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82.告白と勇気②※
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最初は優しく啄むようにキスされた。目を閉じされるがままに受け入れる。キュッと結んでいた唇の境を舌でつつかれて、目を少し開いた。目の前のクロが優しく笑う。
「シェリル、力を抜いて」
緊張で固まってしまった体。
「む……り」
「そのまま口を開けてて」
また、クロの顔が近づいて口の中に舌が入り込んできた。
舌を絡ませると、溢れる唾液で息が上手く吸えない。だんだん頭の中が痺れ自然と涙が流れ落ちた。苦しいけど、嬉しくてクロを感じたくて、必死に応える。
キスが止まり涙を指で拭われる。その手がシャツの上をなぞり、見えてないはずの先端をしっかりと摘む。
「んぅ」
くり、くりとこねられて軽く引っ張られるとお腹の下辺りが熱を帯びてくる。
離れていた唇が頬の涙跡に触れた後、クロの体が少し下がっていく。
「んっ、えっ? な……に?」
「さっきより、固く立ってきた」
「な……えっ?」
シャツの上から吸い付かれる。右手は太もも辺りをなぞってシャツの裾から素肌に触れてきた。
少し体温の低い手に臍の窪みをなぞられて、僕のがズボンの中で苦しくなってきた。
何もかもがもどかしい。太ももを擦り合わせる事で誤魔化してると、クロの動きが変わった。
さらに下がったクロからズボンをずらされた。
「まっ、待って」
少し濡れた先端ごと晒されるのが恥ずかしくて、思わず手で隠した。
「シェリルが触ってる所も見たいが……」
クスリっと柔らかく笑ったのは一瞬。シャツもズボンも全部脱がされた。
すぐに、両手は頭の上に持っていかれ脱がされたシャツで軽く縛られる。
部屋の明るさに、さらけ出した体に。羞恥で顔を背けた。
「嫌か?」
思わず首を横に振った。
「ク、クロ……あの、ね。すこし暗くして、は恥ずかしい……だけだから」
遮音も、結界もたぶん完璧。でもこんなにドキドキしてたら、聖遺物が来てしまいそう。落ち着け落ち着けと呪文のようにつぶやく。
「分かった」
そう言って部屋を少し暗くしてくれたクロからのキスは、優しすぎて溶けてしまいそうだ。
「全部……俺の」
「うん……でもね。僕はクロより寿命も短くて弱いから。ずっと傍に居れないかも知れないけど。それでもいい? 生きてる間は一緒にいてもいい?」
「──ああ」
「それなら、恋人の契約をもう一度……」
「──契約はしない」
その言葉に傷付くなんて、自分がクロを傷付けたのに。悪かったのに。
「あ。ごめん……なさい」
わがままでごめんなさい。
もう離れたくない。失いたくない。自分からクロにキスをする。
何度も。何度も。ぼろぼろ涙が溢れて汚い顔を晒してると思う。それでも……
「クロ……クロフィス。大好きだからっ一緒に居る事だけは、許して」
袖口で涙を拭かれると、おでこに張り付いた髪の毛は魔法でサラサラになった。優しく指でかきあげられて、軽くキスをされた。
「契約して縛り付けたくないだけだ。せっかく解放してやったのに。もう仲間も出来ただろう? 酷い事をされる心配もない」
「だから、クロは誰とも違うからっ」
今度は、舌が絡めとられた。深くて苦しくて、心臓がどきどきするくらい大好きなキス。
「ん、ふっ……あッ」
聖遺物なら来るかも知れない。
声を出さないようにクロのシャツを噛んだ。
「俺を誰だと思ってる。奴らは来させない。シェリルの声を俺だけに聞かせて」
クロも服を脱いだ。
何かの瓶が数本いつの間にかサイドテーブルに置かれていた。栓を開けると、良い香りがしてくる。
足を広げられて腰あたりにクッションが置かれると、たらりと液体が流れてきた。
それを優しくなぞられながら、双丘の割れ目の小さな蕾の中へクロの長い指が入ってきた。
「ひっ、あ、」
「怖くないようにする。ゆっくり解かさないとシェリルが痛い思いをするから」
グチュ、ジュブ……グチュ。長くて節のある綺麗だけど男らしい指が、僕の中を掻き回していく。
「んっ、あ……ああ」
それだけで、イってしまう。ガクガクと震える体の腰を掴まれてグッと引き寄せられた。クロの僕のと全然違う硬い先端が、解された蕾に一気に入ってきた。
