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第56章 様々な分野で活躍する専門家(故人も含む)貴重なご意見
心理学者のご意見
しおりを挟む心理学者で有名なフロイトは、
モナ・リザが複雑な微笑みをしている理由について
「ダ・ヴィンチが二人の母(産みの母と育ての母)の間で揺れ動いていた幼い頃の感情が、絵を描いている途中に、ふと蘇ってきたからだ。」
と解釈している。
〈参考〉
『聖アンナと聖母子』の絵についても、類似した解釈がされている。
※以下『聖アンナと聖母子』の絵について、
フロイト学派による解釈
(Wikipedia)より、転写
レオナルドがアンナとマリアの親子をともに描くことを好んだことについてもフロイトの仮説がある。
庶子として生まれたレオナルドは、実父と義母に育てられることに「適応する」前までは、実母に育てられていた。そして、レオナルドがキリストの母マリアとマリアの母アンナをとくに親密な様子で作品に描くことはレオナルドの愛情の表れであり、これはレオナルドがある意味「二人の母」を持っていたという体験に根ざしているとした。
この仮説は『聖アンナと聖母子』、『聖アンナと聖母子と幼児聖ヨハネ』ともに、親子たるアンナとマリアが同年代で描かれており識別が難しいという点において注目に値する。
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