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第44章 誰にも理解されないという孤独のなかで
ダ・ヴィンチ絵画は、虚構か?芸術か?
しおりを挟む日々動画を発信し続けるその人は、
ある時、こんな話をしていた。
「ダ・ヴィンチはね、自分の絵を芸術だとは思っていなかったんですよ。」
「後に生きた人たちが、ダ・ヴィンチの作品を芸術だと評価しただけのこと」
「ダ・ヴィンチは、パソコンを使って、単なる作品を製作したんです。隠し絵的に、世の中に、重要なメッセージを伝えるためにね。」
隠し絵的に重要なメッセージを伝える為に、、、
オカルトチックなその内容に、興味を注がれている人たちにとって、その見解は、もっともらしく聞こえるかもしれないと思った。
また、近年、ダ・ヴィンチコードなどの謎解きブームで、ダ・ヴィンチに対して、フリーメーソンやイルミナティとの関係性に注目を集めるようになったのも事実だ。
確かに、ダ・ヴィンチの絵画は、モナリザをはじめとして謎めいた作品が多く、その謎が古今東西、研究され、現在もその勢いは止まることはない。
私自身も謎解きが大好きなので、それらの多くは、私の関心事である。
しかし、大切なことを見落としてはいけないと思う。
ダ・ヴィンチ絵画の謎解きをする者たちがいたとして、
ダ・ヴィンチを理解するうえで、最も大切なこと、、、
その答えは、ダ・ヴィンチが残した手記のなかにある。
「私の職業は、画家だ。絵画こそ最高の芸術である。」
ダ・ヴィンチ自身が、絵画を最高の芸術だと認め、自分自身が画家であることを誇りに思っていたという証拠だともとれるような言葉が存在する以上、
やはりダ・ヴィンチは、生涯をかけて芸術を追求し続けたことは紛れも無い事実だという認識だけは、決してはずしてはならない。
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