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19.リーゼンフェルト伯爵家では
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お茶会が終わって、一緒の馬車でカミラちゃんとルーカス君と帰ってきた。
私が二人をいきなり連れて帰ってきたから、伯爵家の使用人達はびっくりしたようだ。
なぜなら、お父様もお母様もお兄様達さえもいないから、8歳のお嬢様がカミラちゃんが今日からお泊りするから部屋の準備をするようにと言っても、対応に困ったようだ。
ひとまず、ルーカス君には一度家に帰って、レイピアの稽古の許可をもらえるように、頑張って話をするんだよと送り出した。
カミラちゃんの部屋を準備している間に、私の部屋でこれからのダイエットの計画を話すことにした。
そうこうしてる内に、お父様とお母様が帰宅し、私の部屋にやってきた。
お茶会に出かける前に、カミラちゃんを助ける話しをしてあるとはいえ、その日の内に連れて帰って来るとは思わなかったようだ。
「カミラ令嬢、初めまして。エミリーの父と母です」
お母様がニッコリと笑って場の雰囲気を癒やしている。
「初めまして、伯爵閣下、伯爵夫人。私は、カミラ・シュタイベルトです。エミリー令嬢のお言葉に甘えて、屋敷に滞在させていただきます。よろしくお願いします」
すっごく緊張した感じでカミラちゃんが挨拶をしている。8歳の子供が頑張っている姿に、私の両親は、良く出来ましたという温かい目で見守っている。
「お父様、お母様、最低3ヶ月はカミラちゃんは、私と生活を一緒にするので、レイピアを一緒に習いたいです。
あと、ローマン辺境伯のルーカス君も一緒に習うので、3人で習えるように手配して下さい。
公爵夫妻は、カミラちゃんが伯爵家で滞在をすることに納得してます。
一週間に一回は公爵閣下がカミラちゃんに会いにくるそうです。私は、カミラちゃんがダイエット出来るようにサポートするつもりです」
私が矢継ぎ早に話すのに慣れっこの両親は、軽くうなずき
「レイピアの先生を探しておくよ。カミラ令嬢の事をカミラちゃんと呼んでいるんだね、なら滞在中は私達もカミラちゃんと呼んでもいいかい?カミラ令嬢」
「はい、カミラちゃんと呼んで下さい」
カミラちゃんは、自分の事をカミラちゃんと言うことで、ホッペが真っ赤になった。その姿を見たお母様は、更にエスカレートする。
「カミラちゃん、せっかくだから、家に滞在中は、私達の事をパパママと呼んでね。公爵夫妻は、お父様お母様でしょうから、親代わりとして呼んでくれると嬉しいわ」
「パパ、ママですか?慣れるまで難しいですが、お言葉に甘えて、パパ、ママ、よろしくお願いします」
真っ赤なホッペでパパ、ママ、呼びをされ両親はご満悦だ。
「もうじき、エミリーの兄達も帰ってくるから、またその時に紹介するよ。夕食までゆっくり休んで。では、私達は行こうか」
にこやかに、私の部屋から出ていった。
「エミリーちゃん、私きちんと挨拶できてたよね。伯爵閣下達がエミリーちゃんに似ていて安心したわ。
ほんとに、パパとママって呼んでもいいのかな?」
「カミラちゃんがパパ、ママと呼んだら喜ぶから、ぜひ呼んであげてね。後、私のお兄様達もお父様達みたいに、お兄ちゃんと呼んでと言いそうだから、言われたら呼んであげてね」
カミラちゃんの嬉しそうなほんわかした笑顔に、癒やされる。夕食までの時間、二人で色々な事を話した。
カミラちゃんは辛かったことを話していると感情が込み上げて泣く場面もあったけど、私に話してスッキリして疲れたのか、少し寝るねといったと思ったら、直ぐに寝てしまった。
夕食の時間になったので、少しかわいそうだが起こした。ダイエットは規則正しく食事をするのが大事だ。
「カミラちゃん、夕食の時間だから起きてね」
寝ぼけた顔したカミラちゃんが、ウンウンと頷いている。手を繋いで食堂に向かうと、前からケヴィンお兄様が歩いてきた。既に話を聞いているのか、カミラちゃんを見ても驚かない。
