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第十八章 闇に染まった英雄
18-6 ロゼッタサイド
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私と、スイレン様、レオ様、サリナさん、そして、本当は連れて行きたくはなかったけど、治癒術が使えるエドナは、スイレン様の兄君である、レイン様率いるロランス軍と共に、ゲブンが陣地を構えている場所に比較的近めの街にいる。
現在、偵察部隊が戻ってくるまで待機している。
そこで、魔物の襲撃で怪我を負った人達を、エドナが治癒術で治癒しているところよ。
恥ずかしながら、つい最近まで、エドナが治癒術を使えることを忘れていました。エドナには、ドジによって起る、破壊力のある転びと、災害レベルの風の魔術を扱うイメージしかなかった。
納得した。レイン様は、治癒術を扱える方を探していたから、エドナが自分から名乗り出たんだ。帝国は妖精族のエドナを狙っているが、他に治癒術を扱えるのは、ユミル様しかいなかったから仕方がなく連れて行くことにした。ユミル様は、また別の街で怪我人の治癒して下さっているのです。
「しかし、悔しいわ。狙われている、あなたを連れて行かないといけないなんて。他にも治癒術を使える人がいれば」
私は大きくため息を付いた。なんせ、帝国に狙われている方を戦場に連れて行かなければいけないからだ。
「あたしは皆の役に立てて嬉しいんだよ。あたしは狙われている見たいなんだけど、だからといって、傷ついた人をほって置くことはできないんだよ」
「……逞しいのね」
「君達、大変だ!!」
レイン様が走りながら、私達の元へ駆けつけてきた。
レイン様は、人魚族のスイレン様とは違い、巨人族。巨人族なことあって、体大きい。そして、巨人族とは、関係ないが、顔が眩しい!! 眩しいのは表現とかではなく、本当に顔が太陽の様に光り輝いている。ルナが言うには、一部魔物化したらしい。
「ここに目掛けて、魔物の大群が進行してきている。しかも、型の違う魔物を!」
「とにかく! 避難できる時間を稼ぐんだよ!」
エドナが風の矢を作り出した。成程、風の矢での奇襲で、少しでも避難する時間を稼ぐのか。でも、エドナの風の魔術は、再会するたびに、凶悪になっている気がする。私達を巻き込まれなければいいのだが。
「はわ!」
何やっているの!?
風の矢を作り出したと思ったら、手を滑らしたようで、風の矢を手放してしまった。
「はわ! はわ! はわ!」
エドナは風の矢を取ろうとするが、受け止めることが出来ず。それどこをか、「ピューン」と鳴らしながら、風の矢から風が吹いてきている。
大丈夫なのこれ? 幸い、吹き出ている風の、風力は弱めだけど。
「はわああああああああああ!!!」
風の矢を受け止めようとしたエドナはようやく風の矢を手に取った。しかし、その拍子で足を躓き、転んでしまった。
ドーーーーーン!!!
「はうう……。痛いんだよ!」
「エドナちゃん! 矢は?」
「はう! はわわ!!! 矢がないんだよ」
転んだ拍子で、風の矢を手放してしまったようだ。
え~と~。風の矢はどこに飛んだのかな?
ビュシューーーーン!!!
魔物の大軍の後方にある山から竜巻が発生している。もしかして……。
「はうう! 大変なんだよ! 竜巻が現れたんだよ!」
「いや! あれ、あなたの風の矢が落ちた場所!」
そう。あの山に発生した竜巻が、エドナが風の矢が落ちた場所だ。
「そうだ! 早く、魔物を……」
「それなら、お兄様が殲滅させたッス。」
「え?」
街の外に現れた、魔物達が全滅している。
「ふう。幸い、質よりも量で攻めた魔物の大軍だ。殆どが、下級系の魔物だからなんとか倒した。それでも、やつらは持ち前のタフさで、中々倒れてはくれなかったがな」
う~ん。折角、レイン様の戦いを目にできると思ったのに……。いいえ、それよりも……。
「レイン様。それよりも、街の者を避難させた方がいいな。また、魔物の大軍が向かってくるかもしれない」
「それもそうだな。おい! 誰か!」
「は! ここに!」
レイン様が部隊兵と話をしていると、レオが空を見上げる。
「どうしたのレオ?」
「何か、空から来る?」
「まさか、鳥の魔物?」
空から「ブヒィーーーーー」という悲鳴が聞こえて来た。
「これって、豚の鳴き声ッスか?」
「はうう。空飛ぶ豚の魔物っているんですね」
「そんな、魔物、聞いたことがないんだが」
ヒューーーーーーン!!!
