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大型アップデート編
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* * * * *
現在。 闘技場で、ガイとティファは、決闘をしていた。
理由は言うまでもなく、職業スキル上げのためだ。
ティファとガイ。 同じ、狂戦士スキルを取りながら。
選んだ武装は、今までの真逆。
ガイは、剣から斧槍型のハルバードに。
ティファは、二刀流に武装を変えた。
今は、2人とも、標準のNQの武器防具だ。
ティファが、左右から時間差で、ガイに攻撃するも。
ガイは、斧の部分でティファの右の剣を上に向かって弾き。
弾いた勢いを殺さない様に、柄の部分で左の剣を防ぐ。
と、そのまま柄を手首だけで半回転させて、ティファの足元への攻撃をする。
まるで、棒術で演舞をするかの如く、流麗な動きを見せるガイ。
「あぁ!もう!やりにくい!」
只でさえ、ガイは強いと言うのに。
今まで、剣をメイン武器に戦ってきたとは思えない程に、斧槍の扱いに長けてる。
ティファは、左に持つ剣を下段から掬い上げるように振るい。
右手の剣を、水平に払う。
ガイは、振り下ろされる剣を斧の部分で弾くと、手首だけの動きで柄尻の部分で水平に振るわれる、ティファの剣の腹を叩いて弾き上げる。
そして、弾き上げた勢いを殺さずに、クルリと手首を返して掬い上げる様に、斧の部分でティファを攻撃する。
テゥファは、上体を逸らし攻撃を避け。
そのまま、身体を半回転させて右手に持つ剣でガイを切りつける。
その攻撃を、ガイはハルバードを垂直に立てて剣を受け止める。
剣を受け止められたティファは、左の手に持つ剣を、体を捻りながらガイ目掛けて大きく振りかぶって垂直に振り下ろす。
振り下ろされる剣を、ガイは垂直に立てた斧槍の柄を足で蹴り。
振り下ろされる剣の腹に当てて軌道をそらす。
ティファは独楽の様に、身体を回転させながら攻撃を繰り出す。
対するガイは、斧槍をバトンの様に回転させて、ティファの攻撃を凌ぎ、隙を見つけては攻撃を繰り出す。
両者ともに、更に回転速度を上げて、お互いの攻撃を防ぎ、攻撃しを繰り返す。
時間にして、約40秒ほどだろうか。
ティファが回転を止めて、ガイ目掛けて両手に持つ剣を同時に振り下ろす。
ガイは振り下ろされる2本の剣を、斧槍を水平にして攻撃を受け止める。
「クロススラッシュ!」
ティファがスキルを発動する。
*クロススラッシュ*
*両手に持つ剣を、時間差で交差させながら振り下ろす固有剣技。
*消費MP20。 ディレイタイム30秒。
*ノックバック効果有り。
今のティファの体制は、ガイに攻撃を受け止められ、腕が伸びきった状態での振り下ろす体制。
普通なら、この体制からの力の加え込みや、スキルの発動など不可能な状態。
だが、ここは、ゲームの中の世界。
ティファがスキル名を言葉にすれば。
そこから、アシストシステムが働いて、ティファの身体をシステムが動かす。
ハルバードを水平にして、ティファの剣を受け止める、ガイのハルバードごとスキルで吹き飛ばすティファ。
ティファのスキル攻撃で、ガイの体制が大きく崩れる。
ティファもスキル発動後の硬直時間があるが。
ガイが体制を立て直すよりも早くティファの硬直が解ける。
「破砕撃!ダブル!トリプル!」
ティファが体制を立て直すガイに、合計6連激の追い討ちをかける。
*破砕撃→ダブルクラッシュ→トリプルクラッシュ*
*連続ウェポンスキルは、発動ワードさえ言えば。連続スキルが起動する様に、今回のアップデートで改良された。
ガイの身体に、6連続の攻撃が当たる。
その瞬間に、ガイのHPゲージは0になり、ガイの姿がティファの前から消えて闘技場の外に現れる。
大技発動後の硬直時間が解け、ティファは身体をガイの居る方に向ける。
ガイも、再び闘技場の中に歩を進めてくる。
基本的に、USOの中では、通常の人間が出来る動きしか再現されていない。
勿論、システムサポートが有るので。