「初めまして、エミリーのすぐ上の兄のケヴィンです。うちにいる間は、僕もカミラちゃんと呼んでいいかい?エミリー同様、僕の妹みたいな存在になるから、僕の事はケヴィンお兄ちゃんって呼んでよ。カミラちゃんの兄のレオンはお兄様だから、僕はお兄ちゃんで。よろしくね」
「はい、ケヴィンお兄ちゃん。よろしくお願いします」
良く言えましたと言わんばかりに、カミラちゃんの頭を撫でている。
「もう、お兄様、レディの頭を勝手に撫でてはダメよ。カミラちゃん、うちのお兄様達は、抱き上げたり、頭を撫でたりスキンシップが多いから、嫌なら嫌って言ってね」
「ううん、反対に嬉しいの。お兄様は私を撫でることなんてしないし、私をみるとキツイ言葉を言うから、ケヴィンお兄ちゃんに撫でられると幸せな感じがするの」
カミラちゃんの言葉を聞いてケヴィンお兄様は、カミラちゃんを抱き上げた。
「カミラちゃん、これからいっぱい一緒に遊んだり、お茶をしよう」
抱き上げたまま、スタスタと食堂に行く、右手にカミラちゃんを抱き、左手は私と手を繋いで歩く。
食堂には、既にお父様、お母様、エアハルトお兄様が座っていた。
私達の登場に、エアハルトお兄様が私を隣の席に座るように手招きした。いつも隣はケヴィンお兄様だか、ケヴィンお兄様の隣にカミラちゃんが座ったほうが良いと判断したようだ。
「カミラちゃん、ゆっくり休めたかしら。今一緒に来たのがケヴィンよ。斜め前に座っているのが、エアハルト」
お母様が優しく家族紹介やメイドの紹介をし始めた。エアハルトお兄様は、ケヴィンお兄様同様、お兄ちゃん呼びを希望した。
最初はぎごちなく夕食が始まったが、エアハルトお兄様やケヴィンお兄様に、慣れたのかカミラちゃんは、とてもリラックスをした表情で楽しそうにしていた。
カミラちゃんの精霊も私達家族の精霊が気に入ったのか、精霊がずっとこのまま、この屋敷で生活したいとケヴィンお兄様の精霊に話しかけている。
私は、カミラちゃんを連れて帰って来て良かったと思った。
さて、部屋に戻ったら公爵家の精霊達が話していた内容をまとめよう。守護してる精霊だけあって、かなり詳しく私の精霊に話してくれていた。
私が二人をいきなり連れて帰ってきたから、伯爵家の使用人達はびっくりしたようだ。
なぜなら、お父様もお母様もお兄様達さえもいないから、8歳のお嬢様がカミラちゃんが今日からお泊りするから部屋の準備をするようにと言っても、対応に困ったようだ。
ひとまず、ルーカス君には一度家に帰って、レイピアの稽古の許可をもらえるように、頑張って話をするんだよと送り出した。
カミラちゃんの部屋を準備している間に、私の部屋でこれからのダイエットの計画を話すことにした。
そうこうしてる内に、お父様とお母様が帰宅し、私の部屋にやってきた。
お茶会に出かける前に、カミラちゃんを助ける話しをしてあるとはいえ、その日の内に連れて帰って来るとは思わなかったようだ。
「カミラ令嬢、初めまして。エミリーの父と母です」
お母様がニッコリと笑って場の雰囲気を癒やしている。
「初めまして、伯爵閣下、伯爵夫人。私は、カミラ・シュタイベルトです。エミリー令嬢のお言葉に甘えて、屋敷に滞在させていただきます。よろしくお願いします」
すっごく緊張した感じでカミラちゃんが挨拶をしている。8歳の子供が頑張っている姿に、私の両親は、良く出来ましたという温かい目で見守っている。
「お父様、お母様、最低3ヶ月はカミラちゃんは、私と生活を一緒にするので、レイピアを一緒に習いたいです。
あと、ローマン辺境伯のルーカス君も一緒に習うので、3人で習えるように手配して下さい。
公爵夫妻は、カミラちゃんが伯爵家で滞在をすることに納得してます。
一週間に一回は公爵閣下がカミラちゃんに会いにくるそうです。私は、カミラちゃんがダイエット出来るようにサポートするつもりです」
私が矢継ぎ早に話すのに慣れっこの両親は、軽くうなずき
「レイピアの先生を探しておくよ。カミラ令嬢の事をカミラちゃんと呼んでいるんだね、なら滞在中は私達もカミラちゃんと呼んでもいいかい?カミラ令嬢」