あれ? こっちへ、何かが、落ちて来た! あれは豚!? いや、人にも見えるから、オーク?
ドーーーーーン!!!
地面に激突したよ。ん? こいつは!
現在、偵察部隊が戻ってくるまで待機している。
そこで、魔物の襲撃で怪我を負った人達を、エドナが治癒術で治癒しているところよ。
恥ずかしながら、つい最近まで、エドナが治癒術を使えることを忘れていました。エドナには、ドジによって起る、破壊力のある転びと、災害レベルの風の魔術を扱うイメージしかなかった。
納得した。レイン様は、治癒術を扱える方を探していたから、エドナが自分から名乗り出たんだ。帝国は妖精族のエドナを狙っているが、他に治癒術を扱えるのは、ユミル様しかいなかったから仕方がなく連れて行くことにした。ユミル様は、また別の街で怪我人の治癒して下さっているのです。
「しかし、悔しいわ。狙われている、あなたを連れて行かないといけないなんて。他にも治癒術を使える人がいれば」
私は大きくため息を付いた。なんせ、帝国に狙われている方を戦場に連れて行かなければいけないからだ。
「あたしは皆の役に立てて嬉しいんだよ。あたしは狙われている見たいなんだけど、だからといって、傷ついた人をほって置くことはできないんだよ」
「……逞しいのね」
「君達、大変だ!!」
レイン様が走りながら、私達の元へ駆けつけてきた。
レイン様は、人魚族のスイレン様とは違い、巨人族。巨人族なことあって、体大きい。そして、巨人族とは、関係ないが、顔が眩しい!! 眩しいのは表現とかではなく、本当に顔が太陽の様に光り輝いている。ルナが言うには、一部魔物化したらしい。
「ここに目掛けて、魔物の大群が進行してきている。しかも、型の違う魔物を!」
「とにかく! 避難できる時間を稼ぐんだよ!」
エドナが風の矢を作り出した。成程、風の矢での奇襲で、少しでも避難する時間を稼ぐのか。でも、エドナの風の魔術は、再会するたびに、凶悪になっている気がする。私達を巻き込まれなければいいのだが。
「はわ!」
何やっているの!?
風の矢を作り出したと思ったら、手を滑らしたようで、風の矢を手放してしまった。
「はわ! はわ! はわ!」
エドナは風の矢を取ろうとするが、受け止めることが出来ず。それどこをか、「ピューン」と鳴らしながら、風の矢から風が吹いてきている。
大丈夫なのこれ? 幸い、吹き出ている風の、風力は弱めだけど。
「はわああああああああああ!!!」
風の矢を受け止めようとしたエドナはようやく風の矢を手に取った。しかし、その拍子で足を躓き、転んでしまった。
ドーーーーーン!!!
「はうう……。痛いんだよ!」
「エドナちゃん! 矢は?」
「はう! はわわ!!! 矢がないんだよ」
転んだ拍子で、風の矢を手放してしまったようだ。
え~と~。風の矢はどこに飛んだのかな?
ビュシューーーーン!!!
魔物の大軍の後方にある山から竜巻が発生している。もしかして……。
「はうう! 大変なんだよ! 竜巻が現れたんだよ!」
「いや! あれ、あなたの風の矢が落ちた場所!」
そう。あの山に発生した竜巻が、エドナが風の矢が落ちた場所だ。
「そうだ! 早く、魔物を……」
「それなら、お兄様が殲滅させたッス。」
「え?」
街の外に現れた、魔物達が全滅している。
「ふう。幸い、質よりも量で攻めた魔物の大軍だ。殆どが、下級系の魔物だからなんとか倒した。それでも、やつらは持ち前のタフさで、中々倒れてはくれなかったがな」
う~ん。折角、レイン様の戦いを目にできると思ったのに……。いいえ、それよりも……。
「レイン様。それよりも、街の者を避難させた方がいいな。また、魔物の大軍が向かってくるかもしれない」
「それもそうだな。おい! 誰か!」
「は! ここに!」
レイン様が部隊兵と話をしていると、レオが空を見上げる。
「どうしたのレオ?」
「何か、空から来る?」
「まさか、鳥の魔物?」
空から「ブヒィーーーーー」という悲鳴が聞こえて来た。
「これって、豚の鳴き声ッスか?」
「はうう。空飛ぶ豚の魔物っているんですね」
「そんな、魔物、聞いたことがないんだが」
ヒューーーーーーン!!!
あれ? こっちへ、何かが、落ちて来た! あれは豚!? いや、人にも見えるから、オーク?
ドーーーーーン!!!
地面に激突したよ。ん? こいつは!
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