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4章 中等部後期~高等部~
4-30 ストレス発散も考えて
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‥‥‥面倒な派閥とやらの話を聞き、視線の原因ははっきりとした。
一応、現状は様子見をしつつ潰すことは確定だが、それまで何をしでかすは分からない。
【キュルゥ…‥‥面倒な視線、疲れる】
「人の視線って案外力を持つからなぁ‥‥‥」
見られているというのを意識してしまうと、嫌でもその視線は感知してしまいやすい。
そしてその分、精神的な疲労も積み重なって大きなストレスとなってしまう。
これからもう間もなく夏季休暇があるというのに、その休暇前にストレスを貯めたくはない。
そもそも休暇中にもないとも限らず、ずっとストレスを受け続けたくはない。
だったらどうするべきかと考えつつ、少しでも減らす方法を模索した結果‥‥‥‥
「‥‥‥一応許可をもらったけど、ログハウス内ならそんなに見られないはず」
【閉め切っているけど、アルスと一緒だから良い】
学園内の中庭の片隅に、先生方に特別に許可をもらい、寮から一旦離れて過ごすための仮設小屋というか、ログハウスを作らせてもらった。
毎度おなじみ薬で作ったログハウスではあるが、その防犯性は非常に高い。
木自体も滅茶苦茶硬いと言われるメタルウッドを利用したので、ちょっと鋼鉄製のログハウスという口にしたら意味の分からないものになっているのだが…‥‥それでも、そう簡単に入り込むことはできない。
ネズミ返しはあるし、そもそもつるつる滑って上る事も普通はままならない。
周囲から覗こうにも閉じ切ってしまえば覗きようが無いし、様々な手段で見たくともしっかりと妨害用の罠も張り巡らせている。
ある意味引き籠りにとっては究極の籠城方法かもしれないが、今はこれが最善策。
まぁ、休暇が始まったら領地へ向かうので、その道中に出てくる可能性もあるが…‥‥それまでに問題が片付いていると思いたい。
とは言え、ずっと引き籠るのも普通は酷なものである。
暗い室内にいると時間の感覚も分からなくなってくるし、室内に居続けるのも気が滅入ったりする。
なので工夫が色々と必要でありつつ‥‥‥‥そのノウハウに関しては、ちょうどいい相談相手がいた。
「にしても、本当にここでもきちんと光るんだな…‥‥研究所の天井に生えているこのコケ。太陽光に近いし、しっかり時間で変化をするし、感覚はおかしくならないかもね」
【キュル、それにこんなのももらった】
籠ることに関しては、モンスター研究所の方がかなり優れた知恵を持っている。
そもそも地下にある研究所だからこそ、飼育しているモンスターたちが地上と変わらない生活を出来るように創意工夫されており、条件が多少違えども籠っている現状は近いので知恵と道具を借りれるのだ。
「それと、籠っていても遊べる道具や、小さくなる薬を利用して遊べる小さな遊び場も結構もらったし‥‥‥‥これでしばらくは過ごせそうかな?」
相手が全部潰されるまで多少の時間はかかるだろうが、正妃様はお茶会の後に約束をしてくれた。
必ず、夏季休暇当日までにはすべてを全力を尽くして消し飛ばし、安全を保障してくれると。
「ふふふふ、あなたたちは帝国の民であり、その民への悪意というのは、わたくしたちへ喧嘩を売っているも同然。その喧嘩を買わずして、何が出来るのかしらねぇ」
‥‥‥ニコニコと優しく微笑みながらそう告げていたが、何となく恐怖を感じた。
普段怒った様子を見たことがないのだが…‥‥あの言葉の裏に感じた、強い怒りの感情。
この人絶対に心の底から大激怒していると思いつつも、相手に同情はしない。
ハクロに対して悪意を持っているのであれば、容赦しなくていいからね。しっかりと正妃様のもてる力を尽くせるように、こちらも強化薬などを献上したのである。
相手がこの世から消滅しかねないとは思うけれども、それでも彼女への負担をかけたくはないので、天秤は容易に傾く。
普通はそうそう作る事もないけれども、しっかりと働いてもらって徹底的にやってもらわないといけないからね。チート薬生成、こんな特に役に立つ。
何にしてもそこはもう大人たちに任せるとして、夏季休暇までは引き籠り生活である。
そこまで長くはないとはいえ…‥‥こうやって密室で互いに過ごすのも、なんか悪くはないかも。
「なんとなく、学園で最初のころにやっていたのと近いからねぇ…‥‥」
【キュル、そう言えばそんなこともあったかも】
初等部の頃、まだハクロの存在がバレるのは不味いかとも思っていた時に、彼女を小さくなる薬で小さくして、室内で過ごしてもらっていた。
あの時と状況は多少違うとはいえ、籠る状態はなんとなく似ており、少しばかり懐かしく思うだろう。
何にしても今は全てが終わるまで、休暇までの短い引き籠り生活を始めるのであった‥‥‥‥
【でも、それだと授業、どうするの?】
「あ、それは大丈夫。補習とかが入るけれども、先生方に事情を話して少し受けなくていいことになった。そもそも高等部の授業はだいぶ減っているし、ハクロへ向けられる害意の可能性を話すとすぐに協力してくれたんだよ」
気になるのは教師陣の一部に、ポケットや机の上などからちらっとファンクラブの許可書らしいのが見えたような気がするのだが…‥‥うん、もしかして結構侵食しているのだろうか?
