【完】幼なじみの小太郎君が、今日も私の眼鏡を外す

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なのに、何でうちの会社が・・・
そう思った時、藤岡副社長が続けた。


 
「新鮮な血を巡らせないとね。」



よく分からないことを言ったので、また顔を少し上げる。



「新鮮な血になるような人を巡らせることが出来る、そんな人材が欲しい。」



「新鮮な血、ですか・・・。」



「会社は生き物だからね。
今、うちの会社は新鮮な血を必要としている。
人事部は血管だからね、血をそれぞれの部位に巡らせる。」



流石大企業中の大企業、考えることが普通ではないらしい。
庶民の私にはよく分からない。



「でも、今回は血管じゃなくてもいい。
輸血出来るような人でもいい。」



「輸血、ですか・・・。」



「生き物の一部として取り込めなくても構わない。
うちの人事部では見付けられないような人材、それを輸血でも何でもするような人が欲しい。」