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41話 建国祭⑦
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前書き
今回は性的描写を含むシーンがあるので、苦手な方は読み飛ばして下さい。
──────
ロレッタ視点
「ロレッタ、久しぶりに2人で過ごせて楽しかったよ」
日が沈み私とクリフトは王室に戻ると、ソファーに腰を下ろした。フィリップとシャルルはベッドで仲良く眠っている。そんな2人の側でシャーロットも丸くなっていた。
「私も久しぶりにクリフトとデートができて楽しかったよ」
一時は火薬の騒動でどうなるかと思ったけど、子供たちの魔法? らしきものも見れたし、今後の成長が楽しみね。
「ロレッタ、君の行動力にはいつも驚かされるよ。今回も君がいなかったらどうなっていた事か……」
「私だけの力じゃないよ。クリフトやユーゴや兵士がいてくれたおかげよ」
「そうか……本当に謙虚だね。僕はこんな素晴らしい女性と結婚ができて幸せ者だよ……ロレッタ……隣においで……」
クリフトがそっと私に手招きをする。これはクリフトが私を誘う時の合図だ……でも子供達がいる前だと恥ずかしいし……
ちらっとベットの方を見ると、丸くなっていたシャーロットが起き上がって私に頷いた。まるで『ここは見守っているから行っておいで』と言いたげな表情だった。
本当にシャーロットは察しがいいわね……それじゃあ任せようかな?
「ねぇ、クリフト、隣の部屋でもいいかな?」
「えっ……いいの⁉︎」
クリフトは目をキラキラ輝かせると、嬉しそうにはしゃぐ。まるで子供みたいね。
「それじゃあ行こ!」
クリフトは私をソファーに招くと、丁寧に私の着ていた服を脱がしていく。
「凄い……綺麗だね……」
クリフトはそっと私の体に触れながら感嘆の声を出す。出産を終えた後は体型が変わると聞いたけど、私の場合は問題なかった。
「多分バーバラの作ってくれた新鮮なお野菜と、カトリーヌのお薬のおかげよ」
「そうか……2人にはお礼を言わないとな……」
クリフトは私の長い髪を弄ぶように撫でると、顔を近づけてキスをした。そしてソファーに押し倒されて2人の体が1つになって重なる。
「ロレッタ……愛してるよ……」
クリフトの甘い言葉と、溶けてしまいそうな快楽に包まれて、体の力が抜けていく……私たちは同じものを求め満足するまで愛し合った。
「君は本当に美しい……」
心地よい余韻に浸っていると、またクリフトが私にキスを落とした。しかも今度は大人の方だった。徐々に甘くなるキスに体がうねりをあげる。
一度限界を迎えたはずなのにその先を超えて、甘い悲鳴が部屋に響く。私はクタクタになりながらクリフトに抱きついた。
「ねぇ……私……凄く幸せ……こんなに幸せでもいいのかな?」
「もちろんだよ! これからも一生、一緒にいようね」
クリフトは慈しむ様な目で私を見つめて、大切そうにギュッと抱きしめた。深い愛情が注がれて心が満たされていく。
まさか女番長だった私が……異世界の王子様と結婚して、お姫様になって、子供まで授かるなんて……
喧嘩に明け暮れていた前世とは大違い。こんな素敵な第二の人生が待っていたなんて夢にも思わなかった。
今回は性的描写を含むシーンがあるので、苦手な方は読み飛ばして下さい。
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ロレッタ視点
「ロレッタ、久しぶりに2人で過ごせて楽しかったよ」
日が沈み私とクリフトは王室に戻ると、ソファーに腰を下ろした。フィリップとシャルルはベッドで仲良く眠っている。そんな2人の側でシャーロットも丸くなっていた。
「私も久しぶりにクリフトとデートができて楽しかったよ」
一時は火薬の騒動でどうなるかと思ったけど、子供たちの魔法? らしきものも見れたし、今後の成長が楽しみね。
「ロレッタ、君の行動力にはいつも驚かされるよ。今回も君がいなかったらどうなっていた事か……」
「私だけの力じゃないよ。クリフトやユーゴや兵士がいてくれたおかげよ」
「そうか……本当に謙虚だね。僕はこんな素晴らしい女性と結婚ができて幸せ者だよ……ロレッタ……隣においで……」
クリフトがそっと私に手招きをする。これはクリフトが私を誘う時の合図だ……でも子供達がいる前だと恥ずかしいし……
ちらっとベットの方を見ると、丸くなっていたシャーロットが起き上がって私に頷いた。まるで『ここは見守っているから行っておいで』と言いたげな表情だった。
本当にシャーロットは察しがいいわね……それじゃあ任せようかな?
「ねぇ、クリフト、隣の部屋でもいいかな?」
「えっ……いいの⁉︎」
クリフトは目をキラキラ輝かせると、嬉しそうにはしゃぐ。まるで子供みたいね。
「それじゃあ行こ!」
クリフトは私をソファーに招くと、丁寧に私の着ていた服を脱がしていく。
「凄い……綺麗だね……」
クリフトはそっと私の体に触れながら感嘆の声を出す。出産を終えた後は体型が変わると聞いたけど、私の場合は問題なかった。
「多分バーバラの作ってくれた新鮮なお野菜と、カトリーヌのお薬のおかげよ」
「そうか……2人にはお礼を言わないとな……」
クリフトは私の長い髪を弄ぶように撫でると、顔を近づけてキスをした。そしてソファーに押し倒されて2人の体が1つになって重なる。
「ロレッタ……愛してるよ……」
クリフトの甘い言葉と、溶けてしまいそうな快楽に包まれて、体の力が抜けていく……私たちは同じものを求め満足するまで愛し合った。
「君は本当に美しい……」
心地よい余韻に浸っていると、またクリフトが私にキスを落とした。しかも今度は大人の方だった。徐々に甘くなるキスに体がうねりをあげる。
一度限界を迎えたはずなのにその先を超えて、甘い悲鳴が部屋に響く。私はクタクタになりながらクリフトに抱きついた。
「ねぇ……私……凄く幸せ……こんなに幸せでもいいのかな?」
「もちろんだよ! これからも一生、一緒にいようね」
クリフトは慈しむ様な目で私を見つめて、大切そうにギュッと抱きしめた。深い愛情が注がれて心が満たされていく。
まさか女番長だった私が……異世界の王子様と結婚して、お姫様になって、子供まで授かるなんて……
喧嘩に明け暮れていた前世とは大違い。こんな素敵な第二の人生が待っていたなんて夢にも思わなかった。
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