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第二章・合コンで⁉ 2
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ニコッと微笑む彼に私は手慣れてるなと思った。多分遊び人だろう。私は、そう感じ取った。
「……いいえ。何でもありません」
いやいや、せっかくの合コンなんだから、それぐらい我慢しなくちゃあ‼
それに少し遊び人だけど中身は、いい人かも知れないし。自分にそう言い聞かせる。
その後も彼は私の隣で話しかけてきた。しかし、相変わらず腰に手を回したりやたらにベタベタしてくる。これさえなければいいのに。
多少自慢話などもあったが、いい風に話しが盛り上がる。途中でお手洗いに行くとメイクを直しながらため息を吐いた。でも疲れる……。すると同じようにメイクを直していたら香奈子が、
「ねぇ、あの中原さんって絶対に夏希狙いね!」
と言って私に話しかけてきた。
「まぁ、そうね……」
自分でも香奈子と同じ意見だった。しかし、やたらに私にベタベタと話しかけてきたりスキンシップが激しいのが苦だが。あと……あまり好みのタイプではない。
「で、どうするの? 彼と付き合っちゃう気?」
「う~ん」
それは正直悩んでいる。それ以外は職業も知性も申し分ない。性格は……少々自信家なところや、いやらしい部分があるけど……。
するとフッと社長の顔が浮かんだ。まぁ独身なだけ……マシよね。慰謝料とか奥さんに悩む心配がないもの。
「まぁ……考えてみようかしら」
多少の我慢は必要だものね。我慢は……。ハァッ……とまた深いため息を吐いた。
そして席に戻ると中原さんがこっそり私に話しかけてきた。
「ねぇ~この後さ、俺達だけで抜け出さない?」
「……えっ?」
「俺らだけで飲み直さない? もっといいお店を知っているんだけど」
早速のお誘いだった。まぁ……彼氏が作るのが目的だし。私はコクリと頷こうとした、その瞬間だった。
「それぐらいの男で妥協するとは男の見る目が無いぞ? 夏希」
えっ? 振り向くと社長の姿があった。な、何で⁉ 社長がこんなところに?
「社長。あの……どうしてこちらに?」
「……いいえ。何でもありません」
いやいや、せっかくの合コンなんだから、それぐらい我慢しなくちゃあ‼
それに少し遊び人だけど中身は、いい人かも知れないし。自分にそう言い聞かせる。
その後も彼は私の隣で話しかけてきた。しかし、相変わらず腰に手を回したりやたらにベタベタしてくる。これさえなければいいのに。
多少自慢話などもあったが、いい風に話しが盛り上がる。途中でお手洗いに行くとメイクを直しながらため息を吐いた。でも疲れる……。すると同じようにメイクを直していたら香奈子が、
「ねぇ、あの中原さんって絶対に夏希狙いね!」
と言って私に話しかけてきた。
「まぁ、そうね……」
自分でも香奈子と同じ意見だった。しかし、やたらに私にベタベタと話しかけてきたりスキンシップが激しいのが苦だが。あと……あまり好みのタイプではない。
「で、どうするの? 彼と付き合っちゃう気?」
「う~ん」
それは正直悩んでいる。それ以外は職業も知性も申し分ない。性格は……少々自信家なところや、いやらしい部分があるけど……。
するとフッと社長の顔が浮かんだ。まぁ独身なだけ……マシよね。慰謝料とか奥さんに悩む心配がないもの。
「まぁ……考えてみようかしら」
多少の我慢は必要だものね。我慢は……。ハァッ……とまた深いため息を吐いた。
そして席に戻ると中原さんがこっそり私に話しかけてきた。
「ねぇ~この後さ、俺達だけで抜け出さない?」
「……えっ?」
「俺らだけで飲み直さない? もっといいお店を知っているんだけど」
早速のお誘いだった。まぁ……彼氏が作るのが目的だし。私はコクリと頷こうとした、その瞬間だった。
「それぐらいの男で妥協するとは男の見る目が無いぞ? 夏希」
えっ? 振り向くと社長の姿があった。な、何で⁉ 社長がこんなところに?
「社長。あの……どうしてこちらに?」
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