尋ねれば、レノは「はい」と答えた。

 ……ふへ~、あんなでっかいのが入るもんだなぁ。でも、なんというか、きついけどすごい充足感。レノは、俺の中……気持ちいいのかな?

 そう思って見上げれば、レノはぽろぽろっと泣いていた。

「へ? レノ?」

 ……どうしたーッ!?

 俺は涙を流すレノを見て驚く。だが、レノは笑った。

「すみません。嬉しくて……こうして坊ちゃんと抱き合えたことが」

 レノは赤い瞳からぽろっぽろっと涙の粒を零して俺に言う。それがどんなに綺麗な光景か。俺は不覚にも胸をずきゅんっとやられてしまった。
 レノに対する愛しさで胸がいっぱいだ。

「バカ、泣くなよ。これから、何度だって抱かせてやるから」

 俺が手を差し伸べて目元を拭けば、レノは幸せそうに微笑んだ。その笑みに、俺はまたも、ずきゅずきゅんっとやられてしまう。

 ……もー! こいつは俺をドキドキさせて、どうしたいわけ!?

 俺はそんな風に思うが、胸をドキドキさせている内にレノがゆさゆさと腰を動かし始めた。おかげで俺の体も揺れる。

「あっ、ん! レノ!」
「坊ちゃん、好きです。好きですっ」

 レノは馬鹿の一つ覚えみたいに、俺に好き好きと言いながら腰を動かす。でもたったそれだけの事なのに俺の胸の内はざわざわと沸き立ち、それは気持ちよさに還元される。俺は体が弓なり、自然とレノの体にしがみついた。

「レノ、あっ、んんーっ、きもちいぃ!」

 ちんちんがレノの腹に擦れて、微かな刺激かまた気持ちいい。

「坊ちゃん!」

 レノはズッズッズッと腰を俺に打ち付けながら、むちゅうっと俺にキスをする。そして、その勢いのまま俺の中の最奥を突いた。でもそんな事をされれば俺は目の前に星が飛び、俺の中にいるレノとぎゅうっと締め付ける。
 するとレノは「くっ」と息を漏らし、ぶるっと震えて俺の中で射精した。そしてそれを感じた俺も、びゅくっとまた達して、腹の上を汚してしまう。
 でも出した後は何にも考えられないくらい気持ちよくて、体が幸福感で満たされる。

 ……ああ、きもちいぃ。すっごい、しあわせ~。

 俺はぽやんっとした頭でそんな事を考える。だが、すぐ近くで髪を掻き上げるレノが見えて。その色香に俺は胸がドキッとしてしまう。

 ……わー、かっこいいなぁ。

 そう思うと俺は自然とレノに手を伸ばして、その両頬を包んでいた。

「坊ちゃん?」

 不思議そうな顔をするレノに近づき、俺はレノの唇にむっちゅーっと熱いキスをする。そして思う存分、チューをするとレノから唇を離してこう言った。

「レノ、好き」

 俺の言葉を聞いて、レノは嬉しそうに破顔した。でも、俺が覚えているのはここまで。この後、俺はすとんっと眠りに落ちてしまったから。
 だから俺は聞きそびれてしまった、レノが俺に囁いた言葉を。




「おやすみなさい。私も愛しています、キトリー」

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