【完】幼なじみの小太郎君が、今日も私の眼鏡を外す

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“娘を呼んでくる”
飯田のオッサンはそう言って、どこまで娘を呼びに行ったのか全くリビングに戻ってこない。



「先に座らせてもらおうか。」



「だな。娘を森に探しに行ったんだろ。」



クマみたいな飯田のオッサンの姿を思い出しながら、森までシフォンケーキを両手で持ち娘を探しに行く姿を想像してしまい・・・



ダイニングテーブルの椅子に座り下を向き、必死に笑いを堪えていた・・・。



「お待たせしました！
娘は人見知りなので、恥ずかしいみたいで！
僕はお茶もいれられないので、無理にお願いして！！」



飯田のオッサンが森から戻ってきて、リビングに続く廊下の方をシフォンケーキを両手に持ったままニコニコして見ている。



「真知子～！！」



飯田のオッサンの娘、真知子。
クマみたいなオッサンの娘は、人見知りらしい・・・。
恥ずかしいらしい・・・。
それも、なんだか妙に面白すぎて、森から現れるのを楽しみに待ってしまった・・・。