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4章 中等部後期~高等部~
小話 間諜日記2
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…‥‥観察し続け、いつのまにか築き上げられたファンクラブも拡大され、彼女を守るための力は十分すぎる程だった。
それは皆、同じような想いを抱いていたはずだったのだが‥‥‥‥それでも、ロクデモナイものたちが混ざってしまうのは、どうしてなのか。
「そして解決するまでは、完全にハクロちゃんの姿を見ることができないという状況か…‥‥」
「「「「‥‥‥」」」」
ファンクラブの最高幹部たちが…‥‥創設者やその他外部からの要人たちも交えた集まりの中でつぶやいた言葉に、その場の空気が非常に重くなる。
ただの間諜であった身も、ここの座についたことに対して最初は喜んでいたのだが…‥‥この空気を味わうと、非常に辛い思いがある。
無理もない。愚物たちが産まれて育ち、その存在を表し始めたせいで、闇を照らす太陽が隠れてしまったのだから。
輝けるまばゆい宝石が自らの価値を理解せずとも悪しき思いを感じ取り、その姿を見せなくなってしまったのだから。
全員の想いは分かる、自分も同じなのだから。
とは言え、流石にこの圧倒的威圧や怒気などは…‥‥ああ、うん、普通は出せないからね?
なんか幹部に帝国にとって非常にヤヴァイ国の将軍とか、何処かの得体のしれない獣に、はたまた彼女の親戚らしい人などが混じっているからこそ出てくる空気だとは思うけれども、それでも非常に重すぎる空気になっているんだよなぁ。
「…‥‥愚物どもの動きは?」
「我々の動きに気が付いたようで、直ぐに行動を移し始めたようですが…‥‥だてにファンクラブに入っておらず、それなりに対応を考えている様子でございます」
「とは言え、完全に把握しきれていないからこそ、削ぐべき部分が露わになっているのも気が付かない、…‥‥ああ、削ぐ前にしっかりとひき肉にすべきか?」
「いや、他国の拷問方法にはもみじおろしやアイアンメイデン、去勢拳などがあるらしい。それらをためすのもありかもしれないだろう」
ふふふ、ははは、っと狂気的な雰囲気も漂ってくるが…‥‥刑罰を与えるのは間違っていないだろうが、何かが間違っているような気がしなくもない。
同意はするのだが…‥‥うん、その手に関しては専門家に回すしかないか。
そう思いつつも、ただ話す場にはなっていない。
きちんとした計画を立て、一日でも早く我々の太陽を取り戻すために動く。
闇は光が無ければ黒く染まりようがないが、取り戻すことができなければさらに深淵へはまり込む可能性がある。
ゆえに、我々の動きには迅速さが求められつつも、希望を無くさないようにしなければいけない。
「ああ、そういばそちらの意見も聞きたいが…‥‥どうすればいいだろうか?」
「とりあえず、全身紙で切り傷を付けて、滅茶苦茶濃い香辛料を練り込むことが良いかと」
「それもありか‥‥‥‥」
ひとまずは処罰方法も決めつつ、ファンクラブ一同の心を一つにして解決を急ぐのであった‥‥‥‥
‥‥‥物騒過ぎる会話が行われているその一方で、肝心の愚物たち‥‥‥主に独占派閥と呼ばれる者たちは、身の危険を感じ取っていた。
だてにファンクラブに加入していないが、その実力は良い方向へ発揮されない。
いや、むしろ身勝手な想いがあるからこそそれを果たすために発揮するのである。
「だがしかし、やられるのは癪だ…‥‥彼女は手に入らないのか?」
「我々のもとにいる方が、はるかに幸せだとは思うのだが…‥‥」
「いや、無理だろう。今はどうも閉じこもっているらしい」
「ぐぅ、あの宝石のようなものが目にできぬのは、それはそれで苦痛だ‥‥‥」
自業自得なくせに、見られない現状にいら立つ者たち。
誰のせいでこうなったのだと、誰もが言いたくなるだろう。
だがしかし、そんな声を聞くかと言われれば、耳を傾けない愚物たちであった…‥‥
それは皆、同じような想いを抱いていたはずだったのだが‥‥‥‥それでも、ロクデモナイものたちが混ざってしまうのは、どうしてなのか。
「そして解決するまでは、完全にハクロちゃんの姿を見ることができないという状況か…‥‥」
「「「「‥‥‥」」」」
ファンクラブの最高幹部たちが…‥‥創設者やその他外部からの要人たちも交えた集まりの中でつぶやいた言葉に、その場の空気が非常に重くなる。
ただの間諜であった身も、ここの座についたことに対して最初は喜んでいたのだが…‥‥この空気を味わうと、非常に辛い思いがある。
無理もない。愚物たちが産まれて育ち、その存在を表し始めたせいで、闇を照らす太陽が隠れてしまったのだから。
輝けるまばゆい宝石が自らの価値を理解せずとも悪しき思いを感じ取り、その姿を見せなくなってしまったのだから。
全員の想いは分かる、自分も同じなのだから。
とは言え、流石にこの圧倒的威圧や怒気などは…‥‥ああ、うん、普通は出せないからね?
