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三章
二十四話
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アジトに残ったフリード、ジール、ボスの三人は、自分の席に座ったまま話を進めた。
と言っても話があるのはジールで、ボスは口を出さず聞いているだけだ。
「フリードには俺と一緒に国境を越えてもらう。
今、ヘイリアとルーベリアは睨み合っているせいで、ルーベリア国籍がないとルーベリアに渡れないのが現状ではあるが……」
ジールの説明に、フリードは手を挙げて質問した。
「ルーベリアにはどうやって入るつもりだ?
まさか整備されていない山の中を歩くか、それとも密輸船にでも乗るか?」
「はは。それもアリだけど、そんなクソめんどくせぇ事はしない。今回はこれで行く」
そう言って、ジールが小さい紙を三枚机の上に置いた。
「これがルーベリア国籍を持っているという証明書だ。まぁこれは偽造だがな。
俺とフリード、それとお前の護衛の分だ」
「まさかアグリル卿を連れて行かせる気か?」
「護衛なのに連れて行かない意味が分からない。アグリル卿は強いし、確実にフリードを守ってくれるだろう。
フリードの護衛じゃなかったらサマエルの傭兵部隊に推薦したいくらいだよ」
「アグリル卿はサマエルとは関係ない。俺は反対だ」
フリードが意見を述べたが、ボスがその意見を否定した。
「フリードの護衛をしている時点で関係者だ。そこまで考えられずに自分の護衛にしたのはフリードだろ。
落ち度はお前にある。なら、最後まできちんと面倒を見ろ。それがお前の責任だ」
そう言われてしまうと、これ以上反論出来ない。
フリードは諦めたように項垂れた。ジールが、
「それ言ったらボスだってここまで予測なんか出来ないだろ。
自分に不可能な事を部下には押し付ける。これぞ理不尽ってやつだね」
と言った。その言葉にボスは眉間に皺を寄せた。フリードは知っている。
そうなった時のボスの機嫌を直さず放置すると、頭を殴られるであろうと。
だがボスは怒りを抑えているようで、ジールを睨むだけだったのだが、
「まぁボスはフリードの事がお気に入りだからね。
ついいじめちゃうのは分かるけど、それでフリードがサマエルを嫌になったらどうすんだよ。
考えてモノを言えっての」
というジールの余計な一言に、ボスは立ち上がり、ジールの脳天目掛けて拳を振るった。
だがジールは軽々とその拳を受け止めた。
ボスではジールに敵わないのか、元の席へ戻っていった。
ジールがフリードに優しい笑みを浮かべて、話を進めた。
「とりあえず、今日は離宮に戻れ。最長で三ヶ月はルーベリアにいるのだから、陛下に挨拶でもすりゃあいいさ。
俺も嫁と最後の夜を過ごすから」
「嫁がいるのか…」
フリードは少し驚いた。ジールが既婚者のようには見えない。
「なんだ?俺に嫁がいるのがおかしいみたいな顔しやがって」
十代のような見た目のせいとは言えず、フリードは黙った。
「大事な嫁ちゃんが寂しがってるからな。俺もルーベリアに行くのは心苦しいのさ」
「なら、サマエルなんて辞めて嫁の傍にいてやればいいだろ」
ジールは立ち上がった。そして歩きながら語る。
「そういうわけにもいかないの。嫁の為にこの仕事をしてるからな。
すこーし寂しい思いをさせるから、今日は熱い夜を過ごすってワケ。
だから俺はさっさと帰るよ。フリード、明日の早朝、薬屋の前で集合だ。
護衛君と一緒に来いよな」
そう言うと、手を振りながら螺旋階段を降りていった。
フリードとボスの二人が残された。
するとボスが口を開いた。
「これからしばらくお前の顔を見ると思うとせいせいするわ」
「なら、俺を守るような計画は反対すべきでは?」
「そうしたいが、お前はサマエルのメンバーだからな。仕方なくだよ。それより、リュートの事だが…」
ボスの言葉に、フリードは帰ろうとする動きを止めた。
今回、リュートはモニカから仕事の引き継ぎを終えたら、ルーベリアでのスパイ活動を指示されていた。
フリードもルーベリアに行くとはいえ、行く場所が違う。直接関係ないように思えた。
「リュート?」
フリードが聞き返すと、ボスは頷いた。
「ああ。アイツは調子に乗って余計な仕事を増やす事がある。
今回、フリードと行動を一緒にしないが……、もしそっちで会う事があったら、その時もしリュートがアホな事をしでかしていたら、よろしく頼む」
フリードはその頼み事を受けていいものか悩んだ。
(よろしく頼む? 止めてくれでも、助けてやってくれでもなく?
