かあさんのつぶやき

やかしましいわい ぼんくら

阿鼻叫喚

「やかしましいわい　ぼんくら」

「まぁ、この子は親に向かって阿鼻雑言」

普段は優しい和俊なのに、なんだか今日はめっちゃ機嫌が悪い。

1. 息子の怒り

和俊は、机を両手で力強く叩き、怒りに震える声で母に詰め寄った。

「もういい加減にしてくれよ！俺はもう我慢の限界だ！」

和俊の言葉には、長年溜まりに溜まった怒りと絶望が込められていた。

2. 母の無理解

和俊は、大学卒業後、就職活動に失敗し、フリーターとして生活していた。母は、そんな和俊を心配し、日々口うるさく説教していた。

「もっと真面目に働きなさい！」
「いつまで遊んでるの！」
「あなたの人生はどうなるの！」

母の言葉は、和俊にとって重荷でしかなかった。

3. 互いの溝

和俊は、母の言葉に反発し、自分の意見を主張しようとした。しかし、母は和俊の話に耳を傾けようとはしなかった。

「何を言っても無駄よ！あなたは何も分かってない！」

母の一言で、和俊の怒りは頂点に達した。

4. 暴言

「うるさい！もう二度と俺に口出しするな！」

和俊は、母に向かって怒鳴り散らした。

「あんたなんか、俺の人生を壊しただけだ！」

母富子は、あんぐりと口を開け、ポカーンと和俊を眺めている。

「まぁ、この子は親に向かって……」

「てめぇなんか、男つれこむいがいのうがねぇじゃねえか」

あ～あ、とうとう言っちゃいましたね。

最奥の本音を吐露してしまいましたね。

その言葉が正しければ正しいほど、逃げ場がなくなるんですよね。

お互いに……。

窮鼠猫を噛む。

和俊は富子のこころない言葉に黙っていたけど、毎日ズタボロにされていたんですよね。

そんなこと言わなくても、本人は十二分にわかっています。

解っているからこそ、どうにもできないであえいでいるのに。

まるで、何にも感じてないたなぼた男みたいに口をあんぐりとあけて待ってるみたいに言われて、

和俊は悲しかったんだよね。

富子さん、やっぱりあんたは自分のことしか考えてない。

あ～あ

親ってどうしてこうなんだろうね。

信じて待てないのかな?

春一番が吹き荒れる如月の空に、三寒四温の声がする。


5. 後悔と絶望

和俊の言葉に、母は絶句した。和俊自身も、自分が言ったことに後悔した。しかし、怒りに支配された彼は、我に返ることができなかった。

6. 静寂

怒鳴り声が響き渡った後、部屋には重い静寂が訪れた。

和俊は、母を真っ直ぐに見つめた。母の目には、涙が溢れていた。

7. 関係の崩壊

和俊は、何も言わずに部屋を出た。彼は、もうこの家には戻れないかもしれないと思った。

和俊と母の関係は、修復不可能なほど壊れてしまった。

8. 未来への不安

和俊は、夜の街を彷徨い歩いた。彼の心には、深い絶望と孤独だけが残されていた。

和俊の未来は、暗闇に包まれていた。


「和俊、ごめんなさい」

「母さんが言い過ぎました。一番つらいのは和俊なのにね」

「本当にごめんね」