通常の動きよりは機敏に動くことができるし。
現実では、運動能力の低い人でも、システムサポートの御蔭で。
鍛え抜かれた、アスリート並みの身体の動かし方が出来るだけで。
数メートルも飛び跳ねたり、普通の動きでは不可能な動きは出来ない仕様だ。
ただし。
スキル使用時だけは【例外】だ。
先程の様に、腕を伸ばしきった状態では、現実世界では力を入れる事も容易ではない。
また、数メートル以上も在る距離を、一瞬で詰め寄ることもできない。
スキル使用時。
この時だけは、全ての理論値が無視されて。全てがシステムに依存される。
「一本取られたな。」
HPを、ポーションで回復させながらガイが言うと。
「ガイって、時々だけど、変な間が空く時があるよね?」
ティファが、ガイに疑問を言うと。
「ん~、ほら。
現実だと、あの状態からの追撃は出来ないのが普通だからな。
つい、相手の動きを見てしまうんだ。」
ゲームの世界では、それに準ずる攻撃手段が無い場合。
例えステータスで、腕力があっても。蹴りや殴るのスキルを取得していないと。
大したダメージには為らない。
攻撃がヒットしてとしても、ダメージは1~2だ。
ガイの言い分は、あそこで【普通は】腕での攻撃が出来ないのが普通なので。
つい視線が、相手の出方を見ると言う行動に出てしまうそうだ。。
「それって、ゲーム慣れしてないって事?」
「そうとも言えるな。 最近こそ、だいぶ減ったんだがな。」
「現実で、何かやってるの?」
ネット世界では、通常はリアルの話は御法度に近い。
ティファも、それは知ってるが。つい、口に出してしまっていた。
「ん、まぁな。 嗜む程度だがな。」
「そ、御免ね。リアルのこと聞いちゃって。」
「別に構わんさ。 聞かれて困るなら、返事はしない。」
「有り難う。」
「12ラウンド目、逝くか?」
「もち。」
「了解。 んじゃ・・・・」
ガイがハルバードを構える。
「決闘。」
ティファも、両手の剣を構える。
「「スタート!」」
2人の声が重なり。
12回目の決闘が始められた。
因みに戦績は。
ガイが、7勝。
ティファが、4勝である。
現在。 闘技場で、ガイとティファは、決闘をしていた。
理由は言うまでもなく、職業スキル上げのためだ。
ティファとガイ。 同じ、狂戦士スキルを取りながら。
選んだ武装は、今までの真逆。
ガイは、剣から斧槍型のハルバードに。
ティファは、二刀流に武装を変えた。
今は、2人とも、標準のNQの武器防具だ。
ティファが、左右から時間差で、ガイに攻撃するも。
ガイは、斧の部分でティファの右の剣を上に向かって弾き。
弾いた勢いを殺さない様に、柄の部分で左の剣を防ぐ。
と、そのまま柄を手首だけで半回転させて、ティファの足元への攻撃をする。
まるで、棒術で演舞をするかの如く、流麗な動きを見せるガイ。
「あぁ!もう!やりにくい!」
只でさえ、ガイは強いと言うのに。
今まで、剣をメイン武器に戦ってきたとは思えない程に、斧槍の扱いに長けてる。
ティファは、左に持つ剣を下段から掬い上げるように振るい。
右手の剣を、水平に払う。
ガイは、振り下ろされる剣を斧の部分で弾くと、手首だけの動きで柄尻の部分で水平に振るわれる、ティファの剣の腹を叩いて弾き上げる。
そして、弾き上げた勢いを殺さずに、クルリと手首を返して掬い上げる様に、斧の部分でティファを攻撃する。
テゥファは、上体を逸らし攻撃を避け。
そのまま、身体を半回転させて右手に持つ剣でガイを切りつける。
その攻撃を、ガイはハルバードを垂直に立てて剣を受け止める。
剣を受け止められたティファは、左の手に持つ剣を、体を捻りながらガイ目掛けて大きく振りかぶって垂直に振り下ろす。
振り下ろされる剣を、ガイは垂直に立てた斧槍の柄を足で蹴り。
振り下ろされる剣の腹に当てて軌道をそらす。
ティファは独楽の様に、身体を回転させながら攻撃を繰り出す。
対するガイは、斧槍をバトンの様に回転させて、ティファの攻撃を凌ぎ、隙を見つけては攻撃を繰り出す。
両者ともに、更に回転速度を上げて、お互いの攻撃を防ぎ、攻撃しを繰り返す。
