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第十章
第414話 【新メニュー登場・3】
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食後、少しだけララさん達と雑談をし、ララさん達が帰宅すると言ったので玄関まで見送りに出た。
「ん~、美味しかったぁ~、ありがとねラルクく~ん」
「ご馳走様、ラルク君。本当にありがとう」
「いえ、俺も久しぶりにララさん達と食事出来て良かったです。またいつでも来てください」
そう言って、ララさん達を門の外まで見届けた俺は家の中に入り、リビングに戻って来た。
すると、先程まで楽しそうに会話をしていたリアとリンが眠たそうにしていた。
「リア、リン。眠いみたいだし、お風呂に入って今日はもう寝ようか」
そう言うと、リア達は「そうする~」と言って、既に風呂が沸いていたので3人で入り、寝室に向かった。
ベッドに三人で入ると、リア達は直ぐに眠りについた。
まあ、今日はほぼ一日デートしていたから疲れていたんだろうな……俺の為に、ありがとう。
そう思いながら、夢の世界へと入った二人の頭を撫でて俺も眠りについた。
それから、新商品として出した丼物シリーズは売れに売れた。
それは、これまでの商品に比べて数倍の売れ行きとなり、遅れてラックさんの店も出すと、その街でも売れ行きが良くてラックさんからお礼を言われた。
更に、試験用として仮設置した券売機もお客様からの評判がよく、そのまま設置する事になった。
「良かったねラルク君、心配してたけど上手くいったみたいで」
「ああ、本当に良かったよ。リアとリンには心配を掛けたな、ごめんな」
「いいよ~、落ち込んでる旦那を気遣うのも妻としての務めだからね~」
そうリンが言うと、リアも「そうだよ~」と笑って言った。
そんな感じで、休みの間お店の事をやっていた俺とは違い休暇から戻ってきてアスラとレティシアさん二人が気が沈んでいる感じがしている。
「……変に聞かない様にしてたけど、アスラとレティシアさん何かあったの?」
「あ~、いやちょっとね……」
「私も、ちょっとね……」
そう気が沈んでいる二人に、俺とリア達はそれぞれ男女で別れて相談に乗る事にした。
「それで、アスラ。何を悩んでいるんだ?」
「……ほらっ、僕ってさもう15でしょ? 成人してるのに、彼女の一人も作ってないでしょ? その事に父さん達に言われてさ」
「あ~……女を連れてこい的な事を言われたのか?」
「うん……一応、僕って王族だけど王位は兄さんが継ぐから別に良いかなって思ってたんだけど、父さん達はそう思ってないみたいでさ」
気持ちも考えてくれて、そう強くは言われなかったが。
見たいな~という雰囲気を休暇の間、与えられて気が滅入っているとアスラは言った。
「アスラ的には、その辺の所どうなんだ? 彼女はいらないって感じなのか?」
「ううん、僕も良い人が居れば一緒になりたいとは思うけど……僕って、そんなに交友関係が広いわけでもないから……」
「成程ね。それでか……という事は、アスラと同じ感じで気が沈んでいたレティシアさんは……」
そう思っていると、部屋の扉をノックする音が聞こえ、扉を開けて出るとリアが居た。
一旦俺は、部屋の中にアスラを残して部屋を出た。
「どうしたんだリア?」
「うん、実はレティシアさんが落ち込んでいた理由って……」
そこからは俺の予想通り、レティシアさんもアスラ同様に家族から相手は居ないのか? という質問に気が沈んでいたらしい。
「成程な、まあ二人共良い歳だしレティシアさんに関しては俺達より年上だからな……」
「そうなんだよね。レティシアさんの場合、学園時代も彼氏作った事ないらしくて、お母さんがやたら聞いてきて精神的に疲れたって……」
「アスラなんて、俺達と冒険者する前は家から出ない生活だったからな、二人とも出会いという出会いが無い人生送ってるな」
