かあさんのつぶやき

春秋花壇

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102 転生した猫

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AIに小説を書かせると……。

吾輩は猫である。名前はまだない。
そんな吾輩であるが、数日前に下萌えのキャットニップを追いかけて走り回っていたらトラックに轢かれてしまった。なんとも不覚である。これは本当にたまたまだったのだが、運が悪かったというかなんというか…………。何にせよその結果、中世ヨーロッパのような世界に転生してしまったのである。
正直言ってここ最近の生活はかなり不満だらけであった。
現代日本で生まれ育ち、1年間生きてきた記憶と人格を持ったままこのファンタジー世界に投げ込まれたのだ。いや、べつに不満をぶちまけたいわけではない。ただ、ちょっとした偶然で死んでしまった結果がこれでは少しばかり納得がいかなかっただけだ。
しかも、誇り高き猫族だった吾輩にはこの人間の身体は窮屈すぎる。動きも鈍いし、人間どもと一緒にいるだけでストレスが溜まるわ、毛もないから夏でも暑いわ…………etc. それでも我慢していればそのうち慣れるだろうとたかを括っていたが、やはり無理があったようだ。
そもそも吾輩は、雄である。それが転生したらいきなり胸は膨らんでるわ、お尻は桃のように丸いわ。
あうう、自分に萌えしてどうする?
とにかく、この世界で生きるにあたって自分の名前が必要らしいことは理解していた。なので、適当に「カトリーヌ・ド・レオ」という名を付けてみた。我ながらいいネーミングセンスをしていると思う。
そして、今日もいつものように冒険者ギルドへと足を運んだわけなのだが――。
「ふむ…………?」
さっそく掲示板へ近づき依頼書を確認していく。
そこでカトリーヌこと吾輩はあることに気がついた。
(ん? なんだこれ?)
それは、この街の住人なら誰もが知っているであろう有名なクエストの一つ。
そう、いわゆるひとつの定番イベントだ。
『迷い子を探してください』
というものだ。
その仕事の依頼書を見て、思わずため息が出そうになった。
理由は単純明快。報酬額がショボすぎだからだ。
迷子のペット探し…………300パラム(税込み)だと!? ふざけているのか! 1匹探すたびに赤字になるではないか! そもそもこんなもの受ける奴がいるのか? いるとしたら相当な阿呆に違いない。
しかし、現実問題としてこの街ではよく見かける光景でもある。
なにせ、この世界の人間は大半が無知であり、動物と会話ができるような者はごく一部しかいない。
大半の人間は動物の鳴き声を聞いてそれで満足しているだけなのだ。それならばいっそ金を払ってでもプロに任せたほうが早いだろう。
それにしても300パラムとは…………。
他の依頼を受けようと思ってもその金額を前に手が止まる。
すると背後から声をかけられた。
「ちょっと、いいかしら?」
振り返るとそこには一人の女がいた。
年齢は20代後半といったところだろうか? スラリとした体型に黒いローブ姿。フードを被っていて顔はよくわからないが美男子であることだけはわかる。
まぁ、わたくしに美貌には劣るけれど……。
「あー、えっとですね。実はこのクエストを受けたくて仕方がないんですけど、まだ募集していますか」
「ふむ、おぬし名前は?」
「カトリーヌと申します」
「ふむ、年は?」
「16歳です」
「ふむ、住所は?」
「まだありません」
「ん?」
「まだついたばかりで、住所はありません」
「面白い奴だな」
わたしはありのままを伝えたのに、冗談だとでも思われているのだろう。
「ならば今日からここに住むか?」
「よろしいんですか?」
どこの馬の骨ともわからないのに、泊めてくれるというのか?
「よかろう。わたしの名前は、ジャック・エル・ドルレアン。ジャックと呼んでくれ」
「はい、ジャック様」
こうして、吾輩カトリーヌはみずしらずのジャックという男性に拾われてのこのこついていったのである。

この続き、どうするのさ。
転生した猫の話なんて、全く興味ないし、どう続けて行っていいのか皆目見当がつかぬ。



そんな事より、現実に戻って……。

大家さんが新しい湯沸かし器を付けてくれた。

2年も待ったんだよ。

そして、水漏れしていたトイレと踏むとへこんで落ちるんじゃないかと

恐れ戦いていた床を新しいものにとっ変えてくれたんだ。

色々い言いたいことはあるけれど、とりあえず、


ありがとうございます。


大切に使わせて頂きます。

そして、もっと人と関わる努力をしていこう。

だって、小説って人間模様を描く物でしょう。

人に興味がなくて、相手が何をしようがどこ吹く風だと書くことがない物。

どこかに、書きたくなるような自分や事件はないかな。

目模様死を持って、はー。なんて変換してるんだ。このパソコンは、

メモ用紙持って、レッツゴー。


聖書にこれあり。
赦(ゆる)さるる事の少なき者は、
その愛する事もまた少なし。
この意味がわかるか。
間違いをした事がないという
自信を持っている奴に限って薄情だという事さ。
罪多き者は、その愛深し。
太宰治「春の枯葉」

私たちに罪を犯した人たちを
私たちが許しましたように

#エホバの証人
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