‥‥‥知らなくても良かったかもしれないファンクラブの根の深さにアルスが悩んでいる丁度その頃。
そのファンクラブの中でも独占派閥以外の派閥は今、結集していた。
「…‥‥以上が、夏季休暇に入る前に行うべき掃討作戦である」
「ああ、それでいこうか」
「今は派閥争いはいらない…‥‥ただ単純に、彼女のために動くべき時なのだからな」
様々な派閥が入り混じり始め、色々とおかしい部分が出てきたりすれども、大事な部分が根底から同じな者たちは協力し合い、組織内の大整理としてファンクラブにふさわしくない者たちを掃除する決意を固めていた。
色々と言い争う事があるとはいえ、ハクロが大事なのは変わりなく、そんな彼女に対して身内から、いやもう身内と呼びたくもない者どもが害意を向けるのであれば放置できないからだ。
「綺麗な輝きを、あの笑顔を奪わせないためにも」
「我々の本当に、最初に結成された当時の想いを載せて」
「すべてをすぐに解決し合い‥‥‥‥しっかりと、足元を見据えなければならない」
「「「「想いを忘れた者どもには、徹底した鉄槌を!!」」」」
…‥‥くだらない部分で争ってしまうこともあったが、それでも大事な想いは一つであり、その想いを忘れた者はもはやファンクラブの者ではない。
派閥が色々とあれどもすべての想いを一致させつつ、ファンクラブ創立以来初めての大掃除を行うのであった‥‥‥‥
「ああ、それと同時並行だが、例の怪物の件も忘れずにな」
「組織を見つけても、こちらの件で放置している間に逃げられたらいやだからなぁ…‥‥」
一応、現状は様子見をしつつ潰すことは確定だが、それまで何をしでかすは分からない。
【キュルゥ…‥‥面倒な視線、疲れる】
「人の視線って案外力を持つからなぁ‥‥‥」
見られているというのを意識してしまうと、嫌でもその視線は感知してしまいやすい。
そしてその分、精神的な疲労も積み重なって大きなストレスとなってしまう。
これからもう間もなく夏季休暇があるというのに、その休暇前にストレスを貯めたくはない。
そもそも休暇中にもないとも限らず、ずっとストレスを受け続けたくはない。
だったらどうするべきかと考えつつ、少しでも減らす方法を模索した結果‥‥‥‥
「‥‥‥一応許可をもらったけど、ログハウス内ならそんなに見られないはず」
【閉め切っているけど、アルスと一緒だから良い】
学園内の中庭の片隅に、先生方に特別に許可をもらい、寮から一旦離れて過ごすための仮設小屋というか、ログハウスを作らせてもらった。
毎度おなじみ薬で作ったログハウスではあるが、その防犯性は非常に高い。
木自体も滅茶苦茶硬いと言われるメタルウッドを利用したので、ちょっと鋼鉄製のログハウスという口にしたら意味の分からないものになっているのだが…‥‥それでも、そう簡単に入り込むことはできない。
ネズミ返しはあるし、そもそもつるつる滑って上る事も普通はままならない。
周囲から覗こうにも閉じ切ってしまえば覗きようが無いし、様々な手段で見たくともしっかりと妨害用の罠も張り巡らせている。
ある意味引き籠りにとっては究極の籠城方法かもしれないが、今はこれが最善策。
まぁ、休暇が始まったら領地へ向かうので、その道中に出てくる可能性もあるが…‥‥それまでに問題が片付いていると思いたい。
とは言え、ずっと引き籠るのも普通は酷なものである。
暗い室内にいると時間の感覚も分からなくなってくるし、室内に居続けるのも気が滅入ったりする。
なので工夫が色々と必要でありつつ‥‥‥‥そのノウハウに関しては、ちょうどいい相談相手がいた。
「にしても、本当にここでもきちんと光るんだな…‥‥研究所の天井に生えているこのコケ。太陽光に近いし、しっかり時間で変化をするし、感覚はおかしくならないかもね」
【キュル、それにこんなのももらった】
籠ることに関しては、モンスター研究所の方がかなり優れた知恵を持っている。
そもそも地下にある研究所だからこそ、飼育しているモンスターたちが地上と変わらない生活を出来るように創意工夫されており、条件が多少違えども籠っている現状は近いので知恵と道具を借りれるのだ。
