かあさんのつぶやき

91 おぞましい

「しけもくーーー」

狂ったように、吸い殻と他の物とを選別しています。

テレビでよく見る中毒患者のように……。

がぞごそとゴミの袋をあさります。

見る見るうちに指先は、灰まみれ。

お庭は、10年ぶりの寒波－3度に耐えたあでやかな花でうずもれているのに。

優しい香りで満たされているのに。

しまい忘れたサイネリアは悲しいことに霜にやられてしまいました。

淡い水色は無残にもセピア色に変わり、見るも無残でした。

ああ、あれはわたし。

な～んて、自己憐憫に酔いしれていく。

そう、わたしは老いさらばえたシンデレラ。

むくんでガラスの靴も履けません。

しわくちゃの69歳の指先は最近、糖尿病の高血糖のせいで

しびれや痛みを感じます。

「あさましい…」

「おぞましい…」

「何とも情けない…」

優雅さなんてみじんもない。

強い意志などどこにもない残骸が生きさらばえているだけなのです。

そんな情けない自分にさえ酔っているのですから、もう手が付けられません。

谷は何処までも深く、日々更新されて行くのです。

YouTubeの動画の中で下流老人たちは、電気代さえ節約して懐中電灯で暮らしているというのです。

それから比べれば、睦月最期の日の今日、室温22℃設定にできているわたくしは物凄く幸せなのでしょう。

パソコンから、ユーチューブのボサノバともジャズともいえない軽やかな音楽が軽快に流れてくる。

ピアノはスウィングし、多分鍵盤の上で遊ぶように跳ね叩き慈しむようになでて奏でているのでしょう。

ドラムのブラシの音が耳にリズムを運んできます。

ギターは旋律を刻み、弦をはじいていきます。

画面には、珈琲とサラダ。

カフェMUSICだそうです。

最近、何年も喫茶店にもいっていない。

フォロワーさんが書いていた『バリスタ』さえも知りません。

昔は、茶葉に凝り、セイロン(スリランカ)にさえ行こうとしたのに…。

栄枯盛衰の如し。

そして、今、わたしの財布には135円の現金があります。

安いわかばさえ、500円。

次回の入金予定は、2月9日。

あと9日もお金がない。



あははははははははは。

いひひひひひひひひひ。

うふふふふふふふふふ。

えへへへへへへへへへ。

おーほほほほほほほほ。


笑い飛ばしてしまえ。

1月1日からラジオ体操を一日も欠かさずできています。

食事にも気を付け始めました。

ジュースを止めました。

お菓子も買ってきていません。

クリスチャンの集会にも行けるようになりました。

後はたばこだけなのに……。

やっぱり、最大の難関なのでしょう。

なのに、やめてみようという気さえ起きて来ないのです。

なんだかんだと、理由を付け、自己正当化し、チャレンジしようとさえしない。

神様を信じるというのなら、神がどう助けてくださるか試してみればいいのに。

ううう、推敲すると誤字だらけ。

パソコンまでが老朽化していく。

とっくにsupportも切れ、更新さえされない。

頭では解っているのに。

何とも情けない。

本当に辞めたい、諸悪の根源、『タバコを止める』が出来ないのです。

「めんどくさい」

と吐き捨てるように逃げているのです。


「はやくタヒねよ」

先日、『めんどくさい』の本当の理由を検索しました。

やっぱり私は怖いのです。

どうせ、チャレンジしたって苦しいだけで続きゃしない。

あの、神を物凄く愛していた時でさえ、6年しか禁煙できなかったのだから……。

あれから、「タバコを止めたら聖書研究に戻れる」

「神権宣教学校にだって戻れます」

とニンジンぶら下げられても、煙草の禁断の怖さが骨身に答えているから、

ああ、いつまでこうやって言い訳ばかり探しているのでしょう。



2月1日，水曜日
エホバは，ご自分に呼び掛ける全ての人の近くにいる。（詩 145:18）

Wednesday, February 1
Jehovah is near to all those calling on him.​—Ps. 145:18.

#聖書

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悪魔は今頃、こんな情けないわたしを見て、

部下の堕天使と共にせせら笑っているでしょう。

「ほーらみろ、あいつは神が好きだと言って何十年もたばこ一つやめられない。

神の提供する物よりわたしの与えたものに酔心している。

無駄だ。集会もラジオ体操も食べ物の自制も。

どうせ、煙草の誘惑から逃れないのさ」

って。

くやしいなー。


今に見ていろ。

いつか必ず、実が悲しむからとしけもくから離れられる日が来る。


影が深い程、光の中にいるということなのだ!!