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幼少期
9 約束
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次に気づいたときには、心配そうに覗き込む父様と母様の顔。
セバスさんは居るけどリオンの姿がない
「リ…リオン…様は?」
私がはじめに出した名前にセバスさんは驚いた顔をしたあと優しく微笑んだ。
「リオン様はご無事ですよ。」
「う…ん。でも、私…リオン様に酷い…こと…言っちゃった。嫌いって…。大好きなのに……。もう嫌われちゃったかな……」
痛みのせいか熱のせいか、頭がボーッとしている。
リオンに嫌われたかと思うと涙が溢れ出て来て…
ごめんなさい。と小さい声であやまり続けた。
死にたいぐらいです……
そう思っていると、父様も母様は優しく私の頭を撫でセバスさんは優しく微笑んで(大丈夫です、嫌われたりしません)と言ってくれた。
その言葉に少しホッとして私はまた重くなるまぶたに逆らわずまた寝てしまった、あれから1週間…
セバスさんの【治療】をしてもらった為傷跡は残らずにより体力を【回復】取り戻していった。
でも、リオンは私と結局事件の後一度も会うことなく学園に行ってしまった。
落ち込んで数日たった頃セバスさんが訪問してきた。
今日は家庭教師の日ではないはず?と頭をかしげていると道具箱アイテムボックスから花束と手紙を取り出し渡してきた。
読んでみると謝罪の言葉と、(待っていろ)とだけ書かれた手紙。
真っ白で小さな花が沢山ついている……カスミソウと淡いピンクのミセバヤの花がまとめられた花束。
セバスさんに花言葉によって作られていることを聞いた。
花言葉の意味も…
淡いピンクの花…、ミセバヤの花言葉
大切なあなた、愛しい人
白いカスミソウ
永遠の愛、清らかな心、純潔
リオン…。
私はあんな酷いことをいったのに。
やっぱり大好きだよ
そして初めてのリオンの思いに私はセバスさんの前で嬉しくて泣いてしまった。
後書き
マリアンたちから別れたラルフエルトス令嬢の行方…
「なんなんですの!あんな子供のどこがよろしいんですの!?私の方が年も近く綺麗ですわ!」
あの小娘に言い返されリオンに脅され帰らされたわたくしは屋敷に帰りお父様に怒りをぶつけましたの
「お父様!リオン様の婚約者を私にしてくださいませ!」
「何を言っているんだ?」
「リオン様の婚約者があんな子供だなんて許せませんわ!魔力が高いリオン様ならわたくしに相応しいですもの!あんな子供に取られるなんて許せませんわ!!」
「これはカーリヒルト家とグリアモール家との婚約だ。我が家が口を挟める内容ではない」
「まぁ!何をおっしゃってるのお父様!先程挨拶に行ってまいりましたけどあの小娘リオン様は相手になどしておりませんでしたわ、やはり私のほうが良いのですわ!」
「まて…今何といった」
「ですからあの小娘リオン様に…」
「違うわ馬鹿者!いま挨拶に行ったといったな!」
「ええ?リオンさまの馬車に途中でお邪魔してカーリヒルト家に訪問しましたわ。あの小娘が出迎えたので少しばかり挨拶しましたの」
「何ということだ……。余計なこと言っておるまいな?」
「わたくしはリオン様と親しいと言ってきただけですわ」
「な!この馬鹿娘が!おい誰か来い!すぐにお詫びの品と文を出す。それとその馬鹿娘は地下に入れ監禁しろ!」
「お父様!?」
すぐに屋敷内がバタバタすると護衛と執事がお父様の執務室に表れわたくしは騎士に引っ張られ地下に連れて行かされました。
その1ヶ月後には50のデブハゲ伯爵家へと婚約させられる事になりましたわ。
反抗してもお父様は許してくれず…お母様は会いにもこない…