「それと、籠っていても遊べる道具や、小さくなる薬を利用して遊べる小さな遊び場も結構もらったし‥‥‥‥これでしばらくは過ごせそうかな?」
相手が全部潰されるまで多少の時間はかかるだろうが、正妃様はお茶会の後に約束をしてくれた。
必ず、夏季休暇当日までにはすべてを全力を尽くして消し飛ばし、安全を保障してくれると。
「ふふふふ、あなたたちは帝国の民であり、その民への悪意というのは、わたくしたちへ喧嘩を売っているも同然。その喧嘩を買わずして、何が出来るのかしらねぇ」
‥‥‥ニコニコと優しく微笑みながらそう告げていたが、何となく恐怖を感じた。
普段怒った様子を見たことがないのだが…‥‥あの言葉の裏に感じた、強い怒りの感情。
この人絶対に心の底から大激怒していると思いつつも、相手に同情はしない。
ハクロに対して悪意を持っているのであれば、容赦しなくていいからね。しっかりと正妃様のもてる力を尽くせるように、こちらも強化薬などを献上したのである。
相手がこの世から消滅しかねないとは思うけれども、それでも彼女への負担をかけたくはないので、天秤は容易に傾く。
普通はそうそう作る事もないけれども、しっかりと働いてもらって徹底的にやってもらわないといけないからね。チート薬生成、こんな特に役に立つ。
何にしてもそこはもう大人たちに任せるとして、夏季休暇までは引き籠り生活である。
そこまで長くはないとはいえ…‥‥こうやって密室で互いに過ごすのも、なんか悪くはないかも。
「なんとなく、学園で最初のころにやっていたのと近いからねぇ…‥‥」
【キュル、そう言えばそんなこともあったかも】
初等部の頃、まだハクロの存在がバレるのは不味いかとも思っていた時に、彼女を小さくなる薬で小さくして、室内で過ごしてもらっていた。
あの時と状況は多少違うとはいえ、籠る状態はなんとなく似ており、少しばかり懐かしく思うだろう。
何にしても今は全てが終わるまで、休暇までの短い引き籠り生活を始めるのであった‥‥‥‥
【でも、それだと授業、どうするの?】
「あ、それは大丈夫。補習とかが入るけれども、先生方に事情を話して少し受けなくていいことになった。そもそも高等部の授業はだいぶ減っているし、ハクロへ向けられる害意の可能性を話すとすぐに協力してくれたんだよ」
気になるのは教師陣の一部に、ポケットや机の上などからちらっとファンクラブの許可書らしいのが見えたような気がするのだが…‥‥うん、もしかして結構侵食しているのだろうか?
‥‥‥知らなくても良かったかもしれないファンクラブの根の深さにアルスが悩んでいる丁度その頃。
そのファンクラブの中でも独占派閥以外の派閥は今、結集していた。
「…‥‥以上が、夏季休暇に入る前に行うべき掃討作戦である」
「ああ、それでいこうか」
「今は派閥争いはいらない…‥‥ただ単純に、彼女のために動くべき時なのだからな」
様々な派閥が入り混じり始め、色々とおかしい部分が出てきたりすれども、大事な部分が根底から同じな者たちは協力し合い、組織内の大整理としてファンクラブにふさわしくない者たちを掃除する決意を固めていた。
色々と言い争う事があるとはいえ、ハクロが大事なのは変わりなく、そんな彼女に対して身内から、いやもう身内と呼びたくもない者どもが害意を向けるのであれば放置できないからだ。
「綺麗な輝きを、あの笑顔を奪わせないためにも」
「我々の本当に、最初に結成された当時の想いを載せて」
「すべてをすぐに解決し合い‥‥‥‥しっかりと、足元を見据えなければならない」
「「「「想いを忘れた者どもには、徹底した鉄槌を!!」」」」
…‥‥くだらない部分で争ってしまうこともあったが、それでも大事な想いは一つであり、その想いを忘れた者はもはやファンクラブの者ではない。
派閥が色々とあれどもすべての想いを一致させつつ、ファンクラブ創立以来初めての大掃除を行うのであった‥‥‥‥
「ああ、それと同時並行だが、例の怪物の件も忘れずにな」
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