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そんな私に、小太郎君がまた鼻先と鼻先をくっつけてくる。



「・・・結婚、しような。」



その言葉に、その言葉に、泣いた・・・。
小太郎君を見詰めながら、泣いた・・・。



泣きながら頷く・・・。
小太郎君の深い深い愛が、心から全身を流れるのを感じながら頷く・・・。



「小太郎君・・・。」



私は骸骨の両手で小太郎君の背中に手を回す。
小太郎君は鼻先と鼻先をつけたまま、私のソコにどんどん押し付けてくる・・・。



そして・・・



「真知子・・・。」



私の名前を、呼ぶ・・・。
小太郎君が私の名前を呼ぶ・・・。



幸せに包まれる・・・。
小太郎君が呼ぶ私の名前は、幸せの重みだったから・・・。



「好きだよ、真知子・・・。」



そう言って・・・



小太郎君がそう言って・・・



ゆっくりと、ゆっくりと、入った・・・。




初めて・・・



きっと、ちゃんと初めて・・・



小太郎君にとっても、ちゃんと初めて・・・



重なっている・・・。



ちゃんと、私の身体と・・・



小太郎君の好きな相手である私の身体と・・・



重なっている・・・。
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