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・・・『始動』・・・
・・営業本部壮行会・・8・・
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「・・せんぱ~い・・?!・何でそんな所で1人で飯なんか食ってるんですか・?!・・主役がいないと盛り上がんないじゃないですか・・早く席に戻って下さいよ~・・?・・」
・・スコットとマーリーが連れ立って私を呼びに来る・・。
「・・飯ぐらい食わせろよ・・カラオケで歌うとか、ウチのスタッフに頼んで記念のセルフィー撮影でもさせて貰えよ・・そうしてる内には行くからさ・・」
「・・駄目ですよ、先輩~・・『アドル・エルク艦長に訊く100の質問』って企画が持ち上がっちゃって、もう盛り上がっちゃって、早く連れて来いって大変なんですから、戻ってくださいよ~・・」
「・!・スコット・!・何だよ、それは・!?・・ははぁ・?・さてはお前らだな!?・それを発案したのは・?!・冗談じゃないよぉ・!?・今まで色々散々訊かれ続けて、もういい加減に飽きてるんだよ・!?・勘弁してくれないかなぁ・・・」
「・!・はっ!?・・さすがは先読みのアドル・エルク・・じゃなかった!・・そんな事ある訳ないじゃないですか・??!・・まあとにかく戻って下さいよ・・皆、また歌も聴きたがってますから・・」
「・・スコット!・マーリー!・この事は貸しにして置くからな!?・いつか返して貰うぞ・!!・・」
「・・はいはい、何でも好いですから、戻って下さい・・」
「・・灰皿と、ここで一番ヴィンテージの好いモルトのボトルを持って来いよ・!?・一服点けなきゃやってられねぇからな・?!・・」
「・・はいはい、承知致しました・・何でも結構でございます・・」
「・・ハンナ達が戻って来たら、ゲイルの様子を訊いておいてくれるかな・・?・・」
・・そうシエナに言って、取り皿とフォークを預ける・・。
「・・分かりました・・楽しんで来て下さい・(笑)・?・・」
「・・楽しかぁないよ・・」
・・そう応えながら、シエナの顔を軽く睨んで歩き出す・・席に着くと口笛と歓声が挙がる・・。
「・・ライトは眩しいからいらないよ・・もう皆、結構飲んでるのか・・?・・俺はまだ食い足りないし、飲み足りないよ・・それじゃあね・・(ギターを取って構え、音程を確かめる)」
・・気の抜けたライトビアを飲み干してグラスを置き、イントロに入る・・曲は『初恋』・・青春の日の淡くて甘くて切なく酸っぱい初恋の思い出を、バラードで情感込めて歌い上げる・・皆、また携帯端末で動画を撮っている・・歌い終るとギターをスタンドに立て掛ける・・また拍手が湧き起こる・・スコットが灰皿とモルトのボトルを持って来る・・右手を挙げて謝意を示し、ボトルを取り上げてラベルを観る・・。
「・・まあまあだな・・」
・・キャップを外してグラス3分の1程にモルトを注ぎ、キャップを閉めてボトルを置いてからグラスを取り上げて香りを確かめて一口含む・・ポケットからプレミアムシガーのボックスとライターを取り出して置く・・。
「・・なかなか旨いね・・」
・・そう言って一本を咥えると火を点ける・・アンブローズ・ターリントン女史が、取り皿に料理を盛り付けてフォークと一緒にテーブルに置いてくれる・・。
「・・ああ、ありがとう・・助かります・・」
・・フォークで一口分を取って食べ、モルトを一口含む・・。
「・・それで・・?・・何が訊きたい・・?・・言って置くけど機密事項には答えられないからね・・?・・」
「・・もし結婚していなかったら、クルーの中の誰と結婚する・(笑)?・・」
「・・副長だな・・俺のいない『ディファイアント』を任せられるのは、彼女だけだからね・・」
・・と、シガーを一服燻らせながら応える・・。
「・・ギャラは幾ら貰うんだ・・?・・」
「・・ギャラの話は、まだ聴いてないんだよ・・番組の制作発表会見で、その話があると思うんだけどね・・」
・・またもう一口飲んで、もう一服燻らせる・・。
「・・正直、どこまでやれると思ってるんだ・・?・・」
「・・う~ん・・ファーストシーズンが終わるまでは健在でいたいと思ってるんだがね・・こればっかりは、終わってみないと分からんな・・だから・・最初の2日間では沈まない・・ってだけは約束しよう・・」
