かあさんのつぶやき

春秋花壇

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いいな~

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いいな~

公園のベンチで日向ぼっこをしていた富子は、手をつないで歩く初老の老夫婦を見て、思わず声をもらした。

「いいな~」

富子は今年78歳。夫に先立たれ、子供たちも独立して、一人暮らしをしている。

公園には、子供連れの家族や、犬の散歩をする人、ジョギングをする人など、様々な人がいた。

しかし、富子の目には、手をつないで歩く老夫婦だけが映っていた。

二人はゆっくりと歩きながら、楽しそうに話していた。

富子もかつては、夫と手をつないで歩いたことがあった。

しかし、夫は10年前に亡くなってしまった。

それ以来、富子は一人暮らしをしている。

子供たちは時々顔を見せに来てくれるが、やはり寂しい。

富子は、老夫婦のように、誰かと一緒に暮らしたいと思った。

しかし、もうそんな歳ではない。

それに、誰かと一緒に暮らすのは、簡単ではない。

富子は、ため息をついた。

そして、また日向ぼっこを始めた。

しばらくすると、富子はまた老夫婦を見かけた。

二人は、ベンチに座って、サンドイッチを食べていた。

富子は、老夫婦の幸せそうな姿を見て、心が温かくなった。

富子は、老夫婦に話しかけようと思った。

しかし、勇気が出なかった。

富子は、ベンチから立ち上がり、家に向かって歩き始めた。

家に帰っても、富子は老夫婦のことばかり考えていた。

そして、富子は決心した。

「私も、誰かと一緒に暮らしたい」

富子は、子供たちに電話をかけることにした。

そして、老人ホームに入居することを決意した。

老人ホームには、たくさんの人がいた。

富子は、すぐに友達を作ることができた。

そして、富子は毎日を楽しく過ごすようになった。

ある日、富子は、老人ホームの食堂で、老夫婦を見かけた。

二人は、富子と同じテーブルで食事をしていた。

富子は、老夫婦に話しかけた。

そして、三人は仲良くなった。

三人は、よく一緒に散歩したり、食事をしたりした。

富子は、老夫婦と出会えて、本当に良かったと思った。

そして、富子は、もう寂しくないと感じた。

富子は、老夫婦のように、誰かと一緒に暮らすことで、幸せを見つけることができた。

それは、決して簡単ではなかった。

しかし、富子は勇気を出して、一歩踏み出すことで、幸せを手に入れることができた。

この物語は、私たちに大切なメッセージを与えてくれる。

それは、

「幸せは、自分で探しに行くもの」

ということである。

私たちも、富子のように、勇気を出して、一歩踏み出してみませんか?

そうすれば、きっと幸せを見つけることができるでしょう。
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