なんか幹部に帝国にとって非常にヤヴァイ国の将軍とか、何処かの得体のしれない獣に、はたまた彼女の親戚らしい人などが混じっているからこそ出てくる空気だとは思うけれども、それでも非常に重すぎる空気になっているんだよなぁ。
「…‥‥愚物どもの動きは?」
「我々の動きに気が付いたようで、直ぐに行動を移し始めたようですが…‥‥だてにファンクラブに入っておらず、それなりに対応を考えている様子でございます」
「とは言え、完全に把握しきれていないからこそ、削ぐべき部分が露わになっているのも気が付かない、…‥‥ああ、削ぐ前にしっかりとひき肉にすべきか?」
「いや、他国の拷問方法にはもみじおろしやアイアンメイデン、去勢拳などがあるらしい。それらをためすのもありかもしれないだろう」
ふふふ、ははは、っと狂気的な雰囲気も漂ってくるが…‥‥刑罰を与えるのは間違っていないだろうが、何かが間違っているような気がしなくもない。
同意はするのだが…‥‥うん、その手に関しては専門家に回すしかないか。
そう思いつつも、ただ話す場にはなっていない。
きちんとした計画を立て、一日でも早く我々の太陽を取り戻すために動く。
闇は光が無ければ黒く染まりようがないが、取り戻すことができなければさらに深淵へはまり込む可能性がある。
ゆえに、我々の動きには迅速さが求められつつも、希望を無くさないようにしなければいけない。
「ああ、そういばそちらの意見も聞きたいが…‥‥どうすればいいだろうか?」
「とりあえず、全身紙で切り傷を付けて、滅茶苦茶濃い香辛料を練り込むことが良いかと」
「それもありか‥‥‥‥」
ひとまずは処罰方法も決めつつ、ファンクラブ一同の心を一つにして解決を急ぐのであった‥‥‥‥
‥‥‥物騒過ぎる会話が行われているその一方で、肝心の愚物たち‥‥‥主に独占派閥と呼ばれる者たちは、身の危険を感じ取っていた。
だてにファンクラブに加入していないが、その実力は良い方向へ発揮されない。
いや、むしろ身勝手な想いがあるからこそそれを果たすために発揮するのである。
「だがしかし、やられるのは癪だ…‥‥彼女は手に入らないのか?」
「我々のもとにいる方が、はるかに幸せだとは思うのだが…‥‥」
「いや、無理だろう。今はどうも閉じこもっているらしい」
「ぐぅ、あの宝石のようなものが目にできぬのは、それはそれで苦痛だ‥‥‥」
自業自得なくせに、見られない現状にいら立つ者たち。
誰のせいでこうなったのだと、誰もが言いたくなるだろう。
だがしかし、そんな声を聞くかと言われれば、耳を傾けない愚物たちであった…‥‥
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