よろしくって、何をどうすればいいんだよ?)
フリードが困惑していると、ボスは笑った。
「ははは、まぁ何もないと思うが、万が一そういう事があったらの話だ。
アイツは俺にとって、サマエル抜きに少し特別な存在なんだよ」
「へぇ。まぁ、分かりましたよ。
あなた方の関係がどういうものか知りませんが、きっとそれがボスにとって、国よりも、サマエルよりも大事な事なのでしょうから?
もしも、そんな特殊な状態になったら考えます。では、俺も陛下に会いに行くのでこれで失礼します」
俺はそう言って階段を降りていった。
薬屋から出てきたところを見計らって、アグリルが近付いてきた。
フリードはこの後の行動を指示した。
「アグリル卿、今から離宮に一度戻る。その後一人で行くところがあるから、離宮で待機していてくれ」
「お供しますよ?」
「いや、アグリル卿がいられると困るんだ。頼む」
「かしこまりました。困った時はお呼びください。すぐに駆けつけます」
アグリルの言葉に苦笑する。
(呼んだところで遠くにいれば聞こえないだろうに)
それから一度離宮に戻り、世話役のヴァイオラや、侍女長に三ヶ月離宮から出る事を告げ、一人で出掛けた。
本城へと。
確かに以前よりも警備は強化されているようだが、敷地内にいるフリードが忍び込むのは容易だ。
身を隠し、存在感を薄れさせ、ウェルディスの部屋に忍び込んだ。
フリードは一年前の事を思い出していた。
あの時は一度クレイルに戻り、大公の前に出ていく寸前までいったが、何故かウェルディスの元へ戻ってしまった。
(考えてみれば当然の事だった。あの時、いや、もっと前から俺はウェルが好きだったんだから……)
そして、今と同じようにウェルディスの部屋で彼を待った。
ウェルディスになら何をされても構わないと思いながら。処刑される覚悟で。
だが、今のフリードは一年前と違う。今回の件で色々とウェルディスに言いたい事があった。
しばらく待っていると、ウェルディスが部屋に入ってきた。
「フリード!まさか僕に会いたくてきちゃったんだね?
君が僕を想ってわざわざ忍び込んでくるなんて、なんて僕は幸せ者なんだろうか」
ウェルディスはフリードの顔を見ると、ぱぁっと笑顔になり、フリードに抱き締めた。
その瞬間。フリードはウェルディスの胸倉を掴み、自分から離した。
「おい、その前に言う事があるんじゃねぇの?」
フリードは怒っていた。何も知らされず、大事な事をイリーナから聞くという、この状態に納得していなかった。
「ご、ごめんよ。イリーナから聞いたんだね? せ、せめてその手を離してくれ」
フリードが手を離すと、またウェルディスが抱き締めてきた。
フリードはされるがままだ。
「アンタ、いつからクレイル大公の脅迫を受けてた?」
「うーん。前ルブロスティン公爵が亡くなってからだね。彼が暗殺されて、それが公になって、クレイル大公も気付いたんだろうね。
企みが知られて消されたって事を。それで僕にフリードの事を理由に脅されたんだ。
クレイル大公にとって理由は何でも良かったのさ。ヘイリアを攻める理由があればなんだってね」
フリードは頷いた。そして、覚悟を決めてウェルディスを見つめた。
「ずっと、ウェルディスに伝えたい事があった。けど俺は変な意地を張って、ウェルから何か聞かれない限り、スパイとしてのプライドを守ると決めていた」
ウェルディスは、その言葉の真意が分からずに首を傾げた。
「もしかして、それはクレイル公国についてかい?」
フリードは続ける。
「ああ。俺は、俺の意思で、ウェルの為に情報開示をする。
クレイル大公について──」
と言っても話があるのはジールで、ボスは口を出さず聞いているだけだ。
「フリードには俺と一緒に国境を越えてもらう。
今、ヘイリアとルーベリアは睨み合っているせいで、ルーベリア国籍がないとルーベリアに渡れないのが現状ではあるが……」
ジールの説明に、フリードは手を挙げて質問した。
「ルーベリアにはどうやって入るつもりだ?
