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146肉まん
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「そういえば、クリームは警備の依頼を受けているそうですね。」
「まぁ、冬は暇だしな。寝泊りと3食、それに こんな景色を守れるんだ。十分だろ。」
「そうよ。用意してもらった部屋も宿より良いわよ。それに、料理は美味しいし、兵士の人達も礼儀正しい。
やはりバラン将軍の部下は違うわよね。人間が出来ているわ。」
「それに、あのバラン将軍と話せるなんて、この仕事を受けて正解よ。」
「やっぱりロビンもそう思う。本当に素敵よね。ニコラスなんて、握手する時、手をズボンで拭いていたのよ。」
「余計な事を言うなよ。そう言うジェニファーだって真っ赤になってただろうが。」
クリームの皆さんは、バラン将軍の兵士と同じ別棟で寝泊まりしている。
バラン将軍は俺達と同じ母屋に居るか、良く兵士の所に顔を出しているみたいだ。
それにしても、何でバラン将軍がこんなにモテているんだ。
確かに、見た目はカッコいい。将軍という肩書もある。それでいて気さくな良い男だ。
しかし、俺をサリナ姫への生贄にして笑っている人間だぞ。
「拓、バラン将軍がモテるのが納得いかないか。」
「ガラだって、そう思わない。俺も好きだけど、ここまでモテるかなって感じだよね。
いつも笑ってばかりで、将軍として大丈夫なのか心配だし。」
「ハッハッハ、そんな風にバラン将軍の事を言うのは拓ぐらいだ。
まぁ、確かに拓から見たら仕方ないと思うが、あの人は本当に凄い人なんだ。」
ガラの言葉に、周りのメンバーも頷いている。
浩司を見たが、俺と同じ様にピンと来ていないみたいだ。
そんな俺達とは違い、クリームの3人は、またバラン将軍の話で盛り上がっている。
俺の抱いていた、Aランク冒険者のイメージと違うな。
賑やかな中、屋台の食べ物を抱えたトムさんは、ニコニコと笑いながら俺にお勧めを分けてくれる。
「もしかして、Aランク冒険者のイメージと違った。
はい、浩司君もどうぞ。結構いけるよ。」
お礼を言って、浩司も食べ始めた。
「Aランクの冒険者って少ないから、良くも悪くも目立つんだ。
人前では気を使うけど、実際はあんな感じだよ。ランクが上がるのも善し悪しだよね。」
有名税ってやつなのか。大変だな。
「おっ、盛り上がってるな。差し入れだ。」
アルが3段に重ねた大きなセイロを持って上がってきた。
「アル、お疲れ様。警備兵には配り終わった?」
「おう、全員、喜んでいたぞ。レオも直ぐに来る。
ほら、熱い内に食べた、食べた。色違いを1つづつだ。」
皆、白と黄色い饅頭を熱いと言いながら食べ始めた。
「何だこれ、美味いな。白いのは中に肉が入っているのか。」
「黄色いのは、チーズが入っているわ。美味しい。」
肉まんと、チーズまんだ。
クリームのメンバーにも好評のみたいだ。
寒い中での警備には丁度良いと思ってレオに教えて作ってもらった。
本当は俺も一緒に作りたかったが、寝ていろと全員から却下。
パン生地で具を包むだけなので浩司が居れば問題無いが、俺も作りたかったな。
「おっ、拓の食べているのは当りの肉まんだ。
横の所に丸い印が付いているだろ。俺が包んだやつだぞ。」
改めて見ても、綺麗に包まれてる。アルって意外と器用だ。
「凄いね。綺麗に仕上がっている。本当に美味しい。ありがとう。」
「任せろ。俺も料理教室で腕を磨いているからな。拓が喜んでくれて良かった。」
アルが凄く嬉しそうな顔をする。
やはり、料理を作る醍醐味は美味しいと言ってもらえる時だよな。
この肉まん、本当に美味しい。
「まぁ、冬は暇だしな。寝泊りと3食、それに こんな景色を守れるんだ。十分だろ。」
「そうよ。用意してもらった部屋も宿より良いわよ。それに、料理は美味しいし、兵士の人達も礼儀正しい。
やはりバラン将軍の部下は違うわよね。人間が出来ているわ。」
「それに、あのバラン将軍と話せるなんて、この仕事を受けて正解よ。」
「やっぱりロビンもそう思う。本当に素敵よね。ニコラスなんて、握手する時、手をズボンで拭いていたのよ。」
「余計な事を言うなよ。そう言うジェニファーだって真っ赤になってただろうが。」
クリームの皆さんは、バラン将軍の兵士と同じ別棟で寝泊まりしている。
バラン将軍は俺達と同じ母屋に居るか、良く兵士の所に顔を出しているみたいだ。
それにしても、何でバラン将軍がこんなにモテているんだ。
確かに、見た目はカッコいい。将軍という肩書もある。それでいて気さくな良い男だ。
しかし、俺をサリナ姫への生贄にして笑っている人間だぞ。
「拓、バラン将軍がモテるのが納得いかないか。」
「ガラだって、そう思わない。俺も好きだけど、ここまでモテるかなって感じだよね。
いつも笑ってばかりで、将軍として大丈夫なのか心配だし。」
「ハッハッハ、そんな風にバラン将軍の事を言うのは拓ぐらいだ。
まぁ、確かに拓から見たら仕方ないと思うが、あの人は本当に凄い人なんだ。」
ガラの言葉に、周りのメンバーも頷いている。
浩司を見たが、俺と同じ様にピンと来ていないみたいだ。
そんな俺達とは違い、クリームの3人は、またバラン将軍の話で盛り上がっている。
俺の抱いていた、Aランク冒険者のイメージと違うな。
賑やかな中、屋台の食べ物を抱えたトムさんは、ニコニコと笑いながら俺にお勧めを分けてくれる。
「もしかして、Aランク冒険者のイメージと違った。
はい、浩司君もどうぞ。結構いけるよ。」
お礼を言って、浩司も食べ始めた。
「Aランクの冒険者って少ないから、良くも悪くも目立つんだ。
人前では気を使うけど、実際はあんな感じだよ。ランクが上がるのも善し悪しだよね。」
有名税ってやつなのか。大変だな。
「おっ、盛り上がってるな。差し入れだ。」
アルが3段に重ねた大きなセイロを持って上がってきた。
「アル、お疲れ様。警備兵には配り終わった?」
「おう、全員、喜んでいたぞ。レオも直ぐに来る。
ほら、熱い内に食べた、食べた。色違いを1つづつだ。」
皆、白と黄色い饅頭を熱いと言いながら食べ始めた。
「何だこれ、美味いな。白いのは中に肉が入っているのか。」
「黄色いのは、チーズが入っているわ。美味しい。」
肉まんと、チーズまんだ。
クリームのメンバーにも好評のみたいだ。
寒い中での警備には丁度良いと思ってレオに教えて作ってもらった。
本当は俺も一緒に作りたかったが、寝ていろと全員から却下。
パン生地で具を包むだけなので浩司が居れば問題無いが、俺も作りたかったな。
「おっ、拓の食べているのは当りの肉まんだ。
横の所に丸い印が付いているだろ。俺が包んだやつだぞ。」
改めて見ても、綺麗に包まれてる。アルって意外と器用だ。
「凄いね。綺麗に仕上がっている。本当に美味しい。ありがとう。」
「任せろ。俺も料理教室で腕を磨いているからな。拓が喜んでくれて良かった。」
アルが凄く嬉しそうな顔をする。
やはり、料理を作る醍醐味は美味しいと言ってもらえる時だよな。
この肉まん、本当に美味しい。
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