そう俺とリアが二人の境遇に溜息をつき、取り合えずもう少しアスラ達の相談に乗る事にした。
「ん~、美味しかったぁ~、ありがとねラルクく~ん」
「ご馳走様、ラルク君。本当にありがとう」
「いえ、俺も久しぶりにララさん達と食事出来て良かったです。またいつでも来てください」
そう言って、ララさん達を門の外まで見届けた俺は家の中に入り、リビングに戻って来た。
すると、先程まで楽しそうに会話をしていたリアとリンが眠たそうにしていた。
「リア、リン。眠いみたいだし、お風呂に入って今日はもう寝ようか」
そう言うと、リア達は「そうする~」と言って、既に風呂が沸いていたので3人で入り、寝室に向かった。
ベッドに三人で入ると、リア達は直ぐに眠りについた。
まあ、今日はほぼ一日デートしていたから疲れていたんだろうな……俺の為に、ありがとう。
そう思いながら、夢の世界へと入った二人の頭を撫でて俺も眠りについた。
それから、新商品として出した丼物シリーズは売れに売れた。
それは、これまでの商品に比べて数倍の売れ行きとなり、遅れてラックさんの店も出すと、その街でも売れ行きが良くてラックさんからお礼を言われた。
更に、試験用として仮設置した券売機もお客様からの評判がよく、そのまま設置する事になった。
「良かったねラルク君、心配してたけど上手くいったみたいで」
「ああ、本当に良かったよ。リアとリンには心配を掛けたな、ごめんな」
「いいよ~、落ち込んでる旦那を気遣うのも妻としての務めだからね~」
そうリンが言うと、リアも「そうだよ~」と笑って言った。
そんな感じで、休みの間お店の事をやっていた俺とは違い休暇から戻ってきてアスラとレティシアさん二人が気が沈んでいる感じがしている。
「……変に聞かない様にしてたけど、アスラとレティシアさん何かあったの?」
「あ~、いやちょっとね……」
「私も、ちょっとね……」
そう気が沈んでいる二人に、俺とリア達はそれぞれ男女で別れて相談に乗る事にした。
「それで、アスラ。何を悩んでいるんだ?」
「……ほらっ、僕ってさもう15でしょ? 成人してるのに、彼女の一人も作ってないでしょ? その事に父さん達に言われてさ」
「あ~……女を連れてこい的な事を言われたのか?」
「うん……一応、僕って王族だけど王位は兄さんが継ぐから別に良いかなって思ってたんだけど、父さん達はそう思ってないみたいでさ」
気持ちも考えてくれて、そう強くは言われなかったが。
見たいな~という雰囲気を休暇の間、与えられて気が滅入っているとアスラは言った。
「アスラ的には、その辺の所どうなんだ? 彼女はいらないって感じなのか?」
「ううん、僕も良い人が居れば一緒になりたいとは思うけど……僕って、そんなに交友関係が広いわけでもないから……」
「成程ね。それでか……という事は、アスラと同じ感じで気が沈んでいたレティシアさんは……」
そう思っていると、部屋の扉をノックする音が聞こえ、扉を開けて出るとリアが居た。
一旦俺は、部屋の中にアスラを残して部屋を出た。
「どうしたんだリア?」
「うん、実はレティシアさんが落ち込んでいた理由って……」
そこからは俺の予想通り、レティシアさんもアスラ同様に家族から相手は居ないのか? という質問に気が沈んでいたらしい。
「成程な、まあ二人共良い歳だしレティシアさんに関しては俺達より年上だからな……」
「そうなんだよね。レティシアさんの場合、学園時代も彼氏作った事ないらしくて、お母さんがやたら聞いてきて精神的に疲れたって……」
「アスラなんて、俺達と冒険者する前は家から出ない生活だったからな、二人とも出会いという出会いが無い人生送ってるな」
そう俺とリアが二人の境遇に溜息をつき、取り合えずもう少しアスラ達の相談に乗る事にした。
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