「はい、カミラちゃんと呼んで下さい」
カミラちゃんは、自分の事をカミラちゃんと言うことで、ホッペが真っ赤になった。その姿を見たお母様は、更にエスカレートする。
「カミラちゃん、せっかくだから、家に滞在中は、私達の事をパパママと呼んでね。公爵夫妻は、お父様お母様でしょうから、親代わりとして呼んでくれると嬉しいわ」
「パパ、ママですか?慣れるまで難しいですが、お言葉に甘えて、パパ、ママ、よろしくお願いします」
真っ赤なホッペでパパ、ママ、呼びをされ両親はご満悦だ。
「もうじき、エミリーの兄達も帰ってくるから、またその時に紹介するよ。夕食までゆっくり休んで。では、私達は行こうか」
にこやかに、私の部屋から出ていった。
「エミリーちゃん、私きちんと挨拶できてたよね。伯爵閣下達がエミリーちゃんに似ていて安心したわ。
ほんとに、パパとママって呼んでもいいのかな?」
「カミラちゃんがパパ、ママと呼んだら喜ぶから、ぜひ呼んであげてね。後、私のお兄様達もお父様達みたいに、お兄ちゃんと呼んでと言いそうだから、言われたら呼んであげてね」
カミラちゃんの嬉しそうなほんわかした笑顔に、癒やされる。夕食までの時間、二人で色々な事を話した。
カミラちゃんは辛かったことを話していると感情が込み上げて泣く場面もあったけど、私に話してスッキリして疲れたのか、少し寝るねといったと思ったら、直ぐに寝てしまった。
夕食の時間になったので、少しかわいそうだが起こした。ダイエットは規則正しく食事をするのが大事だ。
「カミラちゃん、夕食の時間だから起きてね」
寝ぼけた顔したカミラちゃんが、ウンウンと頷いている。手を繋いで食堂に向かうと、前からケヴィンお兄様が歩いてきた。既に話を聞いているのか、カミラちゃんを見ても驚かない。
「初めまして、エミリーのすぐ上の兄のケヴィンです。うちにいる間は、僕もカミラちゃんと呼んでいいかい?エミリー同様、僕の妹みたいな存在になるから、僕の事はケヴィンお兄ちゃんって呼んでよ。カミラちゃんの兄のレオンはお兄様だから、僕はお兄ちゃんで。よろしくね」
「はい、ケヴィンお兄ちゃん。よろしくお願いします」
良く言えましたと言わんばかりに、カミラちゃんの頭を撫でている。
「もう、お兄様、レディの頭を勝手に撫でてはダメよ。カミラちゃん、うちのお兄様達は、抱き上げたり、頭を撫でたりスキンシップが多いから、嫌なら嫌って言ってね」
「ううん、反対に嬉しいの。お兄様は私を撫でることなんてしないし、私をみるとキツイ言葉を言うから、ケヴィンお兄ちゃんに撫でられると幸せな感じがするの」
カミラちゃんの言葉を聞いてケヴィンお兄様は、カミラちゃんを抱き上げた。
「カミラちゃん、これからいっぱい一緒に遊んだり、お茶をしよう」
抱き上げたまま、スタスタと食堂に行く、右手にカミラちゃんを抱き、左手は私と手を繋いで歩く。
食堂には、既にお父様、お母様、エアハルトお兄様が座っていた。
私達の登場に、エアハルトお兄様が私を隣の席に座るように手招きした。いつも隣はケヴィンお兄様だか、ケヴィンお兄様の隣にカミラちゃんが座ったほうが良いと判断したようだ。
「カミラちゃん、ゆっくり休めたかしら。今一緒に来たのがケヴィンよ。斜め前に座っているのが、エアハルト」
お母様が優しく家族紹介やメイドの紹介をし始めた。エアハルトお兄様は、ケヴィンお兄様同様、お兄ちゃん呼びを希望した。
最初はぎごちなく夕食が始まったが、エアハルトお兄様やケヴィンお兄様に、慣れたのかカミラちゃんは、とてもリラックスをした表情で楽しそうにしていた。
カミラちゃんの精霊も私達家族の精霊が気に入ったのか、精霊がずっとこのまま、この屋敷で生活したいとケヴィンお兄様の精霊に話しかけている。
私は、カミラちゃんを連れて帰って来て良かったと思った。
さて、部屋に戻ったら公爵家の精霊達が話していた内容をまとめよう。守護してる精霊だけあって、かなり詳しく私の精霊に話してくれていた。
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