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2匹目の四天王
暇人国王
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-side アラン-
「やっふー。暇だから来ちゃった⭐︎」
「うわわワン。」
ポータが変な声でないた。まあ、この国王の様子を見てしまったら仕方がない。
なんせ、真の姿はオネエなのだ。
奥さんと子供もいるけど、男性もいけるという感じだ。
バイセクシャルというやつだな。
国王がこれだから、この代ではジェンダーに関する法律が整えられたらしい。
「うーん。それでもこの国王も嫌だワン。」
その発言、国王にはワンワンと吠えているようにしか聞こえないけど、
聞こえてたら、不敬罪で処刑されることもあるから気をつけろよ。
「そんなの知ってるワン。」
さいですか。
「あらまあ、アランったら、見ないうちにまーたいい男になっちゃって。
ますますモテちゃうわね。」
「見ないうちにって、つい1週間前に会わなかったっけ?」
「細かいこと気にする男はモテないわよ。」
あの…言ってること矛盾してますけど。
はあ、この国王と話しているとどうも調子が狂うのだ。
しかも、この性格で物語の王様あるあるの結構全てを見通すタイプの能力があるから、なおさらたちが悪い。
「ところでね。最近あるところで噂を聞いたのよ。」
きた…。
「どんな噂ですか。」
「それがね。アヤシイ侯爵とハンニン男爵がアランちゃんの両親を殺したんじゃないかって。」
「そ…ソウナンデスネ。(そ、そんなことってあるのか?運営。それでよかったのか?)」
内心動揺しながらも、無表情で返事を返す。
「動揺は隠せてないワン。」
「それでね、アランちゃん。しばらく危険な状況じゃないの。
大事な大事なアランちゃんが傷つくとか嫌だから隠れてて欲しいわ~。」
なんだろう?今背筋がゾワッとしたような。流石に親戚だし大丈夫…だよな?
「この王様、アランは絶対大丈夫なはずなのに、大丈夫だと思わせない緊張感、ある意味すごいワン。
才能の無駄遣い感半端ないワン。」
ポータが辛辣なコメントをする。
ってか、口を開くたびにツッコミのキレが増しているのは気のせいだろうか。
「誰のせいだと思ってるワン」
ほらやっぱり。
「それはともかく、隠れるってどこにですか?」
「そうね~。実はね。学園の施設のうちに王家だけが入れる施設があるのよ。
特別に入場の許可をあげるけど、どーう?」
なんだろう。すっごい嫌だけど説得力だけはあるんだよなあ。
「決まりね!ノアくんとリチャードくんには悪いけど、
流石に王位継承権がない人を入れてしまうのは周りがうるさいから、ウィルちゃんと2人で避難させるけどいい?」
「わかりました。」
はあ。腑に落ちないけど、しっかりしているんだよな。この国王。
「国王がしっかりしていることはいいことだワン。たしかに、腑に落ちないのは認めるワン。」
そんなこんなで、俺は学院の王族専用の施設にしばらく滞在することになった。
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「やっふー。暇だから来ちゃった⭐︎」
「うわわワン。」
ポータが変な声でないた。まあ、この国王の様子を見てしまったら仕方がない。
なんせ、真の姿はオネエなのだ。
奥さんと子供もいるけど、男性もいけるという感じだ。
バイセクシャルというやつだな。
国王がこれだから、この代ではジェンダーに関する法律が整えられたらしい。
「うーん。それでもこの国王も嫌だワン。」
その発言、国王にはワンワンと吠えているようにしか聞こえないけど、
聞こえてたら、不敬罪で処刑されることもあるから気をつけろよ。
「そんなの知ってるワン。」
さいですか。
「あらまあ、アランったら、見ないうちにまーたいい男になっちゃって。
ますますモテちゃうわね。」
「見ないうちにって、つい1週間前に会わなかったっけ?」
「細かいこと気にする男はモテないわよ。」
あの…言ってること矛盾してますけど。
はあ、この国王と話しているとどうも調子が狂うのだ。
しかも、この性格で物語の王様あるあるの結構全てを見通すタイプの能力があるから、なおさらたちが悪い。
「ところでね。最近あるところで噂を聞いたのよ。」
きた…。
「どんな噂ですか。」
「それがね。アヤシイ侯爵とハンニン男爵がアランちゃんの両親を殺したんじゃないかって。」
「そ…ソウナンデスネ。(そ、そんなことってあるのか?運営。それでよかったのか?)」
内心動揺しながらも、無表情で返事を返す。
「動揺は隠せてないワン。」
「それでね、アランちゃん。しばらく危険な状況じゃないの。
大事な大事なアランちゃんが傷つくとか嫌だから隠れてて欲しいわ~。」
なんだろう?今背筋がゾワッとしたような。流石に親戚だし大丈夫…だよな?
「この王様、アランは絶対大丈夫なはずなのに、大丈夫だと思わせない緊張感、ある意味すごいワン。
才能の無駄遣い感半端ないワン。」
ポータが辛辣なコメントをする。
ってか、口を開くたびにツッコミのキレが増しているのは気のせいだろうか。
「誰のせいだと思ってるワン」
ほらやっぱり。
「それはともかく、隠れるってどこにですか?」
「そうね~。実はね。学園の施設のうちに王家だけが入れる施設があるのよ。
特別に入場の許可をあげるけど、どーう?」
なんだろう。すっごい嫌だけど説得力だけはあるんだよなあ。
「決まりね!ノアくんとリチャードくんには悪いけど、
流石に王位継承権がない人を入れてしまうのは周りがうるさいから、ウィルちゃんと2人で避難させるけどいい?」
「わかりました。」
はあ。腑に落ちないけど、しっかりしているんだよな。この国王。
「国王がしっかりしていることはいいことだワン。たしかに、腑に落ちないのは認めるワン。」
そんなこんなで、俺は学院の王族専用の施設にしばらく滞在することになった。
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