まさか整備されていない山の中を歩くか、それとも密輸船にでも乗るか?」
「はは。それもアリだけど、そんなクソめんどくせぇ事はしない。今回はこれで行く」
そう言って、ジールが小さい紙を三枚机の上に置いた。
「これがルーベリア国籍を持っているという証明書だ。まぁこれは偽造だがな。
俺とフリード、それとお前の護衛の分だ」
「まさかアグリル卿を連れて行かせる気か?」
「護衛なのに連れて行かない意味が分からない。アグリル卿は強いし、確実にフリードを守ってくれるだろう。
フリードの護衛じゃなかったらサマエルの傭兵部隊に推薦したいくらいだよ」
「アグリル卿はサマエルとは関係ない。俺は反対だ」
フリードが意見を述べたが、ボスがその意見を否定した。
「フリードの護衛をしている時点で関係者だ。そこまで考えられずに自分の護衛にしたのはフリードだろ。
落ち度はお前にある。なら、最後まできちんと面倒を見ろ。それがお前の責任だ」
そう言われてしまうと、これ以上反論出来ない。
フリードは諦めたように項垂れた。ジールが、
「それ言ったらボスだってここまで予測なんか出来ないだろ。
自分に不可能な事を部下には押し付ける。これぞ理不尽ってやつだね」
と言った。その言葉にボスは眉間に皺を寄せた。フリードは知っている。
そうなった時のボスの機嫌を直さず放置すると、頭を殴られるであろうと。
だがボスは怒りを抑えているようで、ジールを睨むだけだったのだが、
「まぁボスはフリードの事がお気に入りだからね。
ついいじめちゃうのは分かるけど、それでフリードがサマエルを嫌になったらどうすんだよ。
考えてモノを言えっての」
というジールの余計な一言に、ボスは立ち上がり、ジールの脳天目掛けて拳を振るった。
だがジールは軽々とその拳を受け止めた。
ボスではジールに敵わないのか、元の席へ戻っていった。
ジールがフリードに優しい笑みを浮かべて、話を進めた。
「とりあえず、今日は離宮に戻れ。最長で三ヶ月はルーベリアにいるのだから、陛下に挨拶でもすりゃあいいさ。
俺も嫁と最後の夜を過ごすから」
「嫁がいるのか…」
フリードは少し驚いた。ジールが既婚者のようには見えない。
「なんだ?俺に嫁がいるのがおかしいみたいな顔しやがって」
十代のような見た目のせいとは言えず、フリードは黙った。
「大事な嫁ちゃんが寂しがってるからな。俺もルーベリアに行くのは心苦しいのさ」
「なら、サマエルなんて辞めて嫁の傍にいてやればいいだろ」
ジールは立ち上がった。そして歩きながら語る。
「そういうわけにもいかないの。嫁の為にこの仕事をしてるからな。
すこーし寂しい思いをさせるから、今日は熱い夜を過ごすってワケ。
だから俺はさっさと帰るよ。フリード、明日の早朝、薬屋の前で集合だ。
護衛君と一緒に来いよな」
そう言うと、手を振りながら螺旋階段を降りていった。
フリードとボスの二人が残された。
するとボスが口を開いた。
「これからしばらくお前の顔を見ると思うとせいせいするわ」
「なら、俺を守るような計画は反対すべきでは?」
「そうしたいが、お前はサマエルのメンバーだからな。仕方なくだよ。それより、リュートの事だが…」
ボスの言葉に、フリードは帰ろうとする動きを止めた。
今回、リュートはモニカから仕事の引き継ぎを終えたら、ルーベリアでのスパイ活動を指示されていた。
フリードもルーベリアに行くとはいえ、行く場所が違う。直接関係ないように思えた。
「リュート?」
フリードが聞き返すと、ボスは頷いた。
「ああ。アイツは調子に乗って余計な仕事を増やす事がある。
今回、フリードと行動を一緒にしないが……、もしそっちで会う事があったら、その時もしリュートがアホな事をしでかしていたら、よろしく頼む」
フリードはその頼み事を受けていいものか悩んだ。
(よろしく頼む? 止めてくれでも、助けてやってくれでもなく?