「・・重巡や戦艦を観掛けたらどうする・・?・・」
「・・すっ飛んで逃げる・・一択だな・・」
「・・クルーの中で、誰が一番好みだ・・?・・」
「・・悪いな・・機密事項だ・・」
・・スコットとマーリーが連れ立って私を呼びに来る・・。
「・・飯ぐらい食わせろよ・・カラオケで歌うとか、ウチのスタッフに頼んで記念のセルフィー撮影でもさせて貰えよ・・そうしてる内には行くからさ・・」
「・・駄目ですよ、先輩~・・『アドル・エルク艦長に訊く100の質問』って企画が持ち上がっちゃって、もう盛り上がっちゃって、早く連れて来いって大変なんですから、戻ってくださいよ~・・」
「・!・スコット・!・何だよ、それは・!?・・ははぁ・?・さてはお前らだな!?・それを発案したのは・?!・冗談じゃないよぉ・!?・今まで色々散々訊かれ続けて、もういい加減に飽きてるんだよ・!?・勘弁してくれないかなぁ・・・」
「・!・はっ!?・・さすがは先読みのアドル・エルク・・じゃなかった!・・そんな事ある訳ないじゃないですか・??!・・まあとにかく戻って下さいよ・・皆、また歌も聴きたがってますから・・」
「・・スコット!・マーリー!・この事は貸しにして置くからな!?・いつか返して貰うぞ・!!・・」
「・・はいはい、何でも好いですから、戻って下さい・・」
「・・灰皿と、ここで一番ヴィンテージの好いモルトのボトルを持って来いよ・!?・一服点けなきゃやってられねぇからな・?!・・」
「・・はいはい、承知致しました・・何でも結構でございます・・」
「・・ハンナ達が戻って来たら、ゲイルの様子を訊いておいてくれるかな・・?・・」
・・そうシエナに言って、取り皿とフォークを預ける・・。
「・・分かりました・・楽しんで来て下さい・(笑)・?・・」
「・・楽しかぁないよ・・」
・・そう応えながら、シエナの顔を軽く睨んで歩き出す・・席に着くと口笛と歓声が挙がる・・。
「・・ライトは眩しいからいらないよ・・もう皆、結構飲んでるのか・・?・・俺はまだ食い足りないし、飲み足りないよ・・それじゃあね・・(ギターを取って構え、音程を確かめる)」
・・気の抜けたライトビアを飲み干してグラスを置き、イントロに入る・・曲は『初恋』・・青春の日の淡くて甘くて切なく酸っぱい初恋の思い出を、バラードで情感込めて歌い上げる・・皆、また携帯端末で動画を撮っている・・歌い終るとギターをスタンドに立て掛ける・・また拍手が湧き起こる・・スコットが灰皿とモルトのボトルを持って来る・・右手を挙げて謝意を示し、ボトルを取り上げてラベルを観る・・。
「・・まあまあだな・・」
・・キャップを外してグラス3分の1程にモルトを注ぎ、キャップを閉めてボトルを置いてからグラスを取り上げて香りを確かめて一口含む・・ポケットからプレミアムシガーのボックスとライターを取り出して置く・・。
「・・なかなか旨いね・・」
・・そう言って一本を咥えると火を点ける・・アンブローズ・ターリントン女史が、取り皿に料理を盛り付けてフォークと一緒にテーブルに置いてくれる・・。
「・・ああ、ありがとう・・助かります・・」
・・フォークで一口分を取って食べ、モルトを一口含む・・。
「・・それで・・?・・何が訊きたい・・?・・言って置くけど機密事項には答えられないからね・・?・・」
「・・もし結婚していなかったら、クルーの中の誰と結婚する・(笑)?・・」
「・・副長だな・・俺のいない『ディファイアント』を任せられるのは、彼女だけだからね・・」
・・と、シガーを一服燻らせながら応える・・。
「・・ギャラは幾ら貰うんだ・・?・・」
「・・ギャラの話は、まだ聴いてないんだよ・・番組の制作発表会見で、その話があると思うんだけどね・・」
・・またもう一口飲んで、もう一服燻らせる・・。
「・・正直、どこまでやれると思ってるんだ・・?・・」
「・・う~ん・・ファーストシーズンが終わるまでは健在でいたいと思ってるんだがね・・こればっかりは、終わってみないと分からんな・・だから・・最初の2日間では沈まない・・ってだけは約束しよう・・」
「・・重巡や戦艦を観掛けたらどうする・・?・・」
「・・すっ飛んで逃げる・・一択だな・・」
「・・クルーの中で、誰が一番好みだ・・?・・」
「・・悪いな・・機密事項だ・・」
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