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第十章
第415話 【アスラとレティシアの苦悩・1】
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あの後、俺はアスラの悩みをリア達はレティシアの悩みを聞いた結果、互いに想い人も見つけない限りはこの問題は解決しそうにない感じだった。
まだアスラの方は、猶予的にはあるのだがレティシアの方は、今までが今までだったので、早く見つけないと婚活みたいなのに参加させられるらしい。
「意外と成人して、直ぐに結婚とかしないと面倒なんだな……」
「まあ、ヒューマン族って寿命的にも微妙な所だから早くに結婚して、早く子供を作ってって感じなんだよね。お父さん達も結婚は、早かったみたいだし」
「そう言えば、アルスさん達って、3人子供居るのに若いよな……」
「私の里でも若い人で、結婚してる人は多かったかな? 山から殆ど下りてなかったら、あまり知らないけど」
「田舎の方でも、早い結婚してるのか……」
まあ、その中でも仕事に生きるを選択してる人も沢山居るのは知っている。
俺の義父さんや義母さん、それにウォリスもその一人だろう。
ただレティシアさんやアスラ達は、それを許してもらえないんだろうな。
特にレティシアの場合、一人娘だし尚更って感じか。
「でも意外だよな、モーリスさんが早く結婚しろってレティシアさんに言うのって」
「そうだよね。私もそれを聞いて驚いちゃった」
その後、俺達三人はいい案が無いかと話し合った。
しかし、特にいい案も思い浮かばず、取り合えずこのまま仕事を再開してもレティシアさん達の動きが心配なのでもう暫く休む事にした。
「えっ、休みって家に帰らなきゃダメ?」
「それなら、仕事再開しようよ!」
休暇を伸ばす。
そうアスラ達に告げると、分かりやすく家に帰りたくないオーラを出した。
「今回は、別に帰らなくても良いよ。普段通り、この家に過ごしていたら良い。で、その間にいい案を見つけようって事だよ」
「そっか、そうだよね。こんな不安定な僕達を連れて行ったら心配だもんね。ごめんねラルク君、リンちゃん、リアちゃん」
アスラの言葉に、レティシアさんも謝罪をした。
「いや、良いよ。これまで俺のやりたい事に付き合ってもらって来たんだから、恩返しと思って協力させてもらうよ」
そう言って、アスラとレティシアの問題解決の為に動き始めた。
まず、初めにアスラとレティシアには想い人は本当に居ないのか確認をした。
「僕は、ほらずっと家で暮らしてて、同年代の子もよく知らないんだよね。ラルク君のクラスメートの人達とは面識あるけど、好きになった相手は居なかったかな」
「私は学生時代も特に意識してなかったから、恋愛をしたことが無いんだよね。ラルク君達見て、微笑ましいな~とは思うけど自分が? ってなると、疑問に思っちゃう感じ?」
アスラとレティシアさんは、順番にそう言った。
レティシアさんの言葉にアスラは凄く同意していて、自分の恋愛に興味がそれ程無いといった感じだった。
そんな二人に対して、リアが質問をした。
「二人って結婚願望とかあるの?」
「結婚……う~ん、ラルク君達を見てたらしたい気はあるのかな?」
「同じくかな、前までは冒険者活動をして色んな所を冒険して、楽しい人生を送れたらいいかな~考えてたけど、ラルク君達の新婚生活とか見てたら、憧れはしたかな?」
「成程、一応二人共結婚願望が少しはあるって感じか……」
二人の返答に俺がそう呟き、どうするかと悩んだ。
その後、家の中で唸っていても仕方が無いので、気分転換も兼ねて男女別で王都の街へ出かける事にした。
一応、俺も既婚者なのだが他の既婚者の人はどういった理由で、相手と結婚したのか聞く為、俺は知り合いの既婚者の人達の所へ行く事にした。
まず、最初に訪れたのは結婚歴も長く子供も居て、それなりに夫婦関係も良く、王族という立場が一緒なアルスさんの所へとやって来た。
まだアスラの方は、猶予的にはあるのだがレティシアの方は、今までが今までだったので、早く見つけないと婚活みたいなのに参加させられるらしい。
「意外と成人して、直ぐに結婚とかしないと面倒なんだな……」
「まあ、ヒューマン族って寿命的にも微妙な所だから早くに結婚して、早く子供を作ってって感じなんだよね。お父さん達も結婚は、早かったみたいだし」
「そう言えば、アルスさん達って、3人子供居るのに若いよな……」
「私の里でも若い人で、結婚してる人は多かったかな? 山から殆ど下りてなかったら、あまり知らないけど」
「田舎の方でも、早い結婚してるのか……」
まあ、その中でも仕事に生きるを選択してる人も沢山居るのは知っている。
俺の義父さんや義母さん、それにウォリスもその一人だろう。
ただレティシアさんやアスラ達は、それを許してもらえないんだろうな。
特にレティシアの場合、一人娘だし尚更って感じか。
「でも意外だよな、モーリスさんが早く結婚しろってレティシアさんに言うのって」
「そうだよね。私もそれを聞いて驚いちゃった」
その後、俺達三人はいい案が無いかと話し合った。
しかし、特にいい案も思い浮かばず、取り合えずこのまま仕事を再開してもレティシアさん達の動きが心配なのでもう暫く休む事にした。
「えっ、休みって家に帰らなきゃダメ?」
「それなら、仕事再開しようよ!」
休暇を伸ばす。
そうアスラ達に告げると、分かりやすく家に帰りたくないオーラを出した。
「今回は、別に帰らなくても良いよ。普段通り、この家に過ごしていたら良い。で、その間にいい案を見つけようって事だよ」
「そっか、そうだよね。こんな不安定な僕達を連れて行ったら心配だもんね。ごめんねラルク君、リンちゃん、リアちゃん」
アスラの言葉に、レティシアさんも謝罪をした。
「いや、良いよ。これまで俺のやりたい事に付き合ってもらって来たんだから、恩返しと思って協力させてもらうよ」
そう言って、アスラとレティシアの問題解決の為に動き始めた。
まず、初めにアスラとレティシアには想い人は本当に居ないのか確認をした。
「僕は、ほらずっと家で暮らしてて、同年代の子もよく知らないんだよね。ラルク君のクラスメートの人達とは面識あるけど、好きになった相手は居なかったかな」
「私は学生時代も特に意識してなかったから、恋愛をしたことが無いんだよね。ラルク君達見て、微笑ましいな~とは思うけど自分が? ってなると、疑問に思っちゃう感じ?」
アスラとレティシアさんは、順番にそう言った。
レティシアさんの言葉にアスラは凄く同意していて、自分の恋愛に興味がそれ程無いといった感じだった。
そんな二人に対して、リアが質問をした。
「二人って結婚願望とかあるの?」
「結婚……う~ん、ラルク君達を見てたらしたい気はあるのかな?」
「同じくかな、前までは冒険者活動をして色んな所を冒険して、楽しい人生を送れたらいいかな~考えてたけど、ラルク君達の新婚生活とか見てたら、憧れはしたかな?」
「成程、一応二人共結婚願望が少しはあるって感じか……」
二人の返答に俺がそう呟き、どうするかと悩んだ。
その後、家の中で唸っていても仕方が無いので、気分転換も兼ねて男女別で王都の街へ出かける事にした。
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まず、最初に訪れたのは結婚歴も長く子供も居て、それなりに夫婦関係も良く、王族という立場が一緒なアルスさんの所へとやって来た。
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