よろしくって、何をどうすればいいんだよ?)
フリードが困惑していると、ボスは笑った。
「ははは、まぁ何もないと思うが、万が一そういう事があったらの話だ。
アイツは俺にとって、サマエル抜きに少し特別な存在なんだよ」
「へぇ。まぁ、分かりましたよ。
あなた方の関係がどういうものか知りませんが、きっとそれがボスにとって、国よりも、サマエルよりも大事な事なのでしょうから?
もしも、そんな特殊な状態になったら考えます。では、俺も陛下に会いに行くのでこれで失礼します」
俺はそう言って階段を降りていった。
薬屋から出てきたところを見計らって、アグリルが近付いてきた。
フリードはこの後の行動を指示した。
「アグリル卿、今から離宮に一度戻る。その後一人で行くところがあるから、離宮で待機していてくれ」
「お供しますよ?」
「いや、アグリル卿がいられると困るんだ。頼む」
「かしこまりました。困った時はお呼びください。すぐに駆けつけます」
アグリルの言葉に苦笑する。
(呼んだところで遠くにいれば聞こえないだろうに)
それから一度離宮に戻り、世話役のヴァイオラや、侍女長に三ヶ月離宮から出る事を告げ、一人で出掛けた。
本城へと。
確かに以前よりも警備は強化されているようだが、敷地内にいるフリードが忍び込むのは容易だ。
身を隠し、存在感を薄れさせ、ウェルディスの部屋に忍び込んだ。
フリードは一年前の事を思い出していた。
あの時は一度クレイルに戻り、大公の前に出ていく寸前までいったが、何故かウェルディスの元へ戻ってしまった。
(考えてみれば当然の事だった。あの時、いや、もっと前から俺はウェルが好きだったんだから……)
そして、今と同じようにウェルディスの部屋で彼を待った。
ウェルディスになら何をされても構わないと思いながら。処刑される覚悟で。
だが、今のフリードは一年前と違う。今回の件で色々とウェルディスに言いたい事があった。
しばらく待っていると、ウェルディスが部屋に入ってきた。
「フリード!まさか僕に会いたくてきちゃったんだね?
君が僕を想ってわざわざ忍び込んでくるなんて、なんて僕は幸せ者なんだろうか」
ウェルディスはフリードの顔を見ると、ぱぁっと笑顔になり、フリードに抱き締めた。
その瞬間。フリードはウェルディスの胸倉を掴み、自分から離した。
「おい、その前に言う事があるんじゃねぇの?」
フリードは怒っていた。何も知らされず、大事な事をイリーナから聞くという、この状態に納得していなかった。
「ご、ごめんよ。イリーナから聞いたんだね? せ、せめてその手を離してくれ」
フリードが手を離すと、またウェルディスが抱き締めてきた。
フリードはされるがままだ。
「アンタ、いつからクレイル大公の脅迫を受けてた?」
「うーん。前ルブロスティン公爵が亡くなってからだね。彼が暗殺されて、それが公になって、クレイル大公も気付いたんだろうね。
企みが知られて消されたって事を。それで僕にフリードの事を理由に脅されたんだ。
クレイル大公にとって理由は何でも良かったのさ。ヘイリアを攻める理由があればなんだってね」
フリードは頷いた。そして、覚悟を決めてウェルディスを見つめた。
「ずっと、ウェルディスに伝えたい事があった。けど俺は変な意地を張って、ウェルから何か聞かれない限り、スパイとしてのプライドを守ると決めていた」
ウェルディスは、その言葉の真意が分からずに首を傾げた。
「もしかして、それはクレイル公国についてかい?」
フリードは続ける。
「ああ。俺は、俺の意思で、ウェルの為に情報開示をする。
クレイル大公について──」
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