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「これ、僕の奥さんから。
手作りなんだけどシフォンケーキ。」



「しふぉんけーき・・・。
初めて聞きますけど、ケーキは大好きです!!
お茶お茶・・・あ、娘呼んできます!!」



飯田のオッサンは、手にシフォンケーキを持ったまま大きなアフロをユラユラとさせてリビングを出ていった・・・。



その後ろ姿を見て、俺は大きな溜め息を吐く・・・。



「親父、先に言えよ・・・。
飯田のオッサンがアフロ被ってるって、先に言えよ・・・。」



「そんなことを先に言ったら、何も面白くないからね?」



親父が少し意地悪い顔をして笑い、俺を見た。
親父の本性は、こっちだった。
一見優しいオッサンに見えるだろうけど、親父はこういう性格だった。
そうでないと、あんなにデカイ会社の社長は務まらないのかもしれない。
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