「ひぃ、あああああああ」
「シェリル、俺の弱点はお前だよ」
そんな風に聞こえた気がした。
「シェリル、力を抜いて」
緊張で固まってしまった体。
「む……り」
「そのまま口を開けてて」
また、クロの顔が近づいて口の中に舌が入り込んできた。
舌を絡ませると、溢れる唾液で息が上手く吸えない。だんだん頭の中が痺れ自然と涙が流れ落ちた。苦しいけど、嬉しくてクロを感じたくて、必死に応える。
キスが止まり涙を指で拭われる。その手がシャツの上をなぞり、見えてないはずの先端をしっかりと摘む。
「んぅ」
くり、くりとこねられて軽く引っ張られるとお腹の下辺りが熱を帯びてくる。
離れていた唇が頬の涙跡に触れた後、クロの体が少し下がっていく。
「んっ、えっ? な……に?」
「さっきより、固く立ってきた」
「な……えっ?」
シャツの上から吸い付かれる。右手は太もも辺りをなぞってシャツの裾から素肌に触れてきた。
少し体温の低い手に臍の窪みをなぞられて、僕のがズボンの中で苦しくなってきた。
何もかもがもどかしい。太ももを擦り合わせる事で誤魔化してると、クロの動きが変わった。
さらに下がったクロからズボンをずらされた。
「まっ、待って」
少し濡れた先端ごと晒されるのが恥ずかしくて、思わず手で隠した。
「シェリルが触ってる所も見たいが……」
クスリっと柔らかく笑ったのは一瞬。シャツもズボンも全部脱がされた。
すぐに、両手は頭の上に持っていかれ脱がされたシャツで軽く縛られる。
部屋の明るさに、さらけ出した体に。羞恥で顔を背けた。
「嫌か?」
思わず首を横に振った。
「ク、クロ……あの、ね。すこし暗くして、は恥ずかしい……だけだから」
遮音も、結界もたぶん完璧。でもこんなにドキドキしてたら、聖遺物が来てしまいそう。落ち着け落ち着けと呪文のようにつぶやく。
「分かった」
そう言って部屋を少し暗くしてくれたクロからのキスは、優しすぎて溶けてしまいそうだ。
「全部……俺の」
「うん……でもね。僕はクロより寿命も短くて弱いから。ずっと傍に居れないかも知れないけど。それでもいい? 生きてる間は一緒にいてもいい?」
「──ああ」
「それなら、恋人の契約をもう一度……」
「──契約はしない」
その言葉に傷付くなんて、自分がクロを傷付けたのに。悪かったのに。
「あ。ごめん……なさい」
わがままでごめんなさい。
もう離れたくない。失いたくない。自分からクロにキスをする。
何度も。何度も。ぼろぼろ涙が溢れて汚い顔を晒してると思う。それでも……
「クロ……クロフィス。大好きだからっ一緒に居る事だけは、許して」
袖口で涙を拭かれると、おでこに張り付いた髪の毛は魔法でサラサラになった。優しく指でかきあげられて、軽くキスをされた。
「契約して縛り付けたくないだけだ。せっかく解放してやったのに。もう仲間も出来ただろう? 酷い事をされる心配もない」
「だから、クロは誰とも違うからっ」
今度は、舌が絡めとられた。深くて苦しくて、心臓がどきどきするくらい大好きなキス。
「ん、ふっ……あッ」
聖遺物なら来るかも知れない。
声を出さないようにクロのシャツを噛んだ。
「俺を誰だと思ってる。奴らは来させない。シェリルの声を俺だけに聞かせて」
クロも服を脱いだ。
何かの瓶が数本いつの間にかサイドテーブルに置かれていた。栓を開けると、良い香りがしてくる。
足を広げられて腰あたりにクッションが置かれると、たらりと液体が流れてきた。
それを優しくなぞられながら、双丘の割れ目の小さな蕾の中へクロの長い指が入ってきた。
「ひっ、あ、」
「怖くないようにする。ゆっくり解かさないとシェリルが痛い思いをするから」
グチュ、ジュブ……グチュ。長くて節のある綺麗だけど男らしい指が、僕の中を掻き回していく。
「んっ、あ……ああ」
それだけで、イってしまう。ガクガクと震える体の腰を掴まれてグッと引き寄せられた。クロの僕のと全然違う硬い先端が、解された蕾に一気に入ってきた。
「ひぃ、あああああああ」
「シェリル、俺の弱点はお前だよ」
そんな風に聞こえた気がした。
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