時間にして、約40秒ほどだろうか。
ティファが回転を止めて、ガイ目掛けて両手に持つ剣を同時に振り下ろす。
ガイは振り下ろされる2本の剣を、斧槍を水平にして攻撃を受け止める。
「クロススラッシュ!」
ティファがスキルを発動する。
*クロススラッシュ*
*両手に持つ剣を、時間差で交差させながら振り下ろす固有剣技。
*消費MP20。 ディレイタイム30秒。
*ノックバック効果有り。
今のティファの体制は、ガイに攻撃を受け止められ、腕が伸びきった状態での振り下ろす体制。
普通なら、この体制からの力の加え込みや、スキルの発動など不可能な状態。
だが、ここは、ゲームの中の世界。
ティファがスキル名を言葉にすれば。
そこから、アシストシステムが働いて、ティファの身体をシステムが動かす。
ハルバードを水平にして、ティファの剣を受け止める、ガイのハルバードごとスキルで吹き飛ばすティファ。
ティファのスキル攻撃で、ガイの体制が大きく崩れる。
ティファもスキル発動後の硬直時間があるが。
ガイが体制を立て直すよりも早くティファの硬直が解ける。
「破砕撃!ダブル!トリプル!」
ティファが体制を立て直すガイに、合計6連激の追い討ちをかける。
*破砕撃→ダブルクラッシュ→トリプルクラッシュ*
*連続ウェポンスキルは、発動ワードさえ言えば。連続スキルが起動する様に、今回のアップデートで改良された。
ガイの身体に、6連続の攻撃が当たる。
その瞬間に、ガイのHPゲージは0になり、ガイの姿がティファの前から消えて闘技場の外に現れる。
大技発動後の硬直時間が解け、ティファは身体をガイの居る方に向ける。
ガイも、再び闘技場の中に歩を進めてくる。
基本的に、USOの中では、通常の人間が出来る動きしか再現されていない。
勿論、システムサポートが有るので。
通常の動きよりは機敏に動くことができるし。
現実では、運動能力の低い人でも、システムサポートの御蔭で。
鍛え抜かれた、アスリート並みの身体の動かし方が出来るだけで。
数メートルも飛び跳ねたり、普通の動きでは不可能な動きは出来ない仕様だ。
ただし。
スキル使用時だけは【例外】だ。
先程の様に、腕を伸ばしきった状態では、現実世界では力を入れる事も容易ではない。
また、数メートル以上も在る距離を、一瞬で詰め寄ることもできない。
スキル使用時。
この時だけは、全ての理論値が無視されて。全てがシステムに依存される。
「一本取られたな。」
HPを、ポーションで回復させながらガイが言うと。
「ガイって、時々だけど、変な間が空く時があるよね?」
ティファが、ガイに疑問を言うと。
「ん~、ほら。
現実だと、あの状態からの追撃は出来ないのが普通だからな。
つい、相手の動きを見てしまうんだ。」
ゲームの世界では、それに準ずる攻撃手段が無い場合。
例えステータスで、腕力があっても。蹴りや殴るのスキルを取得していないと。
大したダメージには為らない。
攻撃がヒットしてとしても、ダメージは1~2だ。
ガイの言い分は、あそこで【普通は】腕での攻撃が出来ないのが普通なので。
つい視線が、相手の出方を見ると言う行動に出てしまうそうだ。。
「それって、ゲーム慣れしてないって事?」
「そうとも言えるな。 最近こそ、だいぶ減ったんだがな。」
「現実で、何かやってるの?」
ネット世界では、通常はリアルの話は御法度に近い。
ティファも、それは知ってるが。つい、口に出してしまっていた。
「ん、まぁな。 嗜む程度だがな。」
「そ、御免ね。リアルのこと聞いちゃって。」
「別に構わんさ。 聞かれて困るなら、返事はしない。」
「有り難う。」
「12ラウンド目、逝くか?」
「もち。」
「了解。 んじゃ・・・・」
ガイがハルバードを構える。
「決闘。」
ティファも、両手の剣を構える。
「「スタート!」」
2人の声が重なり。
12回目の決闘が始められた。
因みに戦績は。
ガイが、7勝。
ティファが、4勝である。
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