何故…何故ですの?私なにも悪いことなどしていませんわ…
わたくしは嫁ぐその日まで監禁されることになったのです…
セバスさんは居るけどリオンの姿がない
「リ…リオン…様は?」
私がはじめに出した名前にセバスさんは驚いた顔をしたあと優しく微笑んだ。
「リオン様はご無事ですよ。」
「う…ん。でも、私…リオン様に酷い…こと…言っちゃった。嫌いって…。大好きなのに……。もう嫌われちゃったかな……」
痛みのせいか熱のせいか、頭がボーッとしている。
リオンに嫌われたかと思うと涙が溢れ出て来て…
ごめんなさい。と小さい声であやまり続けた。
死にたいぐらいです……
そう思っていると、父様も母様は優しく私の頭を撫でセバスさんは優しく微笑んで(大丈夫です、嫌われたりしません)と言ってくれた。
その言葉に少しホッとして私はまた重くなるまぶたに逆らわずまた寝てしまった、あれから1週間…
セバスさんの【治療】をしてもらった為傷跡は残らずにより体力を【回復】取り戻していった。
でも、リオンは私と結局事件の後一度も会うことなく学園に行ってしまった。
落ち込んで数日たった頃セバスさんが訪問してきた。
今日は家庭教師の日ではないはず?と頭をかしげていると道具箱アイテムボックスから花束と手紙を取り出し渡してきた。
読んでみると謝罪の言葉と、(待っていろ)とだけ書かれた手紙。
真っ白で小さな花が沢山ついている……カスミソウと淡いピンクのミセバヤの花がまとめられた花束。
セバスさんに花言葉によって作られていることを聞いた。
花言葉の意味も…
淡いピンクの花…、ミセバヤの花言葉
大切なあなた、愛しい人
白いカスミソウ
永遠の愛、清らかな心、純潔
リオン…。
私はあんな酷いことをいったのに。
やっぱり大好きだよ
そして初めてのリオンの思いに私はセバスさんの前で嬉しくて泣いてしまった。
後書き
マリアンたちから別れたラルフエルトス令嬢の行方…
「なんなんですの!あんな子供のどこがよろしいんですの!?私の方が年も近く綺麗ですわ!」
あの小娘に言い返されリオンに脅され帰らされたわたくしは屋敷に帰りお父様に怒りをぶつけましたの
「お父様!リオン様の婚約者を私にしてくださいませ!」
「何を言っているんだ?」
「リオン様の婚約者があんな子供だなんて許せませんわ!魔力が高いリオン様ならわたくしに相応しいですもの!あんな子供に取られるなんて許せませんわ!!」
「これはカーリヒルト家とグリアモール家との婚約だ。我が家が口を挟める内容ではない」
「まぁ!何をおっしゃってるのお父様!先程挨拶に行ってまいりましたけどあの小娘リオン様は相手になどしておりませんでしたわ、やはり私のほうが良いのですわ!」
「まて…今何といった」
「ですからあの小娘リオン様に…」
「違うわ馬鹿者!いま挨拶に行ったといったな!」
「ええ?リオンさまの馬車に途中でお邪魔してカーリヒルト家に訪問しましたわ。あの小娘が出迎えたので少しばかり挨拶しましたの」
「何ということだ……。余計なこと言っておるまいな?」
「わたくしはリオン様と親しいと言ってきただけですわ」
「な!この馬鹿娘が!おい誰か来い!すぐにお詫びの品と文を出す。それとその馬鹿娘は地下に入れ監禁しろ!」
「お父様!?」
すぐに屋敷内がバタバタすると護衛と執事がお父様の執務室に表れわたくしは騎士に引っ張られ地下に連れて行かされました。
その1ヶ月後には50のデブハゲ伯爵家へと婚約させられる事になりましたわ。
反抗してもお父様は許してくれず…お母様は会いにもこない…
何故…何故ですの?私なにも悪いことなどしていませんわ…
わたくしは嫁ぐその日まで監禁されることになったのです…
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